北京五輪、日本のマスコミの報道を見ていると、「テロが起きたり、大気汚染などの環境問題や運営の不手際などで失敗することを期待していたのに何も起きなくてつまんねーの」といったスタンスの言動が鼻につく。共産党独裁恐怖国家中国を描き出したかったのに当てが外れてがっかり、しょうがないので開会式・閉会式の豪華絢爛さに八つ当たり、といった風情だ。
中国は果たして本当に共産主義国なのだろうか?中国共産党は本当に共産主義者の集団なのだろうか?
中国には上海や深せんに株式市場がある。株式市場というのは、博打資本主義の象徴だ。株式市場会社と株屋(証券会社など)に“テラ銭”払って株=チップ(ブルーチップ、レッドチップ?)を買って博打を打つ。これのどこが共産主義か。まぎれもなく博打資本主義恐怖独裁国家でしかないではないか。
一方、今日は京都で行われていた「教研集会」の閉会日だった。いわずと知れた先生達の労働組合が、教育のあり方について議論しあう集会である。
昨日もカービングに行っての帰り道、右翼の街宣車が、お約束の騒音軍歌を撒き散らしながら、人の迷惑も顧みず、我が物顔で得意になって大通りを走っていた。時代錯誤のおどろおどろしい装飾を施したこけおどしの街宣車に乗っていないと何もできない、言えない情けない連中だ。
教研集会前日から初日にかけて、開会式会場周辺は、これまた年一回の右翼の祭典?唯一の出番とばかりに全国から終結した右翼達の街宣車で騒然としていたらしい。
教師の知人に聞いたところによると、教研集会参加者は警察から、「危ないので地上から会場入りせず地下鉄駅から地下通路を通って会場入りするように」指示されたそうである。なんのことはない、日本は中国なみに怖い危ない国だったのだ。
しかもそんな情況であることは、北京五輪報道と中国恐怖国家実証事件?の勃発を期待する論評の一方で、全く報道されていない。どこが自由で民主主義の国なのか。よくもまあ、エラそうに中国の悪口を言えたものだ。