ヒロシマに原爆が落とされた日から、74年目。NHKスペシャルで「届け「ヒロシマの声」 遺品と写真が語る物語」をやっていた。亀井文夫監督「Voice of HIROSHIMA」を思い起こした。ヒロシマについては書かなければならないことがある。大野松雄さんのヒロシマでの記憶である。このことは、74年目のこの日に、ここに記しておきたい。
それと重なっているのか判らないが、古書や古書店についての思いが強い。出久根達郎の本、古書店での日記奇譚などなどこれまでも読んできたが、ライトノベル三上延『ビブリア古書堂の事件手帳』をひょんな関係で入手した。ある野生動物学者が古本を処分するというので、奈良の吉野で古本を収集して私設ライブラリーをしようとしている方にもっていってくれという依頼だった。そうも出来ない事情があったが、本を預かったなかに、この本があったのだった。このシリーズ文庫本が5冊くらいそろっていると思われたが、確かめている暇もないので、3冊くらいを取り出していた。幸い、シリーズの最初の本があったので、それを読み始めたのだった。夏目漱石、小山清、論理学入門(青木文庫!)、太宰などの古本をめぐる物語だった。面白かった。確か、これは、以前、テレビドラマでやっていたような。大金持ちの恋人で、プライベーツジェットで海外に行く女優が栞子さんを演じていた。
しかし、その読みかけの本がなくなってしまった(これはよくあること)。いろいろ探してみたが、ない。結局、ブックオフにいって、購入した。ブックオフでうるときは、5円くらいである。購入は100円だった。
というわけで、そのシリーズ第一作を読み終えた。そのなかで、主人公の一人栞子さんは怪我をして入院しているのだが、「わたしの怪我は骨折だけではありません・・・腰椎の神経も傷ついてしまったんです。・・・ひょっとすると一生不自由なままかもしれません」というセリフがある。その怪我はなおるのか、車いす生活になるのか・・・ちょっと古書以外にも興味がそそられる。それで、またつぎの本を読みたいと思った。
このような本に関する語りをしてみたい。