まつたけ山復活を目指して整備している山の現状を点検・調査しているときのことでした。
藪の中を歩いた後、ふとズボンに何か付いているのに気づくとマダニ(タカサゴキララマダニ)でした。
幸い、長そで長ズボンに足元はスパッツで覆っての完全防備?をとっていたおかげで衣服内への侵入は防げました。
タカサゴキララマダニ
大きさは本体直径5~6㎜ほど、足も含めると幅1cmくらいとマダニの中では大きい方です。吸血すると2,3倍に膨れた赤黒い塊のようになります。昆虫ではなく、8本足の節足動物でクモに近い生き物です。
世界中にマダニの仲間は意外に多く700種以上いるそうです。日本で藪歩行中にとりつかれる可能性のあるマダニは、他にやや小型3~4mmくらいのフタトゲチマダニ、ヤマトマダニなどがあります(京都市広報)。
マダニに吸血されただけならかゆみ、発疹などが出る程度ですが、問題はマダニが媒介する感染症です。
ダニ媒介感染症の例としては、重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱、つつが虫病などがあります(京都府広報)。また、皮膚に食いついたマダニを無理やり取り去ると、跡に食い込んだマダニの顎が残りかゆみや炎症が長く残ったり化膿したりします。
マダニの活動が活発な春から秋にかけては藪を歩く場合は、完全防備でも背中など気づきにくい服の表面にとりついていることもあるので、家へ持って帰らないようにくれぐれもご注意を。
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