tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ブログエアコン(10)

2011-08-06 22:24:31 | 日記

 

今年のブログエアコンはmikiさんの「mikiの日々是海の日」投稿したコメントの転載です。
(許可をいただいての転載です。)
http://mikinki.cocolog-nifty.com/


友人が自分の彼女を誘って行ったのは東伊豆の某ダイビングポイント。ダイビングを終えての帰り道、彼は往路と違う道を選んだ。夕暮れの135号線が事故渋滞でむちゃくちゃ混んでいたので、彼女と海沿いのラブホにでも寄って渋滞をやり過ごそうと思ったらしい。
トモロトンネルに向かい下田側から上って行くと、あの稲取廃隔離病棟を経て旧国道の隧道に行き当たる。今でも消毒の匂いが凄く 隔離患者の霊が出るなど不穏な噂が後を立たない。あの、廃隔離病棟だ。

そこを経由して、海沿いの道に出る。
「早まるな」だの「いのちの電話」などの看板がたくさんあるあの道。古くから言われる自殺の名所。また、海水浴客が磯で違法にでっかいアワビを採って持ち帰って、家であけてみたら髪の毛うじゃうじゃだったそうな。。

すっかり日が落ちた海沿いの旧道。普通ならロマンチックなシチュエーション。ところが、彼は霊体質特有の悪寒と頭痛にひどく悩まされたようだ。が、彼のような体質を持つ者が長距離のドライブをすると、こうした体験はよく起こる。そのため、彼はそれを無視することにしたと言う。

彼がその道を通ったことを悔やんだのは、ゆるいカーブにさしかかった直後だった。目の前の路上に、女性の姿をした白っぽい影が浮かんでいた。一瞬前まで、そんな物はそこには無かった。彼は、とっさにハンドルを山側に切って、ブレーキを踏みながらサイドブレーキを思いっきり引いた。

車は思い通りにその場でスピンした。2台の車がすれちがうのがやっとの細い旧道。片側は眼下の海に続く崖だ。学生時代、自動車部でならした彼ならではの回避テクニックだった。
フルチューンしたハッチバッククーペのランサーセレステ。硬めのサスも十分に機能したようだ。
だが、スピンした車は、その後側部を路上に浮かぶ白っぽい影にぶつかって、減速し停止した。

白っぽい影にぶつかった衝撃は、はっきり車内の二人に伝わっていた。
それでも、彼は自分が何にぶつけたのか理解していた。断じて人ではない。そう確信していた。
・・・とはいえ、一応は確認しないわけにはいかない。彼は車を降り、女性らしき白い影がいた地点を見回した。
そして、そこには彼の確信の通り、何の痕跡もなかった。

・・・そうした出来事があって、彼が愛車のランサーセレステを手放すというので、ぼくはそれを譲ってもらおうかと彼の家に見に行ったのだ。さすがに彼の顔色は悪く、もうこの車には絶対に乗りたくないと言い、そして、車の右後部には小さい傷が残っていた。

ぼくらは、この車とぼくの車で交互に、冬の間はよくスキーに行ったものだった。
彼のドライビングテクニックは本物だった。当時、故障ばかりしていたぼくのワーゲンをやすやすと操り、リアエンジン・リアドライブというのに雪道でアクセルターンとかも決めて見せた。
リュック・ベッソンの迫力のカー・アクションなみに・・・。当然のことながら、助手席に乗るぼくは、恐怖でいつもおしっこをちびっていたが。。

・・・もう時効だと思うので彼に訊きたい。そのとき、道路わきの崖下は確かめたのか?と。

って、まるで火曜サスペンス劇場っすね。ふぅる~。

>投稿: miki⇒tetuhin様
>ちょっと~tetuhinさん
>こちとら、恩師までひっぱりだしての短い文章。
>何、この本格派(爆)
>やぱ、数日置くと息ふきかえすのね(爆∞)

>崖下まで確かめてたら、大切な友達はもっと危ない目にあったかも。くわばらくわばら。

>投稿: tetujin | 2011年7月20日 (水) 22:13
>>やぱ、数日置くと息ふきかえすのね(爆∞)

>やぱ、本家のブログでネタ切れになっちゃいますた。
>時間をおいて、mikiさんのところのコメントを転載してもいいっすか?

>出典を明らかにして、トラックバックも必ず付けますんで。よろしく!
 
>投稿: miki⇒tetujin様
>あははめっさおかしいんですが
 >どうぞコメント(2つにわけて、2夜分にするとお得?)
 >を持っていって下さい。だってtetujin様のですから


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