なぜ? あの時、チームB2のパフォーマンスにメリハリを感じなかったのか?
【メリハリ, 躍動感は、「下」から生まれる】
『桜の花びらたち』を観ていて、あっ!これは…と、完全に思った。
このチームは、「上」(上半身の振り)…もしくは、頭の中で、リズム, ビートをとらえちゃってる子、 物事を考えちゃってる子が 圧倒的に多いな…と。
違うよ~。
「動き」ってのは、「下」(下半身)の反復記憶による…より無意識に近い意思から生まれるものだ。そして、チームB2の場合は、団体戦だから、その意思統一も…ってことだ。
"あ~「下」の意識…バラバラやな…"ってさ、『桜の花びらたち』の時…気づいたんだ。
ほら、この曲ってさ、ミディアムテンポのその優しいメロディー風情とは違い、その動き自体は、その場の(わりと)激しいステップに終始。また、それを倍々リズムで とらえなければならないビート感とかも(チームで)必要でしょ?
でも、とれてないのよね~。本当なら、見た目のそのビヨン!ビヨン!のスプリング具合…もっともっと、躍動感の爆発があって いいはずなんだよね。「命」…吹き込まれてないね~。
「上」の意識だけじゃ、絶対にムリだと思う。「下」だよ、「下」!
例えば、単純なツーステップの箇所あるけど…。ある子は、横に横に…の意識が強い。別の子は、その足型にハマるように 上から トン! 上からトン! また、ある子は、外側の足を後ろの方に必ず蹴る動きが入る。違う子は、右のモモと左のモモがチョイ当たってる(触れてる)動きに重きを置いてる…。
さすがに、4種類もあると、全体として、ビクン!ビクン!ビヨン!ビヨン!…躍動する連続動作は、無理ですわ。実現しませんわ。1つの「命」を伝えられませんわ。結果、メリハリを感じない…。
"「下」の動きを確認する!土台の意識を統一する!"…たぶん、このチームは、その大事な部分を はしょってきたんじゃないのかなぁ~。
こんな経験をしたことがある。
あれは、ボクたち(約100人)が 高校生の時、マーチング(吹奏楽)の指導で、プロの人(指導ライセンスを持っている人)に見てもらった時のことだ。
あの忘れられない 1日。ボクたちが、1日で、変身した衝撃の日…。
"君たちの動き, 表現には、メリハリがない! それでは、伝わりきらないなぁ~。お客さんからしたら、それじゃあ…感情の想定内。まあ、"あいそ" で、拍手ぐらいは してくれるけどね…"
屈辱からスタートしたレッスンだった。
ところで、マーチング(の動き)には、3つの大基本がある。1つは、「マークタイム」(力強く…その場足踏み)。1つは、「マークタイム・ピアノ」(優しく…その場足踏み)。1つは、「マーチ」(行進)。この3つだ。
で、今回は、その中の1つ…「マークタイム・ピアノ」だけをやるという。20分間…ブッ通しで それをやって、5分間の休憩。ただ、それだけ…。それを繰り返す、以上! で、それが出来るまで(その人が、良し!と言うまで) 何セットでも…それをやり続けるという…。
午後1時過ぎ…グラウンドに鳴り響く アンプ付きリズムマシーン。"マークタイム!"…両手は、胸の前で組んで(合わせて)、背筋は、ピシッ! 同じ場所…両足のつま先は地面につけたままの状態で、そのかかとだけを上下運動…交互に イチニイ イチニイ…。
午後2時…"本気なんだな"と思った。
午後3時…"倒れるかもしれん?"と思った。
午後3時半…"殺される?"と思った。
午後4時…"殺される"と思った。
ただ、炎天下…なんとか出来ていたのは、いつもの隊形とは違い、部員100人…みんなで大きな輪になって(2重)、これを やっていたからだ。いつものように、同じ方向を向いて…だったら、たぶん、何人かは 本当に倒れていたと思う。
午後5時…"みんな、足の上げ方, 下げ方とか どうやってんの? 重心はどこに持っていってんの? 直線なの? (自転車のチェーンみたく)歯車2つの意識あんの?"…5分間の休憩の時、水飲み場で、もう…学年とか、恥とか関係なく、初めて あんなに話したような気がした。20~30人の中会議。
午後5時半…"こう違う? やっぱりか!"…100人の大会議。たどり着いたのは、「下」への意識…特に、くるぶしへの考え方だった。
午後6時前?…合格!
ただ、最後に1度…(いつもと同じ隊形, 同じ方向を向いてる100人)…ビデオを撮ります!と。
で、その成果, 仕上がりを全員で観たんだけど。
一言! 衝撃映像でしたよ。
いつもなら、こっちの方に(優しい)ステップをしている100人のメンバー…なんだ。そして、"あいつが上手い、こいつの(リズムの)食い付きが遅い、1年生は、ちょっと姿勢…悪いな"とかね。細かいトコに目がいく感じ…だよね。いわゆる、マーチングの基礎練習用(個人練習用)の材料の1つに過ぎないはずだったんだ。
でも、その時、ボクたちが観たのは、陽炎??? 100人…というか? その塊、いや、もう 画面自体が、まるで、ロウソクの炎? お寺の本堂? …みたいに、ゆらゆら~ゆらゆら~ 揺れて、統一された炎の動きが なんか 自分たちで それを演っているにもかかわらず…スゴくて。とにかく、いつもとのあまりの違いに誰もが一瞬、言葉を飲んだんだ。"こんなに変わるのか?変わるもんなんだな " と…。
そして、誰もが思っていた。あれは、「下」の意識、下半身主導で 物事を考えることの重要性…。
僕は、チームB2の場合も一緒だと思う。
1度、リハで、上半身の動きなし! 「下」だけで、いろいろ確認すればいいのに?と思うよ。
正直、バラバラ過ぎて、まあ…ショック受けるだろうけどね。
でも、そこをちゃんとやったら、このチームは、かなり良くなると思う。「上」…あれだけ そろってんだから…。ただ、今のままじゃあ~ メリハリなし! & イマイチのキマった感…。
わたくし、メリハリとは、芯, 土台があってこそ!のことだと思うのです。ハイ。
チームB2 惜しい! 惜しいけど、遠い!
"今のままじゃ、あんまり…のびしろないよ~。どうすんの~?"
『桜の花びらたち』が 終わって、しばらく…そんなことを考えていたら、あ、アンコール 始まっちゃった。
【メリハリ, 躍動感は、「下」から生まれる】
『桜の花びらたち』を観ていて、あっ!これは…と、完全に思った。
このチームは、「上」(上半身の振り)…もしくは、頭の中で、リズム, ビートをとらえちゃってる子、 物事を考えちゃってる子が 圧倒的に多いな…と。
違うよ~。
「動き」ってのは、「下」(下半身)の反復記憶による…より無意識に近い意思から生まれるものだ。そして、チームB2の場合は、団体戦だから、その意思統一も…ってことだ。
"あ~「下」の意識…バラバラやな…"ってさ、『桜の花びらたち』の時…気づいたんだ。
ほら、この曲ってさ、ミディアムテンポのその優しいメロディー風情とは違い、その動き自体は、その場の(わりと)激しいステップに終始。また、それを倍々リズムで とらえなければならないビート感とかも(チームで)必要でしょ?
でも、とれてないのよね~。本当なら、見た目のそのビヨン!ビヨン!のスプリング具合…もっともっと、躍動感の爆発があって いいはずなんだよね。「命」…吹き込まれてないね~。
「上」の意識だけじゃ、絶対にムリだと思う。「下」だよ、「下」!
例えば、単純なツーステップの箇所あるけど…。ある子は、横に横に…の意識が強い。別の子は、その足型にハマるように 上から トン! 上からトン! また、ある子は、外側の足を後ろの方に必ず蹴る動きが入る。違う子は、右のモモと左のモモがチョイ当たってる(触れてる)動きに重きを置いてる…。
さすがに、4種類もあると、全体として、ビクン!ビクン!ビヨン!ビヨン!…躍動する連続動作は、無理ですわ。実現しませんわ。1つの「命」を伝えられませんわ。結果、メリハリを感じない…。
"「下」の動きを確認する!土台の意識を統一する!"…たぶん、このチームは、その大事な部分を はしょってきたんじゃないのかなぁ~。
こんな経験をしたことがある。
あれは、ボクたち(約100人)が 高校生の時、マーチング(吹奏楽)の指導で、プロの人(指導ライセンスを持っている人)に見てもらった時のことだ。
あの忘れられない 1日。ボクたちが、1日で、変身した衝撃の日…。
"君たちの動き, 表現には、メリハリがない! それでは、伝わりきらないなぁ~。お客さんからしたら、それじゃあ…感情の想定内。まあ、"あいそ" で、拍手ぐらいは してくれるけどね…"
屈辱からスタートしたレッスンだった。
ところで、マーチング(の動き)には、3つの大基本がある。1つは、「マークタイム」(力強く…その場足踏み)。1つは、「マークタイム・ピアノ」(優しく…その場足踏み)。1つは、「マーチ」(行進)。この3つだ。
で、今回は、その中の1つ…「マークタイム・ピアノ」だけをやるという。20分間…ブッ通しで それをやって、5分間の休憩。ただ、それだけ…。それを繰り返す、以上! で、それが出来るまで(その人が、良し!と言うまで) 何セットでも…それをやり続けるという…。
午後1時過ぎ…グラウンドに鳴り響く アンプ付きリズムマシーン。"マークタイム!"…両手は、胸の前で組んで(合わせて)、背筋は、ピシッ! 同じ場所…両足のつま先は地面につけたままの状態で、そのかかとだけを上下運動…交互に イチニイ イチニイ…。
午後2時…"本気なんだな"と思った。
午後3時…"倒れるかもしれん?"と思った。
午後3時半…"殺される?"と思った。
午後4時…"殺される"と思った。
ただ、炎天下…なんとか出来ていたのは、いつもの隊形とは違い、部員100人…みんなで大きな輪になって(2重)、これを やっていたからだ。いつものように、同じ方向を向いて…だったら、たぶん、何人かは 本当に倒れていたと思う。
午後5時…"みんな、足の上げ方, 下げ方とか どうやってんの? 重心はどこに持っていってんの? 直線なの? (自転車のチェーンみたく)歯車2つの意識あんの?"…5分間の休憩の時、水飲み場で、もう…学年とか、恥とか関係なく、初めて あんなに話したような気がした。20~30人の中会議。
午後5時半…"こう違う? やっぱりか!"…100人の大会議。たどり着いたのは、「下」への意識…特に、くるぶしへの考え方だった。
午後6時前?…合格!
ただ、最後に1度…(いつもと同じ隊形, 同じ方向を向いてる100人)…ビデオを撮ります!と。
で、その成果, 仕上がりを全員で観たんだけど。
一言! 衝撃映像でしたよ。
いつもなら、こっちの方に(優しい)ステップをしている100人のメンバー…なんだ。そして、"あいつが上手い、こいつの(リズムの)食い付きが遅い、1年生は、ちょっと姿勢…悪いな"とかね。細かいトコに目がいく感じ…だよね。いわゆる、マーチングの基礎練習用(個人練習用)の材料の1つに過ぎないはずだったんだ。
でも、その時、ボクたちが観たのは、陽炎??? 100人…というか? その塊、いや、もう 画面自体が、まるで、ロウソクの炎? お寺の本堂? …みたいに、ゆらゆら~ゆらゆら~ 揺れて、統一された炎の動きが なんか 自分たちで それを演っているにもかかわらず…スゴくて。とにかく、いつもとのあまりの違いに誰もが一瞬、言葉を飲んだんだ。"こんなに変わるのか?変わるもんなんだな " と…。
そして、誰もが思っていた。あれは、「下」の意識、下半身主導で 物事を考えることの重要性…。
僕は、チームB2の場合も一緒だと思う。
1度、リハで、上半身の動きなし! 「下」だけで、いろいろ確認すればいいのに?と思うよ。
正直、バラバラ過ぎて、まあ…ショック受けるだろうけどね。
でも、そこをちゃんとやったら、このチームは、かなり良くなると思う。「上」…あれだけ そろってんだから…。ただ、今のままじゃあ~ メリハリなし! & イマイチのキマった感…。
わたくし、メリハリとは、芯, 土台があってこそ!のことだと思うのです。ハイ。
チームB2 惜しい! 惜しいけど、遠い!
"今のままじゃ、あんまり…のびしろないよ~。どうすんの~?"
『桜の花びらたち』が 終わって、しばらく…そんなことを考えていたら、あ、アンコール 始まっちゃった。