このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
「マ」 の項では13種ありますが、探しても見つからないものにマンテマがあります。新種が5種ありました。後未調査が2種でこれについては今年記録できましたら投稿いたします。今日からま行の 「ミ」 の項に入っていきます。
ミズキ緒言:落葉高木。
山地に普通に生え、高さ10~20mになる。枝を扇状に四方へ広げ、階段状の独特の樹形にになる。樹皮は汚灰色。若枝は無毛で丸く、冬は赤みを帯びる。葉は枝先に集まって互生し、長さ6~15cmの広卵形叉は広楕円形で全縁。先端は短く尖り、基部は広いくさび形。裏面は伏毛 が密生し、白っぽい。側脈は6~9対。葉柄は2~5cm。5~6月、枝先の散房花序に径7~8ミリの小さな白い花を密につける。花弁は狭長楕円形で4個あり、平開する。雄しべは4個。雌しべは1個。果実は核果で径6~7ミリの球形。10~11月に黒く熟す。枝の先端に穴がある。和名は樹液が多く、特に春先に枝を折ると水のような樹液がしたたることによる。
01.10年05月27日 ミズキ 階段状になっています。この時期沢山の白い花をつけています。
02.09年06月15日 ミズキ 樹皮灰色で縦に裂ける。
03.09年06月15日 ミズキ 樹皮に小さい茶色の皮目がある。
04.09年06月01日 ミズキ 葉は枝の先に集まってつき互生。
05.09年05月13日 ミズキ 左ミズキの葉。右クマノミズキの葉の比較ですが、ミズキの葉は互生であるが、枝先に集まるので、互生か対生かが判断しにくい。クマノミズキは対生であるので区別がつく。
06.09年05月13日 ミズキ ミズキの葉とクマノミズキの葉の比較ですが、ミズキの葉の方が幅があり大きく丸みを帯びている。
07.10年05月27日 ミズキ 葉は広卵形。葉の縁が波を打っています。葉柄は2~5cmで無毛。
08.10年05月27日 ミズキ 葉の表側は毛が散生しています。
09.10年05月27日 ミズキ 基部は広いくさび形。
10.10年05月27日 ミズキ 葉の先端は尾状形で短く尖る。
11.10年05月27日 ミズキ 葉は全縁ですが、波を打つ。
12.10年05月27日 ミズキ 葉の裏ですが伏毛が密生し、白っぽい。
13.10年05月27日 ミズキ 枝先の散房花序に小さな白い花を密につける。
14.10年05月27日 ミズキ 花弁は狭長楕円形で4個あり、平開する。雄しべは4個。雌しべは1個。
15.11年08月05日 ミズキ 果実は黒く熟してきている。先端に花柱の跡が残り、果実の表面には溝がある。
16.11年08月12日 ミズキ 果実の表皮を剥いだ種子。
17.11年08月12日 ミズキ 種子を半分に切断してみたが、殻は厚く固く中に白い胚乳らしきものが詰まっていました。
18.10年01月07日 ミズキ 冬芽は枝先につく頂芽で、枝の途中につく側芽は殆ど発達しません。頂芽は長卵形~楕円形で先端はとがらず、濃い紅紫色をした5-8個の芽鱗に包まれます。
19.11年12月07日 ミズキ 葉痕は半円形~V字形で維管束痕は3個。
20.10年01月07日 ミズキ 冬季の若枝赤い色をしている。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓・日本の樹木