ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

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希望としての笑い-橋敏夫「井上ひさし 希望としての笑い」

2010年10月23日 23時22分02秒 | 
橋敏夫『井上ひさし 希望としての笑い』(角川SSC新書)も、長崎に行った時に新幹線の中で読んだもの。
「希望」について、近年、話題にのぼる。
寄宿舎の研究会で、希望学プロジェクトの玄田さんの「希望」についての講演で、「絶望の反対は?」と問われて、ある音楽アーティストは「ユーモア」と答えたという話を聞いた。それは1年半も前になってしまったか? なにか煙に巻かれたような講演だった。
『希望としての笑い』の構成は次の通り

はじめに 希望としての笑い-井上ひさしが求めたもの
第1章 同時代と共振し、同時代を一歩踏み出す(格闘)
 暴力と憎しみの連鎖を、愉しく断つ
 父の時代の絶望をひきうけこえる
第2章 言語遊戯者への騒乱へ、転倒へ、覚醒へ(誕生)
 周辺からの出発
 だれもが小さな火花になる
 笑うならとことん、命がけで
第3章 言葉から集団、国家までを視野にいれる(世界)
 すべての人の目と手で解決できる
 悪しき「座」を捨て自分ひとりになる
 大きな物語をひっくりかえす
第4章 フツーの人の戦後史と、これからのたたかい方(主体)
 きらめく星座はこの地上にある
 死者は生き続けなければならぬ
 自分が主語で、過去に学び未来に生かす
第5章 世界をゆさぶり、笑いをもたらす表現のたえまなき模索(表現)
 作者達の「思い残し切符」を読者に手渡す
 笑う生活の方へ
おわりに-ふたたび希望としての笑い-井上ひさしから引き継ぐ
井上ひさし略年譜
井上ひさし著書単行本目録(抄録)
あとがき

いろいろメモしたいところがあるが、時間がないのでまたの機会に
でも、一点だけ…

この本の後書きは次の日にちと言葉でしめくくられている。
2010年8月9日
ナガサキ原爆投下65年目の暑い朝、井上ひさしの家から山ふたつへだてた鎌倉極楽寺の蝉しぐれにうたれつつ 橋敏夫
ヘンなところで、長崎つながりが…ヒロシマで生者と死者の4日間のドラマ『父と暮らせば』もヒロシマ・ナガサキの戦後史を意識した作品

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