等伯 Tohaku

安部龍太郎の『等伯』を読みました。
第148回直木賞受賞作品でした。
初めて、この作家の小説を読みましたが、この小説はむちゃくちゃ良かった。

武士の家に生まれたが、絵師の家の養子になり、当代随一の絵師となった長谷川等伯の生涯を書いた小説でした。
戦国の世にあって、次々と悲劇を呼びますが・・・。
身近な人々の死・・・。
戦乱の死と悲劇・・・。
苦難を乗り越えて、絵師として、道を究めようと・・・。
一流の人々との出会いと交流を得て・・・。

兎に角、良かった。
最近読んだ本の中で、一番と感じた。

この小説の主人公の「長谷川等伯」の壁画を、数年前に、智積院で見て、感動したことを思い出しました。
春になると、等伯の絵を見に、一日かけて、本法寺と智積院(もう一度)を訪ねようと思いました。

私の読後評価は、最高点の5☆です。

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