【撮影地】 東京都台東区上野公園 (初咲き桜2009.3月撮影)
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現代はサクラの8割が、明治の初めころに品種改良された園芸品種のソメイヨシノ。明治よりも以前は、山桜が花見の対象だった。
「願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」
こう歌った西行(1118-1190)の桜は、京都の弘川寺で今も咲いている。西行が没したのは文治6(1190)年2月16日。きしくも、きさらぎ(如月)は2月、望月の頃は満月で15日。西行の生涯は、保元、平治の乱、平家の勃興と滅亡、頼朝の鎌倉幕府の設立と義経の憤死など、日本史上でも有数の波乱と変化の時代であった。
自分に縋りつく四歳の娘を廊下から蹴落としてまで煩悩をはらいのけ出家を選んだ西行。おそらく、深い覚悟があったのだろう。果たして、一般に言われているように、賢待門院への失恋、親しい友人の突然の死が出家の原因だったのだろうか。
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