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「因果はまわるってやつだ」
「無理だろ?それ。第一、日本語として変だし」
「いやあ、そんなもんだよ」
普段から霊感があると豪語している友人。彼女が言うには、なんと、番町皿屋敷の皿やしき於菊乃霊が復活したというのだ。だが、「復活」は「死んだものが生き返ること」を意味するから、「復活」ではなく現世に「復帰」か。
30億対あるとされるDNA塩基配列のうち、人間の個人差に関与するのは0.1%。すなわち、300万対の塩基配列が人の個体遺伝に関係する。それぞれのDNA塩基配列が4つの組み合わせを任意にとるとして、その組み合わせは4^300万通り。
同じDNA塩基配列の人間というのは、遺伝子の組み合わせの数のほうが人類の過去から現在までを合わせた累計よりも圧倒的に多く、数学的にはほとんどあり得ないということになる。しかし、やはり、奇跡というものはある。
過去に亡くなった人と遺伝子配列が一致した人が誕生した(する)らしい。
「んで、平成に生まれたそいつを取殺すため、お菊が復活したというのか?」
「ちげえよ、遺伝子配列が一致して生まれたのはお菊さんの方。同じ遺伝子を持っているから、結局はお菊さんと同じ運命をたどることになったんだ。因果はまわるってやつだ」
「だから、それ日本語としておかしいし」
「現代のお菊さんは、麻布のカフェでアルバイトしてたらしい。そこで、そのカフェ自慢の皿を割ってしまって、カフェのマスターに苛められ・・・」
「んで、自殺したってわけ?」
「そう」
「んで、ここ、六本木の裏通りにでてくるわけ?」
「そうなんだ。最初は、修学旅行の中学生たちの記念写真に姿を現したんだ。その後、彼女が皿の数を数える姿が目撃されるようになって・・・」
「やっぱ、あれか?9枚まで数えて、一枚足りないってやつか?」
「いや、そうでもないらしい。心霊スポットとして噂が広がって、大勢の人が見物に行くようになったら、Vサインで写真に写るようになったようなんだ。それも、結構、美人なのだという」
・・・続きは明日。
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