マメザクラ(豆桜) (バラ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年02月08日 07時50分57秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内だけの植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

この、マメザクラは、『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001別冊発行」』 の植物調査目録にはありません。新しく出た新種です

 

マメザクラ緒言:落葉小高木。

名前の由来:他の桜に比べて葉も花も小さいことによる。別命富士桜ともいう。

樹形:高さは3~8m。茎太いもので30cmになる。基部から分岐することが多い。樹皮は暗灰色でざらつき、横に並んだ皮目が点在する。

枝:若い枝は無毛。まれに毛がある。冬芽:卵形。花芽は葉芽より大きい。

葉:葉は互生。葉身は長さ2~5cm、幅1.5~3cmの倒卵形~卵形。サクラの仲間では最も小さい。先端は尾状に長く尖り、基部は丸く、縁には欠刻状の重鋸歯がある。葉柄は長さ5~9mm、斜上する毛が多い。密腺は葉身側につくことが多い。密腺にはしばしば丙があり、カニの目のようになる。托葉は長さ4~5mmの狭披針形。

花:3月下旬~5月上旬、葉の展開前又はほぼ同時に開花する。前年枝の葉腋に白色又は淡紅色の花が散形状1~3個つく。花序に丙はほとんど無い。花は径約2cm、普通下向きに咲く。花弁5個。長さ約1cmの広楕円形~倒卵形で、先端に切れ込みがある。花柄は長さ8~15mm、斜上する毛が多い。雄しべは約38個。雌しべの柱頭は雄しべと同長か少し突き出る。萼筒は長さ5~6mmの鐘状筒型。萼片は卵状楕円形で、先端は鈍く、縁は全縁。苞はは長さ3~4㎜、縁には鋸歯がある。

果実:核果。茎約8mmの扁球形で6月に黒く熟す。甘みがある。核は長さ6~7mmの扁平な卵形で、表面は滑らか。

 

01.12年04月26日 マメザクラ 全景。こちらではこの時期にサクラが咲きます。

 

02.12年04月26日 マメザクラ 花が大分咲いてきています。

 

03.12年04月26日 マメザクラ 樹皮は薄い茶色味がかった灰色でしょうか。横に茶色の皮目がある。

 

04.12年04月26日 マメザクラ 脇から出ている若い幹の樹皮。

 

05.12年04月26日 マメザクラ 短枝は凸凹しています。

 

06.12年04月26日 マメザクラ 普通は3枚の葉が標準的ですが、この4枚の葉もあるようです。

 

07.12年04月26日 マメザクラ 葉は卵形で、葉先まで鋸歯があります。葉身2.5cm。幅1.5cm。

 

08.12年04月26日 マメザクラ 葉の表が脈状に毛があります。

 

09.12年04月26日 マメザクラ 葉の基部は円形。

 

10.12年04月26日 マメザクラ 葉の先は尾状に長く尖る。先端まで鋸歯があります。

 

11.12年04月26日 マメザクラ 欠刻状の重鋸歯がある。

 

12.12年04月26日 マメザクラ 葉柄にも毛があります。

 

13.12年04月26日 マメザクラ 葉の裏側に毛があります。

 

14.12年04月26日 マメザクラ 短枝の付け根部分。

 

15.12年04月26日 マメザクラ 赤いのが包葉でです。包葉の上にあるのが托葉。

 

16.12年04月26日 マメザクラ 托葉ですが、左側が表側。右側が裏側です。托葉に鋸歯があります。

 

17.12年04月26日 マメザクラ 托葉ですが左側が表側。右側が裏側ですがどちらも無毛です。

 

18.12年04月26日 マメザクラ 1個の短枝から3個目の花が咲きそうです。

 

19.12年04月26日 マメザクラ 1個苞から1個の花を出しています。

 

20.12年04月26日 マメザクラ 1個の包葉から1個の花が咲いてます。葉は3枚束生して出ます。

 

21.12年04月26日 マメザクラ 包葉。

 

22.12年04月26日 マメザクラ 花を真上から記録。

 

23.12年04月27日 マメザクラ 葉の正面記録ですが、雄しべが沢山あります。雌しべは1個。5弁花で萼片も5個です。

 

24.12年04月26日 マメザクラ 萼片5個。花被片5個。

 

25.12年04月26日 マメザクラ 1個の花被片の形。先端に切れ込みがある。

 

26.12年04月26日 マメザクラ 花被片を取り除いた物ですが、雄しべが沢山あり、雌しべが1個です。雌しべがやや突き出しているようです。

 

27.12年04月26日 マメザクラ 萼筒を半分に切断したものです。雄しべ葯が黄色で、花糸は白色で無毛です。雌しべは緑色で花柱は無毛。子房は濃い緑をしています。

 

28.12年04月26日 マメザクラ 花柄は長く毛があります。

 

29.12年05月17日 マメザクラ まだ若い果実。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。細心の注意をはらって観察を行ない同定しておりますが、間違った同定や、植物の各部位の名称などに間違いがあるかもしれません。もし、誤同定や不適切な用語の使用など、間違った情報が多々あると思いますが、間違いを見つかれた場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓ハンディ図鑑3 木に咲く花離弁花① 著者 石井英美・崎尾均・吉山寛  山と渓谷社

 

 

 

 

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