NHKの朝ドラマ『あまちゃん』については、ナッキーさんが既に2回記事にしている。
NHK連ドラ『あまちゃん』
あまちゃん、Bombの表紙はつちやかおり
4月に始まったこの番組は、評判も良く、私も毎日録画して見ている。
まずドラマとして面白いが、アイドリアン的にも興味深い点が2つある。
1つ目は、主人公アキ(能年玲奈)の母親春子(小泉今日子)の高校時代(1982年~1984年)の回想シーンに出て来るアイドルを、時代考証しながら楽しめることだ。これまでに、松田聖子、柏原芳恵、原田知世、つちやかおりが登場した。小泉今日子本人がいつ登場するのか楽しみだ。また、高校時代の小泉今日子を演じる有村架純は、髪型も「聖子ちゃんカット」で、デビュー直後の小泉今日子によく似ている。
2つ目は、脚本を書いている宮藤官九郎の「アイドル論」とおぼしきものが、随所に表われる点だ。
ドラマには2人の少女が登場する。1人は主人公アキで、母親の故郷である北三陸町で突然「海女」になることを決意する。素朴で子供っぽいタイプで、東京育ちなのにすっかり東北訛りになっている。表情も生き生きして、何をしても光り輝いている。
もう1人はアキの親友足立ユイで、彼女は北三陸町の生まれ育ちだが、東京に出てアイドルになることを夢見ている美少女だ。アイドルになるための研鑽を重ねており、標準語を話す。行ったことはないが東京には詳しい。ミス北三陸になり、押し寄せたヲタク達に愛想を振り撒いたり、写真を撮られたりすることも厭わない。
この2人が地元のアイドルとして町興しに担がれるのだが、タイプの違う2人はアイドルの2つの側面を体現している。アキの自然な可愛らしさと、ユイのプロ意識の高さだ。AKBで例えるなら、前田敦子と大島優子のような対比である。HKTだと、朝長美桜と田島芽璃と言ってもいいだろう。
どちらがアイドルとして正しいということではなく、どのアイドルにも2つの側面はあって、そのどちらが強調されているかの違いなのだと思う。
ドラマ中、ヲタクがアキの人気を「どこにでもいるような普通のブスが、可愛く見えて来るのがブームというもの」と解説していたが、アイドル誕生の真実だと思う。一方でそのブームを継続するには、表面には見えないとしても高いプロ意識が必要なのだ。
9月まで続く『あまちゃん』から、ますます目が離せない。
NHK連ドラ『あまちゃん』
あまちゃん、Bombの表紙はつちやかおり
4月に始まったこの番組は、評判も良く、私も毎日録画して見ている。
まずドラマとして面白いが、アイドリアン的にも興味深い点が2つある。
1つ目は、主人公アキ(能年玲奈)の母親春子(小泉今日子)の高校時代(1982年~1984年)の回想シーンに出て来るアイドルを、時代考証しながら楽しめることだ。これまでに、松田聖子、柏原芳恵、原田知世、つちやかおりが登場した。小泉今日子本人がいつ登場するのか楽しみだ。また、高校時代の小泉今日子を演じる有村架純は、髪型も「聖子ちゃんカット」で、デビュー直後の小泉今日子によく似ている。
2つ目は、脚本を書いている宮藤官九郎の「アイドル論」とおぼしきものが、随所に表われる点だ。
ドラマには2人の少女が登場する。1人は主人公アキで、母親の故郷である北三陸町で突然「海女」になることを決意する。素朴で子供っぽいタイプで、東京育ちなのにすっかり東北訛りになっている。表情も生き生きして、何をしても光り輝いている。
もう1人はアキの親友足立ユイで、彼女は北三陸町の生まれ育ちだが、東京に出てアイドルになることを夢見ている美少女だ。アイドルになるための研鑽を重ねており、標準語を話す。行ったことはないが東京には詳しい。ミス北三陸になり、押し寄せたヲタク達に愛想を振り撒いたり、写真を撮られたりすることも厭わない。
この2人が地元のアイドルとして町興しに担がれるのだが、タイプの違う2人はアイドルの2つの側面を体現している。アキの自然な可愛らしさと、ユイのプロ意識の高さだ。AKBで例えるなら、前田敦子と大島優子のような対比である。HKTだと、朝長美桜と田島芽璃と言ってもいいだろう。
どちらがアイドルとして正しいということではなく、どのアイドルにも2つの側面はあって、そのどちらが強調されているかの違いなのだと思う。
ドラマ中、ヲタクがアキの人気を「どこにでもいるような普通のブスが、可愛く見えて来るのがブームというもの」と解説していたが、アイドル誕生の真実だと思う。一方でそのブームを継続するには、表面には見えないとしても高いプロ意識が必要なのだ。
9月まで続く『あまちゃん』から、ますます目が離せない。