WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

安曇野チェンソーカービングキャンプ 5+1senses

2012年10月23日 | チェンソーカービング

10月20-21日、今年は準備の19日も含めて連日の快晴、寒くもなく暑くもなく絶好のカービング日よりでした。

詳細は“戦場カメラマン”ならぬ“チェンソーカービングカメラマン?”きじとらさんが迫力の写真とともにレポートされると思いますので、私は個人的な興味と感想だけを書きとめておきます。

例によって好き放題、思いつくままに彫りました。

好き放題彫ってる間は楽しいのですが、あらためて進歩のなさに凹んでしまいました。

もっとも今回は、私のようなヘタッピイが言うのもなんですが、せっかく好き放題彫らしてもらえるのにチャレンジングな作品は残念ながら見かけませんでした。“5+1senses”にはそうした思いもこめられていると勝手に思っていました。一昨年の北海道の児玉さんの親子像はすごかった。今でも鮮烈に記憶に残っています。

印象に残った作品(と人)。

和歌山の“船長さん”(堺さん)。まるで魚屋さんの店先。あのチェンソーカービング界のカリスマ栗田師匠が今回、船長さんの魚を借りて模写をされていたほど、魚を彫らせたら右に出る者はない。

岡山の森本さんだったと思います。フクロウの左の“タコ?orアメーバ?”がおもしろかった。

どなただったか?この巨大“竹とんぼ”はちゃんと飛ぶのか見てみたかった。あるいは風力発電へのメッセージ?

栗田師匠。
“売れる作品作り”では右に出る者はいない。30分くらいであれよあれよという間に次々とクマやフクロウなどが量産されていく。なんだかんだ言ってもプロを名乗るには売れてナンボ。

中央右よりに並べられている高さ15cmほどの“チビフクロウ”。この写真では分かりにくいですがとてもかわいかった。時代のキーワードは「カワイイ」。お土産として客ウケは抜群。私の知る限り4つくらいは売れていたと思います(私も思わず買ってしまいました)。
聞くと「今回始めて作ってみた」とのこと。一見なんてことはないのですが、15分かそこらでこの「カワイイ」を彫り上げてしまうデザイン力、センスにはやはり脱帽。

会場の長峰山山頂では、安曇野の素晴らしい眺望に向かってパラグライダーも飛んでいました。

長峰山山頂への林道。
5年前、はじめて来たころに比べるとアカマツの立ち枯れが目立ってきている気がしました。

5年前は「止め山につき入山禁止」の看板だらけだったのが今年は少ない。マツタケ山の荒廃はついにここ信州までも侵食し始めているようだ。先日、マツタケで年商1億をあげるといわれている飯田の藤原さんも、「今年はダメだ」とTVで語っておられた。

長峰山山頂からの尾根筋にしつらえられている遊歩道。2001年~、林業活性化事業(当然補助金と利権がらみ)とやらで整備されたらしい。

今でも立派なアカマツがたくさん残っている。当時はマツタケのシロもあったのではないだろうか?歩いていると、一部ではかすかにマツタケのような香りが漂ってくる感じもしました。気のせいかもしれませんが、今回は確かめてみる時間がありません。

途中には「蝶の森」とやらいう周回道が作られているが...。

ごく最近だろう、アリバイ的に草刈りをした後はあるけれど..。蝶が飛ぶ季節が終わってから草刈りしてもなあ。

上の東屋の薄汚れた学校机の中に泥まみれで放り込まれていました。

泥を払ってみると、どうやら蝶によって異なる宿樹との関係を解説した看板らしい。中には割れたもの、汚れて読めないものも。おそらく周回道にこれらの木を植樹してぶら下げてあったのだろう。これでは万一、せっかく物好きな子供達?がやってきてくれても役に立たない。まさに「強者どもが夢のあと」状態。目先の補助金と思惑がからむと、山の整備といってもこうも違う方向に行ってしまうという見本のようでした。

「蝶の森」作りが悪いというのではない。でも、やるからにはちゃんと続けて活用できるようにしてほしい。
当時に立ち帰ってみれば「マツタケの採れる尾根作り」という選択肢もあったと思うのですが。

 


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