ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

「沈まぬ太陽」をみる

2010年01月01日 18時09分59秒 | 映画
あけましておめでとうございます。

「沈まぬ太陽」をみにいった。
主人公の恩地の労組委員長の時代、アフリカへの左遷・たらい回しの時代、そして御巣高山からの時代を重ね合わせて、描かれている。原作を読んでないとわかりにくいのかもしれないと思った。それにしても、人間はなんのために生きているのかを考えた。すべての歴史は、階級闘争の歴史であるというマルクスの言葉を思い起こした。日本人は、小説を小説として読む訓練ができていないと言われるが、しかし、小説や映画を自分のこととして感じ取るからこそ、言葉や映像に力があるということもある。

「こだわる」人生というのも、世代を重ねてみてしまう。「もはや戦後ではない」といわれた時代に生まれてきた世代ではあるが、しかし、戦後民主主義が幻想として糾弾される時代の最後を大学時代に送ったものとして、まだ、共感したいと思える素地はあるように思う。しかし、絶滅危惧種かもしれない。