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てらまち・ねっと



 国連の人権条約に基づく「拷問禁止委員会」が日本に勧告した、とのニュースを見た。
 橋下発言は、本人の思惑を外れていく。
 先日の特派員協会での講演でさらに批判され、
 それに続く外国からの攻勢。 

 でも、確信犯の橋下氏は市議会の問責決議案騒動の時も
      「一連の発言には『誤解が生じたことは市民に申し訳ない』」(日経/5月30日) と悪びれず。

 政府も海外からの批判を浴びて苦しいところ。
   「小野寺防衛相は1日午前、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(英国際戦略研究所主催)で演説
    我が国の取り組みをもって日本の右傾化を指摘する声や国際秩序への挑戦を試みているとの批判もあるが、全くの誤解だ
    安倍政権は(橋下)発言にくみしない。痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明する歴代内閣と同じ立場を引き継いでいる」(読売)

 自民の今の政権の都合の悪いときは「歴代内閣と同じ立場」と「二枚舌」「三枚舌」なのは見え見え。
 NHKは、「橋下市長 問責否決も市議会対応が課題」としている。
 橋下氏が市長選公約に掲げた「水道事業統合」も、先日の市議会で否決された。

 作戦を間違えた「維新」は凋落傾向。
 とはいえ、その分「自民」が増えるというから、すっきりしない話。
 すっきりしないけれど、社会情勢の確認として一応は記録しておく。

 今月6月に行われる東京都議選は、7月の参院選の前哨戦とされている。
 東京というつかみどころのない都市型の選挙で、投票傾向がよく似ているとされる。

 それについて、 zakzak の報道は印象的。
   「自民党、極秘世論調査 都議選維新は1、2議席… 自民は圧勝」
   「維新から離れた有権者は、どこに行ったのか。自民党調査は驚きの傾向を示している。
    最も伸びているのが共産党だ。このまま行くと議席倍増の16になる。
    この数字を見る限り、維新を支えていたのは基本的に『自民党はイヤだ』という人たちとみていい。
    民主党にも流れた。当初は『民主党1ケタも』といわれたが、今回の調査では20を超え
    自民党は圧勝で、前回参院選で勝利した民主党はやや持ち直し、公明党は堅調、共産党が復調となり、
    維新は『選挙区と比例区を合わせても1ケタ』」

   【東京都議会議員選挙 各党議席予測】【拡大】
    


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●国連委、慰安婦中傷の阻止勧告 日本政府に要求
       2013/05/31 22:00 【共同通信】
 【パリ共同】国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会(ジュネーブ)は31日、対日審査に関する勧告を発表し、
従軍慰安婦は必要だったとの日本維新の会共同代表、橋下徹大阪市長の発言を念頭に「政府や公人による事実の否定、元慰安婦を傷つけようとする試みに反論するよう」日本政府に求めた

 5月21、22日の対日審査で委員会は「大阪市長の発言」に繰り返し言及していた。
 日本政府は慰安婦問題について、太平洋戦争での出来事で、1987年に発効した拷問禁止条約の対象にならないと主張したが、拷問禁止委は「法的な責任を認め、関係者を処罰する」よう勧告した。

●慰安婦問題、国連委が勧告 「日本の政治家が事実否定」
      2013年6月1日0時15分
【ジュネーブ=前川浩之】国連の拷問禁止委員会は31日、旧日本軍の慰安婦問題で「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」とする勧告をまとめた。
橋下徹大阪市長らの最近の発言を念頭に置いたものとみられる。日本政府に対し、こうした発言に明確に反論するよう求めている。

 拷問禁止委員会は、人間の非人道的な取り扱いを禁止する条約を守っているかどうかを調べる国際人権機関。
慰安婦を条約上の被害者だとしている。10人の委員が数年に1回のペースで各国を審査する仕組みで、1999年に条約を締結した日本は、5月21、22の両日、6年ぶり2回目の審査を受けた。

 勧告は、慰安婦問題について「国会議員を含む政治家や地方政府高官によって、事実を否定する発言が続いている」と批判。日本政府がただちにとるべき対応として「当局者や公的人物による事実の否定や、それによって被害者を再び傷つける行為に反論すること」をあげた。

 名指しはしていないが、審査では、慰安婦問題を取り上げた委員4人のうち3人が「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」「強制連行を示す証拠はない」などとした橋下氏の発言に触れ、日本政府の見解をただしていた。

 勧告対象は、代用監獄問題など多項目にわたった。
慰安婦問題では、元慰安婦に対する公的な補償や救済措置がなく、関係者の訴追が行われていないことに懸念も表明。
さらに、日本政府に対し、全ての歴史の教科書に慰安婦問題を含めるよう求めた。

 審査で日本政府代表は、93年の河野談話や償い金を支給したアジア女性基金の取り組みを説明したが、橋下氏の発言には一切触れなかった。
    ■慰安婦をめぐる国連委の勧告(英文)
            ・・・・・(略)・・・
●防衛相「右傾化は誤解」…橋下発言は「不適切」
             (2013年6月1日12時20分 読売新聞)
 【シンガポール=高橋勝己】小野寺防衛相は1日午前、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(英国際戦略研究所主催)で演説した。

 安倍政権の安全保障政策を説明し、「我が国の取り組みをもって日本の右傾化を指摘する声や国際秩序への挑戦を試みているとの批判もあるが、全くの誤解だ」と理解を求めた。
 会議にはアジア各国の防衛担当閣僚らが出席した。

 小野寺氏は演説で、集団的自衛権に関する憲法解釈の見直しに向けた議論や、外交・安全保障政策の司令塔「国家安全保障会議」(日本版NSC)創設に向けた政府の取り組みに言及、「地域の安定に向けて能動的かつ創造的な貢献を行うことが目的だ」と述べた。

 また、いわゆる従軍慰安婦問題に関する日本維新の会の橋下共同代表(大阪市長)の発言について、「日本の野党の一党首が、日本の過去の歴史に関し不適切な発言を繰り返し、周辺諸国に誤解と不信を招いた」と語った。
そのうえで「安倍政権は発言にくみしない。痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明する歴代内閣と同じ立場を引き継いでいる」と説明した。

●橋下市長の問責否決、大阪市議会 出直し選の可能性否定
            日経 5/30
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長に対する大阪市議会での問責決議案が30日夜、市議会本会議で否決された。
一時は問責可決の場合、橋下氏が辞職して出直し市長選に打って出るとの観測が広がったが、橋下氏は問責否決を受けて記者団に出直し市長選の可能性を否定した。


 橋下氏は問責決議が出されたことについて「重く受けとめないといけない」と強調。従軍慰安婦を巡る一連の発言には「誤解が生じたことは市民に申し訳ない」と語った。

 自民党などが提出した問責決議案は慰安婦発言が「市政を混乱させ、深刻な国際問題にまで発展させた」と非難。
当初、公明、自民、民主系、共産の4会派が賛成し、可決される可能性が出ていた。

 問責可決を回避するため、維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は30日午前、大阪市内で記者団に「問責決議は不信任決議と同じで辞職勧告だ」と表明。
可決されれば橋下氏が辞職し参院選に合わせて出直し市長選に踏み切る可能性を示唆してけん制した。

 参院選と市長選のダブル選挙を懸念したのが公明党だ。「選挙が橋下氏中心になり、公明党の存在がかき消されてしまう」(幹部)として自民などに問責回避を働きかけた。
しかし自民などが譲らなかったため当初の賛成方針を転換。第2会派の公明党の反対で問責決議は否決された。

 国会議員団の心境は複雑だ。
慰安婦発言の影響を深刻にみる議員からは「市長選とのダブル選挙になれば慰安婦問題が参院選でも争点になり、取り返しがつかなくなる」と懸念する声が上がった

 一方、橋下氏が市長選に勝てば慰安婦発言の「みそぎ」を済ませたことになり、維新のイメージ回復につながるとの期待も浮上。
小沢鋭仁国会対策委員長はダブル選挙について「『橋下流』の潔い判断だ。盛り上がるだろう」と話していた。
 ダブル選挙の芽がしぼんだ30日夜、維新幹部の一人は「力を取り戻すには渡りに船だったのに……」と漏らした。

●大阪市議会 急転!“捨て身”で橋下市長の問責否決
             スポニチ 2013年5月31日
…・・・(略)・・・
 問責決議に法的拘束力はなく、当初、19議席を持つ公明党も問責案に賛成の意向を示しており、この時点で賛成は53議席。
第1会派の大阪維新の会の33議席を上回り可決する見通しだった。ところが本会議を前にしたこの日午前、松井氏の発言で状況は一変。松井氏は記者団に突然「不信任可決と同じ。問責は政治の世界では“辞めろ”ということ」と覚悟を決めたような表情で言い放ち、橋下氏の市長辞職と出直し市長選に踏み切るとの見通しを示した。

 多くの報道陣であふれ返った午後の市議会控室前。「調整中だ」「話せない」。問責決議案の文言をめぐり調整を繰り返す議員が出入りするたびに、数十人の報道陣が群がった。市長選と参院選の同日選を避けたい公明党は、断続的に対応を協議。「問責」という表現を緩和できないか持ちかけた。しかし自民党は最終的に譲らず、調整は失敗に終わった。

 その後、公明党は決議案の反対に回り、独自案を提出する方針を決定。「問責が“辞めろ”という趣旨にとられてしまった」
。党幹部は疲れ切った表情で方針転換の理由を説明した。

維新ツートップが連携してちらつかせた“起死回生”の一手、出直し市長選構想が功を奏した格好となった。「市長選カード」の威力は十分。さらなるピンチを乗り切る切り札として温存する構えだ。

 議会は大混乱となり、本会議は予定の午後2時を大幅に遅れて開かれたものの、数回の休憩を挟み問責案が採決されたのは午後9時を過ぎていた。「市長辞職、同日選」から一転、「辞職せず」の展開に、傍聴した市民からは「市民不在だ。ばかにするな」と憤りの声が上がった。

● 橋下市長 問責否決も市議会対応が課題
           NHK 5月31日
 大阪市の橋下市長のいわゆる従軍慰安婦の問題などを巡る発言を受けて、大阪市議会の野党3会派が提出した橋下市長に対する問責決議案は30日夜、本会議で否決されました。
橋下市長にとっては、大阪都構想などの実現に向けて、与党が過半数を確保していない市議会への対応が引き続き、課題になりそうです。

大阪市議会の自民党・民主党系・共産党の3つの野党会派は、橋下市長が、いわゆる従軍慰安婦の問題などを巡る発言で、市政を混乱させた責任は重いとして、30日夜、橋下市長に対する問責決議案を提出しました。
問責決議案を巡っては、大阪府の松井知事が、可決された場合、橋下市長が辞職し、参議院選挙と同じ日に出直しの市長選挙を行うことになるという認識を示していました。

このため、第2会派の公明党は、「市政が停滞する市長の辞職は避けるべきだ」として、問責決議案に同調せず、「市長に猛省と責任の自覚を促す決議案」を独自に提出しました。
そして、30日夜の市議会の本会議で2つの決議案が採決されいずれも否決されました。

このあと、橋下市長は、記者団に対し、「文章の中身が同じ決議案が過半数の議席から出されたことは、重く受け止めなければいけない」と述べるとともに、出直しの市長選は行わない考えを示しました。
問責決議案は否決されたものの大阪市議会で、与党会派の大阪維新の会は、過半数を確保しておらず、橋下市長が掲げる大阪府と大阪市を再編する「大阪都構想」の実現に向けた取り組みや、市営地下鉄の民営化などは進んでいません。このため、橋下市長にとっては、こうした政策の実現に向けて、どのように公明党など野党側の理解を得るのか、市議会への対応が引き続き課題になりそうです。

●橋下市長に制御不能の逆風! 水道統合否決、元慰安婦面会中止…
                産経 2013.5.24
 狙いが大きく外れる展開が続き、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の顔には疲労が色濃くにじんでいた。
橋下氏が市長選公約に掲げた水道事業統合の議案が24日、市議会で否決された。

慰安婦発言をめぐる騒動の沈静化を図ろうと、照準を合わせていた元慰安婦との面会も土壇場でキャンセルに。制御不能の逆風が、橋下氏を支えてきた「ふわっとした民意」を押し流しているのだろうか。
・・・・・(略)・・・
 そして採決。賛成として起立したのは、自らが率いる大阪維新の会の議員のみだった。

■得意パターン空振り
…・・・(略)・・・
 あえて賛否を巻き起こす発言をして、当事者との面会で打開を図る手法は、橋下政治のひとつのパターンでもある。
・・・・・・(略)・・・
「橋下手法」の限界?
 今月27日には東京の日本外国特派員協会で講演を予定している。海外で吹き荒れる批判をおさめることができるかどうかの正念場となる。
 維新主催の政策討論会で司会を務めたこともあるジャーナリストの田原総一朗氏は慰安婦発言について「低迷が続く維新の起爆剤にしようと計算した上での発言だったのだろうが、世間やアメリカの反応を読み切れず、大打撃となった」と分析し、特派員協会での講演を注視する。
 「その場の答弁で(メディアを活用してきた)橋下手法が限界なのかが見極められる。半ば不安を抱えながら注目している」

●橋下氏 慰安婦発言を釈明 特派員協会で風俗業発言は撤回
      東京 2013年5月27日
 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は二十七日午後、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。旧日本軍の従軍慰安婦をめぐる発言に関する見解文書を読み上げ、戦時下で慰安婦が「必要だった」とした発言の趣旨を「世界各国の軍が戦時において女性を必要としていた(という意味だった)」と説明した。

 「私自身が慰安婦の利用を容認したことは一度もない。一つの言葉が抜き取られて報道された」とメディア批判も繰り返した。
 橋下氏は「慰安婦を正当化しようとは毛頭思っていない」と強調。「元慰安婦の方々に謝罪するとともに、二度と悲劇を繰り返してはいけない」と理解を求めた。

 戦時下の慰安婦の状況に関し「旧日本軍だけの問題でない。米国、英国、フランス、ドイツ、旧ソ連、韓国にも存在した」と主張。「日本だけを非難し、日本以外の国の問題に口を閉ざすのは公平でない」との持論を展開した。

 在日米軍に風俗業活用を求めた発言については「誤解を招く不適切な発言をした」と撤回と謝罪を表明した。

●“ドロ舟”維新から脱走者続々! 橋下発言の波紋収まらず…
       zakzak 2013.06.01
 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)による慰安婦・風俗業発言の波紋が収まる気配がない。
支持率急落で維新をドロ舟とみたのか、6月の東京都議選や7月の参院選で維新候補予定者が続々と辞退。
さらに、国際社会における日本のイメージダウンを食い止めるため、閣僚が国際会議で橋下発言を批判するハメになっている。

 維新は5月31日、参院選比例代表候補に内定していた松本鉄平氏が、資金難を理由に出馬を辞退したと発表した。
すでに、比例で立候補予定だった松本和巳前衆院議員が橋下発言に反発して出馬辞退と政界引退を表明。
千葉選挙区では候補者が2回差し替わっている。

 都議選に関しては江戸川区選挙区(定数5)の新人が辞退し、複数の候補予定者がいる選挙区では一本化を求める声が上がっている。

 一方、橋下発言が国際社会で問題視されていることにも、危機感が広がっている。
 小野寺五典防衛相が1日午前、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で行う演説の草稿には橋下発言について「不適切な発言を繰り返し、周辺諸国に誤解と不信を招いた」と批判する内容が盛り込まれた。

 2020年夏季五輪の東京招致への悪影響も指摘されている。
下村博文文科相は先月31日の記者会見で、「海外では女性の人権問題と位置付けられている。相当、国益にマイナスになっている」と非難し、五輪招致にも「影響を及ぼすことになりかねない」と懸念
を示した。

 橋下氏の反転攻勢は容易ではない。

●自民党、極秘世論調査 都議選維新は1、2議席… 自民は圧勝
zakza 2013.05.31

【東京都議会議員選挙 各党議席予測】

★鈴木哲夫の核心リポート
 夏の参院選の前哨戦とされる、東京都議会議員選挙(6月14日告示、23日投開票)が注目されている。
これまでも国政選挙の直前に何度か都議選が行われたが、投票傾向がよく似ているのだ。

自民党の極秘調査では、アベノミクスが期待される同党の好調は変わらないが、橋下徹共同代表(大阪市長)の慰安婦・風俗業発言の影響で「日本維新の会は1、2議席」という壊滅的結果が出た。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が緊急リポートする。 

 都議選を、ただの地方選挙と見るのは間違っている。
東京は日本一無党派が集まり、流動人口の割合が高く、「有権者は地域の細かな問題には興味を示さず、国政上の争点や焦点などに投票行動を左右されやすい」(自民党選対幹部)からだ。


 2009年の前回都議選で、自民党は過半数割れになり、民主党が第1党になった。約1カ月後の衆院選でも投票傾向はほぼ同じで、自民党が下野し、民主党が政権交代を果たした。このため、各党とも党首・幹部級を投入し、激しい選挙戦が展開されている。

 こうしたなか、自民党が実施した世論調査=別表参照=が衝撃的な結果となった。自民党都連の国会議員が語る。

 「自民党はあらゆる選挙区で優位にある。これは安倍内閣の高支持率から予想できたが、一方で維新の凋落がひどい。一時は『都議会第2党に手が届くか』といわれたが、当選は1、2議席という大惨敗予測だった」

 同調査によると、定数127のうち、自民党は立候補を予定している57人のうち54人が当選圏内で56人まで行きそう。公明党は23人全員が当確。維新は他党から移籍した現職1、2人だけが有力。新人は全滅だった。

「昨年末の衆院選後も、維新の政党支持は東京で2ケタあり、『都議選も14人ぐらいはいく』といわれていた。だが、自民党調査を見る限り、もはや泡沫(ほうまつ)政党だ。東京は石原慎太郎共同代表のおひざ元だが厳しい」(同)

 調査時期は、橋下氏が慰安婦・風俗業発言をした直後の5月18日、19日だけに、自民党選対幹部は「橋下発言が原因なのは明らか」という。

 都議選に出馬する維新の男性候補は「橋下発言の後、『お前も風俗行ってるのか』などと罵声がすごく、しばらく駅頭での街頭演説を控えた。いまは再開したが、ビラはほとんど受け取ってもらえない。橋下代表は風俗業発言は謝罪・撤回したが、翌日は『謝ってすむ話か』『あっさり撤回するな』と双方から批判された。要は信頼が失われたということ」と語る。

 維新から離れた有権者は、どこに行ったのか。自民党調査は驚きの傾向を示している。

 「最も伸びているのが共産党だ。このまま行くと議席倍増の16になる。この数字を見る限り、維新を支えていたのは基本的に『自民党はイヤだ』という人たちとみていい」(前出幹部)

 民主党にも流れた。

 「ひどい政権運営で一時は有権者から見放されたが、『自民党の対立軸として考えれば、仕方ないか…』ということだろう。当初は『民主党1ケタも』といわれたが、今回の調査では20を超え、23くらいまでいくかもしれない」(同)

 この投票傾向を参院選に当てはめれば、自民党は圧勝で、前回参院選で勝利した民主党はやや持ち直し、公明党は堅調、共産党が復調となり、維新は「選挙区と比例区を合わせても1ケタ」(同)となりそう。


 維新の国会議員団執行部は、橋下氏の日本外国特派員協会(27日)での記者会見を受け、事態を沈静化しようと躍起だ。
歴史観については議論しないことを決め、党内に「女性局」や「青年局」を作って、批判をかわそうとしている。危機を乗り切れるのか。

 ■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。




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