2005年6月5日のブログ ⇒ ◆稲の紙マルチ栽培。有機農業・無農薬の米づくり。個人や趣味、教材向。三洋製紙・活性炭カミマルチ
・・・・・・・・・・・本番の報告・・・・・・・・・・・
紙マルチ栽培は、田植えが大変。でも、一旦植えたら、その後は、入りたくても田に入れないわけですが、何もすることがありません。百姓を始めた20代から30代の頃は、手押しの除草機と四つんばいになって草取りをしました。1反(1000平米)あたり、一週間位かかりました。一番熱い夏に。(砂質で、そもそも草があまり生えない水田もありますが、ここの土質は草がたくさん生えます)
合鴨を放すとか、深水栽培とかいろいろありますが、私はこの紙マルチ栽培がお気に入り。
マルチの1本目を張る。水田のあぜに、目検討でポール(野菜の支柱)を何本か立ててまっすぐに引く。ロールの芯には、野菜の支柱を入れて、両側の人がこれをもっていく。
2本目以降。作業ができる程度の間隔、かつ、一定の間隔をあけて張る。 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/02/ad/e38d3eebe6b61ec0be1dfbd701fc778d_s.jpg)
一気に全部を張るかは考えどころ。この日は、風もなく順調なので、2回にわけて張りました。また、最後は残し幅をどうするかが考えどころ。田の幅や形状によっては、ハーフサイズなどカットしたロールを使います。
植え初め。2人は経験者。2人は初心者。5条植えですから、3条、2条で植えていきます。コツは、まずセンターを植えること。さらに、丁寧にやりたいなら、足元を植えて、間を最後に植える、こうすると一定の間隔に揃えやすい
作業用の通路が残ります。この通路は、最後にバックしながら植えます。コツは、自分(たち)の足跡をならしながらバックすること。それと、この小幅のロールだけは、1メートル程度に一塊ずつ、押さえの土をのせていくこと。最初の年、この押さえの土をのせなかったら、水を張ったとき、何箇所かで紙がたらっーと横に流れて、苗が紙の下に。でも、田の中にはもう入れません
一番最後の通路は、幅の調整用。この日は、2条の半端でした。もっと広い場合は、一番端で調整します。通路の基本は、1条の植えにします。
これで植え終わり。この日は、8時から午後1時までで1反の手植え終了(5人)。3時までかかるかと思いましたが、早かった。昨年に比べて、水が一定していて(少なくて)やりやすかったからだと思う、とは経験者のうちの子の感想。水を浸けて田をかき混ぜる「代かき」の後、今年はずいぶん丁寧に,田面の高低をならしました。(紙マルチの手植えの場合に、事前の均平作業がこんなに重要とは初めて自覚)
紙マルチのロール。三洋製紙・活性炭カミマルチ・標準タイプの長さは100メートルかな。幅は160センチ。昨年は、薄型(直径は一緒だから長さ125メートル)が出たということで使ってみたら、夏に草が生えました。そこで、今年は、厚い方の標準に戻しました。片面黒色の製品は数年前から。
ただし、これは、機械で植えるときに上になる構造ですから、"人力"で張る場合は、黒の地温上昇効果は「没」です。
ロールは160センチ。通路用や田の最後の1本を張った後の残り幅の調整用に、電動丸ノコで、1/2サイズ、1/3サイズを作っておきます(写真の右端の立ててある物)
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