5月25日握手会で、選抜総選挙分析ライターさんの予想の弱点を実感(ナッキー)
1936年のアメリカ大統領選挙が事前の予想と大きく違う結果となったことは、統計学の教科書にでてきます。リンクした解説を要約すると、
民主党のフランクリン・ルーズベルト候補と、共和党のアルフレッド・ランドン候補によって争われ、ルーズベルトが60%の得票を得て当選。
世論調査において当時最も信頼に足ると思われていた「リテラリー・ダイジェスト」(The Literary Digest)という総合週刊誌は、200万人以上を対象から回収した調査結果を基に共和党のランドン候補が57%の得票を得て当選することを予想していました。
リテラリー・ダイジェストはこれに先立つ5回の大統領選挙において予測を外したことがないという実績がある上に、回答を得た標本の数も、ルーズベルトが当選との予想をたてたギャラップの3000とは文字どおりケタ違いです。
リテラリー・ダイジェストは、まず自誌の購読者-大恐慌の最中になお雑誌購読を続けられる裕福な人たち-を対象に、それから自動車保有者と電話利用者の名簿を使って1千万人もの対象者に郵便を送り、返送された2百万以上の回答をただ積み上げたのです。現代のアメリカなら事情は違うでしょうが、1930年代当時、自動車を保有したり、電話を利用できるのは平均的な収入を相当程度上回る人々に限られていました。
過去5回の大統領選挙では、豊かな人々と貧しい人々が同じような投票傾向だったため、リテラリー・ダイジェストの調査手法でも予想が外れることはありませんでした。しかし、大恐慌の収まらない不安定な時代に誰を大統領に選ぶのかという厳しい選択を迫られた1936年の選挙では事情が異なりました。
選抜総選挙分析ライターさんが、Google+とyoutube政見放送の順位で予想を立てていることは、「リテラリー・ダイジェスト」の予想ほど根拠に誤りはないと思いますが、
Google+を登録し、youtube政見放送を見た人が、必ずしもお金をはらって投票権をゲットし、投票するとは限らないという弱点があります。
私は、握手会のデータを加味すれば、もっと精度が上がると思います。
何故そう思ったのか、どのデータを使うのが妥当かは、次の記事で。ナッキー
1936年のアメリカ大統領選挙が事前の予想と大きく違う結果となったことは、統計学の教科書にでてきます。リンクした解説を要約すると、
民主党のフランクリン・ルーズベルト候補と、共和党のアルフレッド・ランドン候補によって争われ、ルーズベルトが60%の得票を得て当選。
世論調査において当時最も信頼に足ると思われていた「リテラリー・ダイジェスト」(The Literary Digest)という総合週刊誌は、200万人以上を対象から回収した調査結果を基に共和党のランドン候補が57%の得票を得て当選することを予想していました。
リテラリー・ダイジェストはこれに先立つ5回の大統領選挙において予測を外したことがないという実績がある上に、回答を得た標本の数も、ルーズベルトが当選との予想をたてたギャラップの3000とは文字どおりケタ違いです。
リテラリー・ダイジェストは、まず自誌の購読者-大恐慌の最中になお雑誌購読を続けられる裕福な人たち-を対象に、それから自動車保有者と電話利用者の名簿を使って1千万人もの対象者に郵便を送り、返送された2百万以上の回答をただ積み上げたのです。現代のアメリカなら事情は違うでしょうが、1930年代当時、自動車を保有したり、電話を利用できるのは平均的な収入を相当程度上回る人々に限られていました。
過去5回の大統領選挙では、豊かな人々と貧しい人々が同じような投票傾向だったため、リテラリー・ダイジェストの調査手法でも予想が外れることはありませんでした。しかし、大恐慌の収まらない不安定な時代に誰を大統領に選ぶのかという厳しい選択を迫られた1936年の選挙では事情が異なりました。
選抜総選挙分析ライターさんが、Google+とyoutube政見放送の順位で予想を立てていることは、「リテラリー・ダイジェスト」の予想ほど根拠に誤りはないと思いますが、
Google+を登録し、youtube政見放送を見た人が、必ずしもお金をはらって投票権をゲットし、投票するとは限らないという弱点があります。
私は、握手会のデータを加味すれば、もっと精度が上がると思います。
何故そう思ったのか、どのデータを使うのが妥当かは、次の記事で。ナッキー