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てらまち・ねっと



 数日前に、アルゼンチンが2001年以来、13年ぶりの債務不履行(デフォルト)状態に陥ったというニュースがあった。
 国債が債務不履行と見なされるはヨーロッパの信用不安が深刻だった2012年のギリシャ以来だという。

 あまり影響はないという見方と、それなりに影響の広がりを懸念する見方とある。
 そこで、少し、関連情報を見てみた。
 見出しを見るだけでも、幾分見えてくる。

●アルゼンチンを債務不履行と認定 国際金融団体/東京 8月2日
●アルゼンチン債務不履行で保険金/NHK 8月2日
●アルゼンチン、債務不履行状態に…13年ぶり/読売 07月31日
●ISDA、アルゼンチンのデフォルト認定―CDSを発動/wsj 8月2日
●CDS業界の複雑な構造が浮き彫りに-アルゼンチン債務問題/ブルームバーグ 08/01
●アルゼンチンのカネと政治―大統領の資産に黒い影/wsj 7月29日
●【アメリカを読む】米最高裁判決でアルゼンチン債務不履行秒読み/産経 7.12

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●アルゼンチンを債務不履行と認定 国際金融団体
         東京 2014年8月2日
 【ニューヨーク共同】デリバティブ(金融派生商品)の取引慣行を決めている業界団体、国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)は1日、アルゼンチン国債をデフォルト(債務不履行)と認定した。

 認定はデフォルトに備えた保険金の受け取りに必要とされる。アルゼンチンは国際金融市場からデフォルトに陥ったとみなされる
。ただ、同国政府はデフォルトを否定している。
 ISDAは、シティバンクなど米銀大手やアルゼンチンと対立する米投資ファンドがメンバーとなっている判定委員会でデフォルトを認定した。

●アルゼンチン債務不履行で保険金
         NHK 8月2日
 アルゼンチンの国債を巡り、国際的な金融の業界団体は債務不履行に陥ったと見なす判断を示し、国債が回収できなくなるリスクに備えた「保険金」が投資家などに支払われる見通しになりました。
国債が債務不履行と見なされ、こうした支払いが行われるのは、2012年のギリシャ以来となります。

金融商品を販売する金融機関などで作る団体「国際スワップ・デリバティブ協会」は1日、アルゼンチン政府とアメリカの投資ファンドとの交渉が決裂し、一部の債務が返済できなかったアルゼンチンの国債について、債務不履行に陥ったと見なす判断を示しました。

これを受けて、アルゼンチンの国債を対象にするCDS=クレジット・デフォルト・スワップと呼ばれる金融商品を購入していた投資家などが「保険金」を受け取ることができる見通しになりました。

CDSは、国債などが回収できなくなるリスクに備えた保険のような金融商品で、「保険金」はCDSを販売した投資家などから受け取ることになります。

国債が債務不履行と見なされ、保険金の支払いが行われるのはヨーロッパの信用不安が深刻だった2012年のギリシャ以来となります。

アルゼンチンの国債を巡っては、大手格付け会社が相次いで格付けを引き下げていて、金融市場での影響の広がりが懸念されています。

●アルゼンチン、債務不履行状態に…13年ぶり
         読売 2014年07月31日
 【ブエノスアイレス=吉田健一】アルゼンチン政府と債権者の米投資ファンドが債務返済を巡って対立している問題で、両者の協議が7月30日決裂し、一部債権者への国債利払いが期限の同日中にできない事態となり、アルゼンチンは31日、2001年以来、13年ぶりの債務不履行(デフォルト)状態に陥った。

 同国のキシロフ経済財務相は30日の協議決裂後の記者会見で、利払いの資金を米国の銀行に6月に振り込んだが、米裁判所が支払いを差し止めたと改めて指摘し、「デフォルトではない」との立場を強調。アルゼンチンは、政府から利払い手続きに関する新たな発表がないまま31日を迎えた。

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、利払いができなかったと判断し、アルゼンチン国債の外貨建て格付けを部分的なデフォルトを意味する「選択的デフォルト」に引き下げている。

●ISDA、アルゼンチンのデフォルト認定―CDSを発動
          ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2014 年 8 月 2 日
 国際スワップデリバティブ協会(ISDA)は1日、7月30日にアルゼンチン政府が債権者に支払いができなかった事態を「クレジット・イベント(信用事由)」と認定した。アルゼンチン国債がデフォルト(債務不履行)した場合の保険商品「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」の販売元には、購入者に保険金を支払うよう命じた。

 米決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)の最新の数値によると、アルゼンチン国債のCDS残高は207億ドル。だが今回のISDAによる判断の結果、最大10億4000万ドルが保有者に支払われる可能性があるという。

 CDSの売り手と買い手の具体名は公表されない。CDSは、デフォルトなどあらかじめ決めた事態に陥った際、売り手が買い手に対して保険金を支払う金融商品だ。

 ISDAはこの日発表した声明で、支払額の規模を決定するための入札を開催すると発表した。開催時期については明らかにしなかった。

●CDS業界の複雑な構造が浮き彫りに-アルゼンチン債務問題
          ブルームバーグ 2014/08/01
8月1日(ブルームバーグ):金融危機でクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の複雑に絡み合った世界が注目を集める度に陰謀説が浮上してきた。今回のアルゼンチン債務問題も例外ではない。

アルゼンチンのキシロフ経済財務相は7月30日の債務協議決裂後、ホールドアウト(債務再編を受け入れなかった債権者)側を「ハゲタカファンド」と呼んだ。さらにCDSをやり玉に挙げ、「存在する最も卑劣な投機的資本主義」へと導く一方で、債権者の動機を覆い隠す市場だと非難した。

ホールドアウトの1社、ヘッジファンドのエリオット・マネジメントは、実はCDSの決済を行うかどうかを決定する判定委員会のメンバーでもある。

しかし資産家ポール・シンガー氏が率いる248億ドル(約2兆5500億円)規模のエリオット・マネジメントは昨年、アルゼンチン政府が支払いを停止した場合に利益を得るようなCDSを保有していないと米裁判所で明らかにしている。エリオットの広報担当、スティーブン・スプリエル氏は7月31日、コメントを控えた。

シティグループとJPモルガン・チェースも国際スワップデリバティブ協会(ISDA)の判定委員会のメンバー。同委は15のディーラーと投資家で構成される。アルゼンチン紙アンビトの報道と銀行関係者によれば、シティとJPモルガンはエリオットなどの債権者が保有する2001年にデフォルト(債務不履行)となったアルゼンチン債の買い取りで交渉中。

この買い取りが合意に達すれば、アルゼンチンの利払い再開が可能になる。同国はエリオットやアウレリアス・キャピタル・マネジメントなどとの債務協議が不調に終わった後、5億3900万ドルの利払い期限を守れなかった。

ISDAはニューヨーク時間8月1日午前11時(日本時間2日午前0時)から判定委員会を開催、アルゼンチン国債のCDS決済につながる支払い不履行の信用事由が発生したかどうかを判断する。

●アルゼンチンのカネと政治―大統領の資産に黒い影
         ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2014 年 7 月 29 日
 【リオガジェゴス(アルゼンチン)】アルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス大統領と夫だった故ネストル・キルチネル前大統領は、国政を牛耳ってきた11年間に一財産を築いた。

 連邦当局に夫妻が提出した資産報告書によると、2003年にキルチネル氏が大統領に当選してから2010年に死亡するまでの間に、夫妻の純資産は250万ドル(約2億5500万円)から1770万ドルに増えた。多くの国民はそのお金がどこから来たのか知りたがっている。

 政府高官とその取り巻きが関与した取引をめぐる一連の司法調査は国政を混乱させてきた。6月下旬、ブドゥ副大統領は経営破たんした紙幣印刷会社の買収に関与・収賄の疑いで訴追された。また、4月には前運輸長官が不正蓄財で訴追されている。両者とも容疑を否認している。さらに2年前、当時の経済相は自宅のバスルームで発見された現金入りのバッグの捜査を妨害したとして有罪判決を受けている。

 だが、最も注目を集めているのは、フェルナンデス大統領夫妻と親密な関係にある土建王にからんだ捜査だ。ブエノスアイレスの検察官はこの実業家ラザロ・バエス氏がペーパーカンパニーを通じて6500万ドルもの資金洗浄を謀ったと主張した。検察官ホセ・マリア・カンパニョーリ氏はインタビューで、この資金は公共事業に充てられる政府資金から流用されたもようで、バエス氏はフェルナンデス夫妻の手先だったと述べた。
・・・・・(略)・・・

●【アメリカを読む】米最高裁判決でアルゼンチン債務不履行秒読み
           産経 2014.7.12
 アルゼンチン国債の約13年ぶりの債務不履行(デフォルト)に向けたカウントダウンが始まっている。アルゼンチンは2001年のデフォルト後、債務カットに応じた債権者への返済を続けてきたが、6月16日の米連邦最高裁判所の判決を機に、30日が期日だった利払いが認められない状況に陥っているためだ。アルゼンチンは利払いのためには、債務の全額返済を求める米ヘッジファンドとの交渉をまとめなければならない。しかし全額返済に応じれば、別の債権者からも全額返済を求められるリスクがあり、ヘッジファンドとの交渉は難航している。一方で7月末までに交渉をまとめられない場合は、格付け機関からデフォルトと認定されてしまう。いずれの場合も経済が下押しされることは避けられず、アルゼンチンは危機的な状況に立たされている。

「平等原則に反する」
 「最高裁の判決はアルゼンチンを経済危機に落とし込むものだ」。アルゼンチンのアクセル・キシロフ経済財政相(42)は6月25日、米ニューヨークの国連本部での記者会見で最高裁判決に強い不満を示した。
・・・・・・・・・・(略)・・・

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