靑蝿(さばへ)の翼高鳴れる爛れし腹より
蛆蟲の黒き大軍
湧きいでて、濃き膿のどろどろと
生ける襤褸を傳ひて流る。
(齋藤磯雄訳 (悪の華・「憂鬱と理想」)
シャルル・ピエール・ボードレールは、その生誕から死までを退廃的、官能的に表現した。
・・・襤褸(らんる)。
明治から昭和初期には、布は高価で庶民とって貴重品だった。だから、破れたら当て布をしてまた使う。これが普通だった。ぼくが小さいころは、大正生まれの母に当て布だらけの兄のおさがりを着せられたものだった。当時は破衣破帽が恥ずかしいことではなかったのかもしれない。
戦後まもなくの頃は、何枚も重なる布と縫い目の衣類が当たり前だったらしい。
継ぎはぎだらけの布を襤褸(らんる)と呼ぶ。
夕方に降り出した雨はけっこう雨脚が強い。宝蔵門で多くの人たちが雨やどり。
明日はお天気になると良いですね。
アミューズミュージアム『BORO』展にて
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