WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

すっかり変わっていた奈良

2015年03月09日 | 手づくり市

3月7-8日、奈良広陵町で開催される「広陵クラフトマルシェ」に出店しました。
その前日6日に、移動ついでに小学校の遠足以来約50年ぶり!の奈良観光をしました。当時の記憶はあまり残っていませんが、わずかな記憶をたどってもすっかり変貌していました。50年もたてば当たり前ですが。

JR奈良駅から東へ、東大寺や春日大社の門前町、三条通商店街。歩行者優先で広い歩道が整備され、とてもいい感じ。2月に行った長野の善光寺参道と雰囲気が似ていました。
そして奈良といえば、大仏よりも鹿よりも有名になったせんと君。
 

三条通も終わりに差し掛かったところに興福寺。
今でこそ世界文化遺産ですが、明治維新前後には廃寺寸前にまで追い込まれたこともあります。中金堂もそのトバッチリで壊されました。今、3年後の完成を目指して再建工事の真っ最中でした。

天皇家を利用した国家神道による国民洗脳・思想動員と、権力者による支配・搾取からの救いを仏教などの宗教に求めた民衆。民衆支配のために権力者は神仏融合と神仏分離を都合によって使い分け、時々の情勢でどっちに転ぶかコロコロと変わったのでした。

五重の塔。
これも明治初頭、廃仏毀釈令で“産廃業者”に売り飛ばされ鉄屑にされるところだったのを民衆の反対でなんとか生き残ったもの。


宝物殿。
これもご都合主義で、アメちゃんと世界を意識して戦後民主化と文化財保護のポーズをとるために間に合わせでコンクリで再建したもの。中には有名な阿修羅像が保管されている。

沿道にある案内板。「頭塔」、読みに「Zuto」とある。「塔頭」は「Tacchu」。
違いがお分かりかな?

興福寺の交差点を過ぎると、神仏分離(合同?)で興福寺の坊主が強制的に神主に転職させられた(ムチャクチャですな、所詮宗教なんてその程度のもの)春日大社の参道。

気をつけてみると面白い木がいっぱい。
ムクロジの大木を貫いて竹が伸びている!おそらく幹の中が腐って空洞になっていて、そこに竹が伸びてきたものと思われます。まさに神仏融合のシンボル、これぞ「木竹(鬼畜)米英」ってか。

肘を曲げた腕のような木に...、立派な根張りの木。
 

「仏教美術資料研究センター」
明治建築らしいが、平等院鳳凰堂風の両翼は洋風、中央母屋の2階屋根は和風、窓のデザインはイスラム風、玄関屋根は中華風...???の、日本の宗教シーンを象徴しているような何とも面妖な建物。ま、おもろいっちゅやおもろいかも。

奈良といえば鹿、しか、シカ、しかし鹿だらけ。獣害のやっかいもの、里山の“敵”もここでは「神の使い」。かくかくしかじか、訳が分からんわ。

春日大社二の鳥居。案外質素。

山門。

参拝所。本殿はこの奥。入場料がいるので入らず。ちょっと老けたせんと君。
 

下鴨神社のマンション計画で話題になりましたが、このところあちこちで「式年遷宮」ブーム。
春日大社は今のところお金に困ってはいないようです。ま、奈良公園の神域にマンション建てるのはさすがに憚られるかも。
 

東大寺へ向かう途中、若草山を遠望する。遠足で来たときにはもっと広かった印象が残っていましたが、思っていたより小さい。

東大寺参道。

突然、雄鹿同士がケンかを始めた。闘牛ならぬ“闘鹿”。

東大寺山門。何か荒れて汚かったです。

大仏殿。もはや説明不要。

登大路への道中で見つけた珍しいかまぼこ型の冠木門。厚さ50cmはあろうかという桧皮葺。

奈良の名産、創業150年、平宗の「柿の葉寿司」。

宿泊は、ドミトリー「ウガヤゲストハウス」。1泊2,500円!。
昔々のユースホステルみたいな感じです。

駐車場はありませんが、近くに24時間最大500円の100円Pがあります。


奈良駅周辺には100円Pがとてもたくさんあります。ただし、1日の最大料金が500円~1,500円とピンきり。しかも最大料金が00:00を過ぎると無効になるところと駐車後24時間有効のところがあるので、よく見て選ばないと高くついてしまいますので注意。