WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

竹レールトロッコ(エコの王道)

2007年09月27日 | まつたけ
上のタイトル図は南丹市(旧八木町)でSさんの整備されているマツタケ山。マツタケは年々増えつつあるという。期せずして、京都市内岩倉でマツタケ名人Mさん、Aさんが整備された山(下の写真)と驚くほどまったく同じような雰囲気だ。
全く交流もなくされているのがこうまで似ようとは、やはり名人のなせる技か。
       
 

 9月15,18日、NHKテレビで地球デザインスクールメンバーSさんのマツタケ山整備が放送された。ほんの数分間の放映だったのでもっとよく見たいと思い、お願いして見学させてもらった。
 里山整備で最も問題となるのは、日本のように傾斜が入り組んだ山から除間伐材をいかにして搬出するかだ。

 Sさんの方法のユニークなところは3つある。
1) 竹シュラ
 シュラによる集材は、間伐材を敷いたシュラ、波板シュラなど各地でいろいろ工夫して行われているが、Sさんは手近にある竹を用いている。
  
 70~80mはあろうか。まさに巨大滑り台だ。

2) ケーブルカー式荷上げ
 山で荷揚げするのはなかなかしんどい作業だ。そこでシュラで下ろす丸太の位置エネルギーを利用して荷上げをしようというわけである。斜面上部の滑車に通したロープの下端に荷物を取り付け、上端を丸太にくくりつけてシュラで下ろすと丸太の重みで荷物が引き上げられるというものだ。
 
木材は二酸化炭素を固定して熱エネルギーを蓄えるほかに、位置エネルギーも蓄えていたのだ!

3) 竹レールトロッコ
 私が一番見たかったのがこれ。鉄線路のトロッコやモノレール、運搬機による集材はよく見かけるが、竹製レールは私の知る限り見たことがない。
 

「山の整備に際しては、資材をできる限り現地調達し、外部から余計なエネルギーやいずれゴミになる資材をできるかぎり持ち込まない」というSさん、まさにエコの王道だ。王道エコの実践者、マツタケ名人は、エライ学者でも林業試験場の技術者でもなく、毎日汗水たらして山を知り尽くした普通のオッサンだった。

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2 コメント

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Unknown (toyoda)
2007-09-28 08:53:35
おはようございます。
MLでのブログ紹介ありがとうございました。
さっそくまいりました。

竹シュラも圧巻ですが、竹トロッコも面白いですね
。トロッコは、シュラよりも敷設や移設が簡単なのですか?

最近は、山よりももっぱら畑のとよだでした。
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よくおいでくださいました (みや)
2007-09-28 22:28:43
toyodaさん、ごぶさたです。おいでいただきうれしいです。今は大阪でご活躍とお聞きしましたが..。

さて、竹レールですが、敷設も補修管理も鉄路よりずっと簡単そうです。環境教育のシンボルとしても鉄路よりずっと教材としての価値は高いと思いました。

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