光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

バラスト撒きと線路周りの地面をつくる(汗)

2025-03-02 05:08:47 | クレイドルレイアウト
 先日バラストを撒いた自宅レイアウトの新設線部分。

 あれからバラスト糊の塗り残しのリカバリを2、3晩続け、先日の平日休には次の段階として線路周りの地面を造形しました。

 とは言っても普通のレイアウトの様にプラスターで本格的に地面を造形する根性も薄れているのと、歳のせいかやたらせっかちになっているせいもあって出来は悲惨なものですが。

 まずアンダーコートアースで地面を下塗り、その上から適宜パウダーを撒いて固着。
 あとは線路周りを囲う様に柵を巡らしました。

 この部分は建物や街並みについては適宜差し替える前提なのでシーナリィ周りは線路周囲に限定(これについては後述)する方向です。

 仕上げにターフやフラワーフォーリッジなどで植生を加えるとそれなりに風景らしく見えてくるから不思議です。

 これをやっていて思うのですが出来、不出来や作者の不器用さをさっ引いてもこれらの地面作りの工程は実に楽しい。一工程一工程ごとにただの板が徐々に地面らしく見えてくる過程が視覚化されるので達成感が半端ないのです。
 (でも、後から冷静になって眺めると「出来の酷さがクローズアップして感じられる」賢者タイム気分が襲ってくるのですがw)

「しなのマイクロエース」の185系と「趣味のカラー」

2025-03-01 05:03:17 | 車輌・電車
 今年最初の上京に絡んだ入線車から。
 安かったとはいえ、想定外のイレギュラーが実現させた編成です。

 先日、TOMIXからリニューアル仕様の185系踊り子仕様が出ましたが、今回アキバで見つけたのは同じ185系でもマイクロエースの初期モデル(初リリースがしなのマイクロの末期の時期だったので個人的にですがこの頃のマイクロのモデルは勝手に「しなのマイクロエース」と呼んでいます)

 それもモハが2ユニットに加えてサハまで加わっている計9連の堂々たるものです。
 それでいてお値段は「1両辺り700円弱」
 9両合わせてもTOMIXの1/6!!
 単純に安さだけなら迷わないところですが、殊このモデルに関してはわたしは即買いは躊躇します。

 と言うのも、マイクロの185系初期モデルは動力系のトラブルが多い事で定評があり(有名なNゲージヴィンテージモデル本でギアが「欠陥パーツ」とまで書かれていたりします)わたし自身過去に「モーターが空転するばかりで全く走らない個体」に当たっています(おまけに何故かM車が「サロ185」になっているのもどうかとw)

 で、その時はそのまま店を出たのですが、その2時間後に新宿の中古ショップでマイクロの185系の動力車の出物を見つけたのです。
 こっちはまたこっちで先日「TEZMO SYNDOROME」にも出ていた「趣味のカラー・TGV仕様」と言う変わり種。他の車両もない単独の出物だったのですが、試走させたところどうにか自走可能だったのです。

 こちらのお値段もNゲージの動力車離れした安さ(笑)だったので早速ゲット。
 「その足で再び秋葉原に引き返しました(爆笑)」
 先ほどの店で今度は改めて動力チェック。こちらも自走は可能だったので今度は財布を開いた次第です。

 ここまで書いてしまえば、まあお分かりと思いますが、2両目の動力車の「趣味のカラーのサロ」は予備の動力として担保しておく算段です。
 実際、予備の動力でもないと安心して走らせられない編成ですから。

 計10両でも「1両辺り800円を切りました」し、先頭車のヘッドライト・テールライトも点灯します。造形も年式を考えると悪くない事は昨年入線の200番台で証明済み(あと床下機器も「床下ゴリゴリ系」で現行モデルよりも細密です)

 帰宅後の試走では決してスムーズとはいきませんがどうにか運用は可能なレベル
 但し急加速や高負荷の走行は劣化のリスクが大きいので流石にきつそうです。
 ただ、前の185系200番台が「3メーカー混成」のチグハグ編成だったのに比べるとワンブランド故、見た目の統一性は保たれています。
 なので、この編成も大切に使いたいですね。

 ところでこれを買った帰りに今月号の「RM MODELS」を覗いてみたら「TEZMO SYNDOROME」の広告でその「マイクロの185系が取り上げられていた(趣味のカラーを含む!)」のには心底驚きました。

 これは一体どう言う偶然なのか。

「銀河鉄道の夜 探検ブック」

2025-02-27 05:58:08 | 書籍
 先日の新幹線帰省の戦利品から。

 帰宅当日、駅に向かう直前の時間を縫って地元の古本屋さんを3軒ばかり梯子してきました。
 現住地と異なり、古くからの店や新しくオープンした店が交錯しているのが盛岡の古本屋の特徴で、ただ覗いて帰ってくるだけでもそれなりに満たされる気分になれるのが良いところです。

 但し時間が逼迫しているのと、いい加減財布が薄くなっているので買えるものもそう多くはないのですが。
 今回購入したのも「帰りの電車の中で読み切れそうな一冊」という事で選んだものです。しかも地域柄こういうのを買う意義はそれなりにありそうでしたし(汗)

 物は文春文庫の「銀河鉄道の夜 探検ブック」(畑山 博 著)

 岩手とくれば宮沢賢治、賢治と言えば「銀河鉄道の夜」ですが、本書は1990年代の出版界で流行した「○○の謎」(○○に「磯野家」とか「ウルトラマン」とか「古畑任三郎」とか「大槻ケンヂ」とか入れると当時のノリがご理解いただけるのではないかと)の亜種と言える一冊です。

 とはいえ、題材が題材なので適度に格調高い構成になっているのが本書の特徴で、個人レベルの研究本としてはまとまっている内容でした。
 「銀河鉄道は何両編成だったか」「機関車の動力は何か」あたりから始まって、「銀河鉄道連絡船」「車窓の景色がなぜ見えるのか」辺りからディープ度が加速し始め「水中列車としての銀河鉄道」「宇宙間逆風の秘密」「超時間の秘密」辺りまで来るとSFか哲学の考証本の様相を呈してきます。
 が、それでも銀河鉄道以外の賢治の作品をいくつか読んだ事のある人なら何とかついて行ける内容ではあると思います。

 元々「銀河鉄道の夜」という作品は生前の賢治が同じ原稿用紙に何度も推敲を重ねて書き上げた一編でして、本来の意味での完成を見ないまま賢治が死去したせいで作品の完成形が長い事不明だったという曰くつきの作品でした(いちおうの完成形が同定されたのもここ30年くらいの事です)

 そのため童話として出版された時点で複数の異なる展開のバリエーションが存在した上に作中の用語も天文、鉱物、宗教など多岐なジャンルにまたがって居る為、読む人によって異なる解釈が可能となっている「読む万華鏡」みたいな作品と思います。

 その意味では一面「シャーロックホームズ」や「ガンダム」に近い性質の作品と言えますが、それゆえに銀河鉄道の研究本も賢治がというよりもそれぞれの作者の解釈の妙を楽しませる感じがあって興味が尽きないのも特徴ではあります。

 この本の作者は昭和47年の芥川賞受賞者である一方で「自宅の敷地に銀河鉄道始発駅まで建ててしまった」ほどの賢治ファンだそうですから、難解な用語を駆使していながら、ある程度読みやすく構成されており、帰りの電車の車内で読み通すことができましたし、読後感も割合良かったと思います。
 (ここまで書いておきながら、肝心の内容が伝わらない文章になってしまいましたが)

GMの動力で鉄コレを走らせようとしたはなし(笑)

2025-02-26 05:55:39 | 鉄道模型 
 今回のはなしは人によっては「何を今更」なネタですがご勘弁ください。

 先日のアキバ行きの戦利品から。
 イレギュラーの品もあるのですが、今回の上京で集まったのは「Nの動力ユニット」でした。

 その中であらかじめ狙っていたのは西鉄用の鉄コレTM−12Rくらいなものですが、写真に載っているマイクロの「趣味のカラー」サロ185も元々は非常用のコンバート動力として購入した物です(この辺りのいきさつについては次の機会に)

 実をいうと今回の目的の一つは「アキバだったら、販売が長いこと止まっている鉄コレ第9弾用のTMー17の出物が一つくらいあるのではないか」でしたが、流石にそんなに都合よくは行きませんでした。

 と言うわけで次善の策として今回は軸距が比較的接近していそうなGMのコアレス動力を購入。店頭での走行チェックはそれなりにスムーズなものでこれなら使えそうな予感がします。
 これを鉄コレ第9弾の電車に使いたいと言うのが今回の目論見です。

 GMといえばもう一つ、こちらは行きつけのショップでサルベージした奴ですが年代物の凸型動力をこれまたTMー17の代わりを想定して購入していました。

 何しろ「左右のダイカストブロックの間に電波障害対策用の抵抗がはんだ付けされている」と言うくらいの年代物ですが、当時ものとしては走行性はなかなか良かったです。

 ただ、帰宅後の試験では「モーターの出っ張りが鉄コレの天井につかえてしまう」事が判明。GMのキットメイクに使うかクモルの動力にでも転用するか考え中です。

ミニトリックスのBR01蒸気機関車

2025-02-25 05:52:17 | 車両・蒸気機関車

 昨年暮れの「新幹線帰省」の折に故郷の中古ショップで唯一拾った鉄道模型がこれでした。

 物はミニトリックスのBR01蒸気機関車。
 BR 01と聞いてもドイツ型に興味のない向きにはよく分からないかもしれませんが、実車はドイツ国鉄の最初の制式蒸気機関車として250両近く製造されたスター級蒸機の一つです。
 それまで地域によってまちまちな規格で製造されていた蒸気機関車を統一した国鉄の発足とともに規格を統一して設計された物だそうなのでドイツ国内では尤もよく見かける機関車だったのでしょう。日本で言えばD51かC57に近い存在かもしれません。


 そのメジャー性ゆえか一部が流線型に改造されたり、ドイツの東西分裂後は西と東でそれぞれ独自の仕様変更がされるなどしているのだそうで各車毎のバラエティも広く、日本にもファンが多い機関車だそうです(何だか伝聞形が多いな)

 模型の世界でもこの 01はメジャー級の人気モデルでミニトリックスの他、フライシュマン、アーノルドラピードと当時のNゲージ3大メジャーメーカーから揃って製品化されています。
 輸入品だけにあの当時は安くても1万5千円台、物によっては2万5千円台というお値段(当時のKATOのD51が5500円だった時代です)なのですが今回はその 1/3〜1/5程度のお値段でどうにか買える物でした。

 とはいえ、ただ安くてもモデル自体が私の琴線に触れなければ手を出す事も無かったと思います。
 事実店頭で手に取ってみた時、和製モデルとは異なる気品を感じる造形と試走時のドイツ製らしい(?)信頼感のある走りに惹かれました。

 本機はダイカストとプラの組み合わせによるモデル化ですが、適材適所というか重量感と安定性が求められる足回りに鋳造部品を使いながらも、一方で繊細さを要求されそうなところにはプラ成形を使い分けているセンスが巧みで「魅せるモデル」になっているところが素晴らしいところです。

 テンダードライブの強みでボイラー下がしっかり抜けているのと、これまたきちんと抜けている動輪のスポークが引き締まった足回りを見せています。ここだけでも十分惚れ込む価値はあるモデルではないかと。

 勿論走行性も重厚感あふれるもので咄嗟にこれがテンダードライブとは信じられないくらいです。

 以前だったら海外メーカーの外国型だからとスルーしていたものですが、実際に手に取ってみれば模型として意外と気に入るモデルに当たるものですね。
 昨年暮れの運転会ではこれがOE88の先頭に立って華やかさを彩ったのですが、その時の写真を撮らなかったのが未だに公開の種です(涙)

節分の日曜日にただひたすらバラストを撒く(汗)

2025-02-23 05:59:26 | クレイドルレイアウト
 2月最初の日曜日は朝からしとしと雨で明けました。

 予報と違い、雪ではなかったのは何よりでしたがこのところずっと晴れが続いていただけに気分は沈みがちで、外出も躊躇われます。

 ですが、逆にこう言う時なら進みそうなのが昨年の5月以来進行のなかったレイアウトの改修作業。
 特に新設線部分のバラスト撒きはどうしても纏まった時間を必要としますから、一日中蟄居する休日にはぴったりです。

 で、早速朝の10時過ぎから作業開始です。
 今回バラストを撒く部分は大径揺らぎカーブの線形のため、フレキシブル線路とコルク道床を使っている区間。長さにして1.9m程度の複線です。

 これまでは自製のボンド水を作ってやっていましたが、耐久性の点で問題があったので、ホビセンのバラスト糊を用います。

 説明書では道床にバラストを撒いたらスポイトで糊を垂らすという工程を勧めていますが、フレキシブルレールの枕木部分の厚みがあるのと線路踏面にボンドが垂れるリスクがあるので、最初にこの部分から散布を始める事にし、糊の注入には工作用インジェクター(注射器)を用いました。

 一方線路側面から道床の法面にかけての部分は説明書通りにスポイトで対応。バラスト糊は木工ボンドよりもサラサラしていますが自製ボンドよりも粘る微妙な性質。特にコルク道床では最初に撒いたバラストが斜面に沿って滑り落ちてしまいやすいので往生します。

 おまけに専用のバラスト糊でも多少はダマ(バラストが糊を吸いきれずに球状に固まってしまう現象。自家製ボンドの時は中性洗剤を混ぜて対策していました)が出るので、ところどころに見苦しい砂利の球が出てしまうのが辛い。

 試しに先に糊を垂らしてからバラストを撒いてみましたが、これもコルクが糊を吸い込んでしまうので効果薄でした。結局一度糊を垂らしたところにバラストを撒き、その上から更に糊を垂らす二重の工程の繰り返しになりました。

しかもスポイトとインジェクターでの作業なので殊のほか進行が遅い!

 上述した1.9m区間でバラストを撒いて固着させるのに丸5時間かかりました(乾燥時間を除く)
 しかも仕上がりはお世辞にも自慢できないレベル(要するにラフに見える)で苦労の割に成果が出ない工程でした(涙)

 工程の続きは次回以降に。

KATOのHB-E300「陽旅(ひなび)」入線

2025-02-22 05:57:16 | 車両・気動車
 今回は今年最初の新車の入線から。

 故郷ではSL銀河が運行終了して、いわゆるスペシャルトレインが空白状態でしたが、ほぼ間を空けずに2連のリゾート列車が投入されました。

 それがHBーE300「陽旅」(「ひなび」と読みます)
 最初実車の写真を見た時「どこかで見た様な気動車だ」と思ったのですが、それも道理で実は当鉄道で数年前に中古を入線させていた「リゾートあすなろ」の仕様変更(と言うか、お下がり)なのです。

 こうと知っていたら「リゾートあすなろ」は買わなかったのに・・・なんて事もないのですがw

 ただ、陽旅に関しては「SL銀河も製品化に10年掛けていたし、当分出ないだろう」くらいに思ってのんきに構えていたら、案に相違して実車の登場から1年しない内のまさかのリリース(!)

 当然予約なんかしていませんでしたし、何より情報を知ったのが発売前日(大汗)
 慌てて通販サイトにオーダーを入れ、この機会に貯まっていたポイントも使い切りました。
 普段なら行きつけのショップに予約を入れておくのですが、時期が切迫していたとはいえ、わたしとしてはかなり異例な購入パターンです。

 で、ついさっきお目当ての「陽旅」が滑り込みで入線した訳ですが、実車と同様第一印象はそのまんま「盛岡色のリゾートあすなろ」です(笑)

 最近は(何故か)帰省のたびに盛岡色の気動車が増備されていて、まだ入線していないのはキハ40系くらいしか残っていない状況ですから「当鉄道の盛岡色のフラッグシップ」としての陽旅のメリットは大きいと思います。

 まあ、肝心の「盛岡色の普通の気動車」が全滅した後に登場した気動車なのですが。

 造形ではあすなろからの改造の際に一部の窓を埋めた仕様を再現しているそうですが、まあ並べなければわからないレベル。
 ですが模型の世界では「同一車の改造前と改造後二つを並べて比べられる」メリットもありますねw

E233系2階建て車 ふたたび(笑)

2025-02-20 05:53:48 | 旅行・探訪・イベントなど

 昨年の帰省で初めて乗車した「E233系の2階建てグリーン車」

 2階建てだったら湘南新宿ラインや東海道線でも走っていますが、あちらは名にしおう「満員電車の聖地」みたいなもので乗る事自体が一苦労な上に「せっかくグリーン券を買って乗っても車内で立ちっぱなし」という経験を一度ならずしているので、始発駅からゆったり乗れる(何なら2,3本見逃して行列の先頭に立つ)中央線のメリットは(あくまでわたし的に)大きなものがあります。
 とはいえ、それも今が「お試し無料期間」だからこそ。

 3月16日からはわたしの場合、最悪「グリーン券で1800円以上取られる」料金体系になりますから、せめて今のうち位は上京のついでに二階でふんぞり返っても、まあ罰は当たらないかと思います(笑)
 通勤時間帯直後の高尾駅は閑散としたもので二階席を取るのも容易。
 周りを見回すと「本当にここは東京だろうか」と思える適度にローカルな風景が展開します。
 (でも同じ高尾駅を通る京王高尾山口行きの電車は「もっと秘境感が強い」ですが)

 定刻通りに発車する特快東京行き。このまま私が下車する神田駅まで1時間の大名気分を味わわせてくれました。前回の東京始発の時は乗客が多すぎて座席の回転もリクライニングもろくにできませんでしたから。
 今回は後ろをあまり気にせずにリクライニング出来ましたが、それでも心持特急よりも倒れない感じ。天井近くに回るほどラウンドしている窓は解放感はありますが夏場は暑そうです。
 網棚もないのでこの電車は「荷物満載のおのぼりさん」を客として想定していないのは間違いありません(笑)

 で、2駅先の八王子で2階はあっさり満席。その状況はお茶の水まで止まりません。

 でもクロスシートで微妙に高い視点から眺める車窓風景はなかなかのもの。特に多摩川辺りの見晴らしはあずさよりも好いくらいです。
 これなら乗る前に何か飲み物でも買っておけばよかったと思うのですが後の祭り(汗)
 東京へ向けて疾走するE233の乗客はみるからに三多摩近辺在住の東京都民という風情の中、ひとり車窓風景をデジカメで撮りまくっているカッペのおっさん丸出しの私がそこに居ます。

 その二階建てを神田で降車し山手線で秋葉原に向かいます。

 帰途は新宿までE233、新宿からは京王の特急で高尾を目指したのですが、帰りの電車では敢えて1階席を選んでみました。
 二階建て電車の一階に乗るのは大昔、東北新幹線の200系の個室を利用した時以来。あの時は「窓の外がひたすら防音壁ばっかりの『走る独房』みたいな気分でしたが、E233では目立つ胸壁がないせいもあってそこまでの閉塞感はありません。何より電車でありながら着座位置がバスより低い独特の視点が意外に面白い。

 代々木近辺で並走する首都高速のクルマをほぼ同じ高さで走るのは何だか「競争でもしている様な気分」です。

 更に視線を下げると普段こんなに近くで眺める事のないであろう「バラストの流し撮り」気分も味わえます(笑)

 で、わたしは新宿で下車だったのですが、お茶の水で乗り込んできたビジネスマン風の客が隣席でおもむろに弁当を広げ始めたのには参りました(笑)
 確かにベンチシートの電車ではこういう芸当はできません(とか言いつつ、一度夜の武蔵野線の車内で崎陽軒のシウマイ弁当を食べた事がある私が行っても説得力はないかw)からこれもまた一種の非日常の体験なのかもしれないですね。

ひとり運転会その2・貨物列車の競演(笑)

2025-02-19 05:51:16 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日に引き続いて、今年最初のひとり運転会のはなしから。

 今年最初の当鉄道の業務のひとつが「あちこちにばらけて収蔵されていた貨車の整理」だった事は先日触れましたが、貨車をジャンル毎、形式毎に整理したので専用列車の編成は以前よりも容易になりました。

 いずれも時間をかけて数を揃えた編成でもあるのでこの機会に走らせてみようかと。

 トミーナインスケールのセム8000はこの趣味の再開時から時間をかけてちょこちょこ揃えた貨車のひとつです(その理由についてはいずれ語る事もあるかと思います。TMSの1000号も目前ですしw)
 なんとか9両まで揃ったのとマイクロのセフ1も入手していたので今年最初の入線蒸機であるNr208(このロコについてもいずれまた)に牽かせて石炭列車を洒落込みました。
 ナインスケール版のセムは実車に比べてやたら伸びやかなフォルムが特徴で、後尾に繋いだセフが貧弱に見えるほど。
 なので限りなくフリースタイルに近い貨車なのですが、外国型のEテンダー蒸気には逆に違和感なく似合うと思います。

 Nr208の走りもテンダードライブなのに不思議とどっしりした走り味を見せます。

 今年の初入線で2両が増備されたレサ10000。
 こちらもじわじわと増備して来た貨車のひとつで、KATOの旧製品ながらもレムフ込みで9連まで来ました。実車の方は11連くらいが標準らしいですが、うちのレイアウトのサイズとのバランスから言えばこれくらいの長さでも十分と言えます。
 (レサ5000も無理やりねじ込めば14連まで行けますがw)

 こちらの牽引機はKATOレサの発売時期にごく近いロコという事でTOMIXのEF66初代モデル。テールランプのレンズをユーザーがはめ込む「赤出目金(と私が勝手に呼んでいる)」の仕様です。
 こちらも年式相応に草臥れてはいるものの意外と力強い走りを見せてくれました。

 今回の貨車のジャンル毎の整理で、専用編成に関してはかなり手軽に運転ができるようにはなりました。ですが一方で昔ならではの「混結編成」を組むのは逆に手間がかかりそうな感じになっていて痛し痒しです。
 まあ、最近はKATOやTOMIXまでもが「あの頃の混結貨物列車セット」みたいなのを続々出していますからビギナーには良い時代になったとは思いますが、わたしみたいに「キャリアの長さだけに物を言わせて1両づつ貨車を増やしてきた様なおっさん」にはそれもまた寂しい気もします。

2025・今年最初の「アキバ行き」

2025-02-18 05:49:06 | 旅行・探訪・イベントなど

 昨年後半は予定外の帰省が連続した事もあって、上京の機会が例年よりも少なくなりました。
 特にアキバには例年なら9月と12月くらいに探訪するのですが、上記の事情もあって一度も行けず仕舞い。

 1月に入りようやく予算とスケジュールがどうにかなったので昨年6月以来7か月ぶりの探訪となりました。

 コロナ禍の直後くらいにわたしの生活圏内にホビー系の量販店がオープンしたので、アキバに行くメリットは前より薄れている様な気がしますが、それにつれて上京の目的も「ジャンク品やヴィンテージ品を漁る」という、よりディープな目的に特化しつつあるような気もします。

 中古模型の世界は文字通り一期一会の世界で、その「一期一会」の機会は「物理的な店の数」にも左右されやすいですから「中古屋を10軒単位で梯子できる」アキバ、或いは新宿・中野の存在意義は大きなものがあります(でも「財布が薄くなるのも急激」です。どんな安物買いでも数が増えると馬鹿になりません)
 
 あと、ここ最近アキバだけでなく上京(どうかすると静岡や甲府、盛岡も含まれるのですが)全般に言えるのが「新刊本を立ち読みしに行く」事。
 現住地の本屋の壊滅状態については以前にも触れましたが、数少なくなった本屋を覗いても、どうにも品ぞろえが薄くて「自分に琴線に触れる本に出会う」機会自体が急減しているのです。

 丸善とまでは行かなくとも、紀伊国屋とか八重洲のブックセンター、グランデくらいの本屋(盛岡なら「さわや」かエムズ)なら現住地で手に取ってみる事の出来ない本の品定めできますし文字通りの「漁書」の気分が味わえますから。
 東京(か、大都市)に行かないとまともに立ち読みができないのですから、今や「立ち読みすらもが贅沢の仲間入り」をしている観すらあります(誤解無き様に言っておきますが「読み返しに堪えるような本」なら立ち読みしても大概は買って帰ります。これは古本屋でも同様)

 今回も模型屋か本屋ばかりを回るツアーになりましたが、以前に比べると目的が明確化しているせいか一人で出かける時など「おのぼりさん気分」が薄くなりつつあります。
 こういうのが「病膏盲に入る」という奴なのでしょうね。

 そんな訳でアキバも含めた今回の上京の戦利品や感じた事については次回以降に。

今年最初の「ひとり運転会」(笑)

2025-02-16 05:58:07 | 旅行・探訪・イベントなど



 暮れの年越し運転、そして今月上半期の「毎週日曜日のクラブ運転会」と週末ごとにイベントが重なり今月は自宅レイアウトでの休日運転がややお留守になりがちでした。

 レイアウトを持つという事は一面「思い立ったらいつでも運転できる」事にありますが、もう少しその手軽さを活用したかったところです。
 また、メインレイアウトは2月をめどに昨年できなかった改修の続きに掛かる予定でいるので、その前に纏まった運転を楽しもうと先日の平日休にメインラインでの運転を行いました。

 今回のラインナップは昨年後半の帰省に伴うヴィンテージモデルの大量入線の影響を色濃く反映したものになりました。


 マイクロ・KATO・TOMIXの混成群で徐々に編成を伸ばした185系200番台は9連になりました。思えば趣味の再開時に最初に買った編成物が200番台4両(ジャンク品)でしたが、20年近くかけてここまで来た訳で、感慨深いものがあります。
 (実は当初は増結車がなかなかなかったので「塗装をはがしてオリジナルのラッピング電車に改造する計画」まであった編成なのですが、今まで取っておいてよかったとも思います汗)

 マイクロエースの「趣味のカラー・イタリア国鉄色」も一昨年暮れに静岡で客車だけ2両入手した時には、中途半端な長さが気になっていたのですが、これも昨年にセット品が手に入り、セットだけではできなかった「最長6連」に対応。「列車らしい長さ」になりました。
 但しオリジナルのEF71は台車の抵抗の大きいマイクロの客車を6両も牽くにはあまりに非力だったので、これまた「ヤマナカ模型最後の入線車」となった宮沢(KATO)のEF60アメリカントレイン仕様に交換。
 無法地帯度というか「走るお祭り」感が一気に加速しました。
 ・・・これでこそ「趣味のカラー」ってやつでしょうか(笑)

 ここ20年くらいの間に利便性の点で急速に都会らしくなっている「仙台の電車」たちの象徴ともいうべきE721系も先日紹介の0番台と1000番台のそろい踏み。思えば当鉄道でも仙石線のモハ40系辺りから始まりグリーンライナーや105・205系など「仙台の電車」がかなりの勢力になっているのでここいらでまとめて運転したいところです。

 今回は華やかさの点ではある意味年越し運転以上だった気がします。2月以降のレイアウト改修が楽しみになってきました。

TOMIXの113系快速色と「TEZMO SYNDOROME」と・・・

2025-02-15 05:56:25 | 車輌・電車
 今回も帰省の戦利品ネタですが、同時に「TEZMO SYNDOROME」絡みのネタでもあります。

 物は「TEZMO〜」を読み始めたタイミングの関係もあって、これまで取り上げてこなかった「TOMIXの113系」
 単行本のP23、第二話に収録されている「関西色」の仕様です。

 連載開始以来、毎回わたしににネタを提供してくれているWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」の最初の題材もTOMIXの113系。
 そして第二回がこの113系新快速色のモデルでした。

 今回このモデルに出会ったのは全くの偶然でしたし、わたしがこれに手を出した理由にしても「手持ちの113系快速の延長・コンバート用」でしたが、偶然というのは怖い物ですw
 本編では風奈が「手持ちの113系の新旧モデルでサッシのパーツを融通して統一感のある編成にする」のですが、この意味がわかる人は今や相当年季の入ったNゲージャーではないでしょうか(笑)

 初期の113系モデルは窓サッシ表現が独特で通称「日の字」と呼ばれる仕様でクハのスカートがステンレス製で先頭車もアーノルドカプラー装備。
 他社のどのモデルとも違う表現だったのですが当時最も手軽に買える113系だったのでかなり普及したモデルでした。

 が、そのサッシ表現も早々と実車に近い「三の字」の表現に改められています。
 わたしが今回入手したモデルも実は初期の「日の字」サッシですが、以前から持っていたのは後期型の「三の字」サッシの編成。ご丁寧にもクハ111も「黒スカート、ダミーカプラー仕様」でして初期モデルと印象が異なります(ボディ造形には差はありません)

 わたしの手持ちの113系は二代目か3代目に相当するモデルで、サッシは「三の字」クハの「スカートはプラ製のダミーカプラー使用」と、実感の点では上回ります。
 ただ、ジャンク上がりなので車体のくたびれ具合が凄いので今回入線のモデルと組み合わせて「ちょっとしたお化粧直し」にはなるかと思いました。

 幸か不幸か今回入手の3両は揃ってT車の仕様なのでやろうと思えば「最大9連まで対応します(でも実車はそこまで長かったっけか?)

 初代の113系はNゲージとしては初めての「ちゃんとした3扉近郊電車の製品化」(注)でしたから普及のレスポンスは早く横須賀色と湘南色は当時Nをやっている人なら大概持っていたのではないかと思います。
 バリエーションとして、今回の快速色と屋根板組み替えの415系も追加されEF81、24系と並ぶTOMIX初期のヒットモデルでした。

 わたしの手持ちも大概その当時の仕様(最近のアップデートモデルは専ら115系が担っていますw)ですがスプリングウォームの動力は意外にタフな走りを見せてくれるので今でも憎めないです。

 ・・・ところで9月からこの方、まるまる5ヶ月にわたって続いてきた「帰省の大量入線のはなし」もようやくこれで打ち止めです。
 一回の帰省でこんなにジャンクの鉄道模型を買いあさったのは空前の出来事でしたが、買って後悔したアイテムは一つもありませんでした。
 たぶん、こんな機会は二度とないでしょうね(汗)

(注)近郊型電車は実際にはGMの111系が先行して出ていましたが当初は先頭車のみ。動力を組み込んだ中間車のリリースが遅れ、暫くはKATOの103系の動力を転用して使う形式でした。

カラーブックスの「おもしろ駅図鑑①東日本」

2025-02-13 05:53:43 | 書籍
 久しぶりの鉄道ネタのカラーブックスから
「おもしろ駅図鑑①東日本」(種村直樹 RGG共著)

「面白い駅」の基準は人それぞれですし、その最大公約数を一冊の本に纏めるのは案外難しい気もするのですが、本書では冒頭に「グルメライン釧網本線」という特集を組み、各駅に併設されたラーメン屋とか喫茶店などを紹介する事で読む側に「ああ、これはそういうノリの本なんだ」と納得させる構成。

 一冊で可能な限り多くの駅を紹介するのと、読みながら旅情気分を味わってもらうための配慮からか、北海道から各線区ごとに南下し線区ごとの「おもしろ駅」を順次紹介する形式になっています。

 「おもしろ駅」とはいっても類書にあるような「変わった駅」的な刺激はありません。割合あっさりした風味なのですが各駅停車の列車に乗っているかの様なのどかさで「ちょっと変わっているかな」程度の駅に立ち寄ったり周辺を散策するといった趣です(というか周辺散策のボリュームが意外に多い。駅そのものより近くの郵便局とか地元の店の印象が強いところもあったりします)
 「東日本途中下車紀行」みたいな感じでしょうか。

 元々の本のボリュームがそれほどでもないので一つの駅の紹介は数行、駅によっては2,3行というのも多いのですが、線区ごとにまとまっているので連続性があり、紀行としても楽しめます。
 タイトルがやや刺激的な感じなのに反して、日曜日の昼下がりに縁側で寝っ転がって読むにはぴったりな一冊という感じです。

 以下、余談

 その昔仙山線に「おもしろやま仮乗降場」という駅がありましたが、「面白山高原」駅昇格後はしっかり載っています。
(そりゃあ「おもしろ駅」の本なのだから載せなきゃ嘘だ笑)

 (なお、写真は本編の内容と関係ありません汗)

ヘルパのメルセデスベンツCLK

2025-02-12 05:51:39 | アクセサリー
 昨年来急に増えている「HOスケールのミニカー」ネタから。

 今回紹介するのはヘルパのメルセデスベンツCLK。
 実車は1997年に登場したCクラスベースのカブリオレ。V6エンジン搭載のFRセダンをベースに屋根をぶった切って(実際はそこまで安直ではないですが)オープンカー化したものです。

 最近はこの手のクルマは大概ハードトップのバリオルーフになっているのがトレンドですが、前世紀末のCLKは律義にソフトトップの「古き佳き時代のオープンカー」のノリを濃厚に感じさせてくれます。
 おまけにカラーリングは日本ではまず見ないであろう「まっ黄色」


 真横から見るとソフトトップが後半部をやや鈍重に見せてしまっているのが実車・ミニカーともにCLKの見た目上の弱点になっています。
 しかしこのミニカーの嬉しいところは「ソフトトップが脱着式で気軽にオープンカーにできるところ」


 屋根を外してみると、それまでの悪印象が嘘のように伸びやかなボディラインが強調され、開放感あふれるルックスに変身するのですから、一種のマジックを思わせます(笑)

 インテリアの造形も1/87スケールとしては隙のない細密さなのですが、何しろ物が「ベンツ」なので内装色がポップなんてこともなく「実直なセダンの室内」が再現されているのが外装とのギャップを感じさせて面白いところです。

カツミの111系の出戻り入線(笑)

2025-02-11 05:48:34 | 車両・16番
 今回は2024年最後の16番モデルのはなしです。


 もう、9年も前の事になりますか、某中古ショップでカツミ模型店の111系4連を入手した事がありました。
 が、その時に「M車単独では走行できるのにT車を繋ぐと動かなくなる」というトラブルがあり、割合早い段階で知り合いに譲渡してしまった過去がありました。

 で、時は流れ去年の夏にその知り合いを訪ねた時、その111系がまだ棚ざらしになっていたのを見つけたのです。知り合いに聞くと結局あれから動かす事なくそのままほっとかれたとの由。
 なんだか不憫な気がして本人の許可をもらい再び持ち帰りました。


 9年前と違う所と言うと、HOモデルのレストアの経験が若干増えた(特にカワイモデルの60型蒸気で、集電系のレストアをやった)事くらいです。
 今回のモデルも相変わらずM車単独なら走るのに、T車を繋げるとうんともすんとも言いません。これはやっぱりT車の集電系の問題の様です。


 なのでT車の絶縁車輪の向きを何度かいじったのですがやはり症状は変わりません。
 ここまでやってさて、どうした物かと思ったのですが、改めてよく見るとT車の車輪のいくつかが車軸絶縁の車輪だったのです。とすると絶縁体なしの金属製の車軸から金属製の台車枠を経由してショートした可能性が高いと思われます。

 購入した当時は車輪が変わっているとは考えなかったので盲点だったのですが、当時に比べて多少はHOゲージモデルの構造がわかってきたから気づいたとも言える訳で(笑)

 そこから推察するにおそらく前ユーザーは何かのトラブルでT車の車輪を交換した際に絶縁の事を考慮せずに適当な車輪をあてがったために前記の症状で運転ができなくなり、そのまま売ってしまった・・・とも思われます。


 なので改めて通販で同じ径の片側絶縁車輪を購入して再度入れ替えたところ、
 見事に走りが復活しました。4連を組んでも問題なく走行可能です。
 9年目にしてようやく111系は復活を果たしました。

 HOに関して言うならまさに2024年最後の一大プレゼントと言えるかもしれません。

 今年のグランシップにでも持ち込んでジャンクの花道を飾ってやりたいと思っています。