古くから日本には1年の節目節目に様々な行事が伝えられている。
「室礼(しつらい)」とはこうした1年の節目に
季節を飾る 言葉を添える 心を盛る ことをいう
先人の霊を招き、客人を招き、感謝の心を供する。
8月のしえと。室礼は“飛騨さしこ”の金魚風鈴。
水の中を泳ぐその涼しげな姿は風鈴にぴったりだ。
「刺し子」といえば、その昔は身の回りにあふれていたような気がする。
中学・高校・大学と、惰性でやっていた剣道の稽古着は、藍染めの刺し子だった。
刺し子で地の厚い綿生地の剣道着は、竹刀で打たれても衝撃を吸収する防具の役割を持っていた。
それに、しわになりにくいテトロンの袴。
・・・育った東北の町。江戸の頃は、農民達の着物は、麻や芋麻(からむし)が主で、木綿は糸としてだけ使うことを許されていた。
なので、北国に暮らす民たちは、保温と補強のために麻地に木綿糸を刺した。
いつしか、「刺し子」はファッションに変わっていく。
明治時代~大正時代。5~6歳頃から針と糸を持たされた娘たちが、自分の嫁入りに備えて麻布に木綿糸で一目一目刺し始める。祭礼や町行きに見事な刺し子の晴れ着を着ることは女性たちの誇りだったのだろう。
貧しい北の農村にあっても、当時も若い女性の美しくありたいとの思いは同じで、驚くべき見事な手仕事で、京にも負けない洗練されたファッションに作り上げていったのだ。
”ぼろきれの人形と時間をかけて遊ぶから、だから人形が大事なものになる。
なくしたら、子供は泣くんだ・・・・” byサン・テグジュペリ
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