前の記事のスキースノボジャケット、同じ出品者がいくつか出品していたので私も入札したのですが落とせませんでした。
出品者の評価を見ると、「価格吊り上げ行為をやっている悪い出品者」との評価が。
私もどうも腑に落ちない入札の動きを感じていたので、過去の落札データを調べてみました(ヒマだなあ)
するとある事実が浮かび上がってきました。
どの商品でも低い入札価格のまま終了時間が迫ってくると、必ず同じ出品者の他の商品でも見かけるIDの入札者が吊り上げにかかってきているのでした。
以下は私が気付いた、出品者が吊り上げ用に使用していると推測されるIDのリストの一部です。
nin***
get***
neo***
kit***
sjw***
kuk***
ak8***
la_***** / 評価:2
wtp*****
m55*****
sar***** / 評価:9
そこで、下の1円スタートの同じようなウェアに試しに入札してみました。
入札直後。私が最高額入札者。まだ他の入札は無いので1円。残り13時間。
終了30分前、4入札で1,300円になりました。私の他に1名(tak***)が入札。この時点で最高入札者は、get***/新規。ムム。
終了。get***/新規がメデタク落札。
入札履歴を見るとtak***さんが2,100円まで上げた後、get***/新規が2,200円以上で最終入札していることが分かります。
おそらくget***/新規は4,000円前後で入札したものと思われます。それは過去に落札された同種のウェアの落札価格が4,000円超でそろっていることから推察できます。
賢明な?tak***さんは知ってか知らずか、はたまた私と同様にこのウェアに2,000円以上の価値を認めなかったためか、追加入札しませんでしたのでget***/新規の落札となりました。
コイツ(get***/新規)は他の商品にもたびたび登場します。本来なら一度でも落札すれば“新規”ではなくなるはずですが、いつも“新規”で登場します。これは<出品者>=<落札者>で<出品者>が<最終落札者>の入札を取り消したときのみ可能な技です。
上記別名リストに“sar***** / 評価:9”など複数評価が付いているものもあるのは、“新規”ばかりだと怪しまれるから使い分けているのでしょう。
この出品者の吊り上げ行為は、公共事業の入札に例えれば幽霊会社を使った自作自演の一人談合みたいなもの。社会通念上、倫理的に許せるものではありませんが、残念ながら現状、ヤフオクのルール違反ではありません。どこの世界にも悪知恵を働かせて何とか儲けてやろうというアサマシイ輩はいるものですね。
それにしても、10種以上のIDを使うためのヤフー会費を払ってでも儲かるというのは、よほど原価が安いのでしょう。すでに約3000人の落札者がいて、高価で買わされたのに大半が「とても良い出品者」とノンキに評価しているのを見ると暗澹たる気持ちになりました。
ちなみに、この出品者は、出品でも複数のIDを使って出品しているようです。異なるIDで同じような商品を出品し、同じような吊り上げ用IDが登場している出品者がいたのでまず間違いないでしょう。
ヤフオクには他にもいろんな手口を使ったこういう連中がまぎれこんでいます。みなさんも、「安くで手に入った」などとぬか喜びする前にちょっと注意した方がいいですよ。