今年も、ブログエアコンを稼動中。恐い話が苦手の人は記事をスキップしてください。
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「んで、お菊さんはどこ?」
「ほら、そこにいるじゃまいか」
芸術やビジネス、享楽があふれる街。六本木「東京ミッドタウン」は、美術館やホール、レストランやショップが広大な緑とともに共存する複合都市だ。この都会のど真ん中に、現代のお菊さんが出没するという。
黒人キャッチがうっとうしい六本木の交差点から溜池・赤坂方面。六本木2丁目の交差点から1つ裏の通りの脇道へ。マンションやアパートが建ち並ぶ区画の裏手はお墓があって雰囲気はやや暗い。すぐそばに東京ミッドタウンやアークヒルズがあるとは思えぬ静けさ。
・・・ここだ。裏道とはいえ、幽霊が出るような雰囲気じゃない。が、まだ宵の口だというのに、この裏道を歩いている人はいない。
人通りは少ないが、昔からの料亭等がぽつぽつとあるエリア。よく夜中にクラブで盛り上がったカップルが野外プレイをしているのを見かけるという。
心霊スポットとして有名になりつつあるのだろうか。ぼくらが、お菊の登場を待っていると、一組のカップルがやってきて、フラッシュをたいて記念撮影などをしていた。
その時だった、彼女が小声で教えてくれた。
「ほら、あそこ」
彼女が指さす方向。先ほどのカップルが写真を撮っていた方角から2時の方向となる。だが、街灯に照らされたマンションの塀が見えるだけで、それらしきものは何も見えない。
「ピースサインしている」
だから、何にも見えないって。とりあえず、言われた方向にカメラを向けて写真を撮る。
「おまえ、私の足を写してどうすんのよ」
「いやあ、ピントを合わせるための照準に」
「あ、皿を数えだした」
彼女が言うには、平成のお菊さんは、ブロックパッチワーク風のミニスカートとオフホワイトのロングTシャツ。栗毛色の胸まで届く長い髪の美少女らしい。ウエストがキュッとしまっていて、アイドル顔負けとのこと。んで、やっぱ、素足の足はボケて見えないようだ。
お菊さんの幽霊がどこにいるのか認識できないぼくは、できるだけローアングルから彼女の示す方向にレンズを向けた。
「おまえ、私のパンツを撮ってないか?」
「だから、ピントをあわせるためだって」
数枚撮った写真をカメラの液晶モニタで確認しながらぼくは答えた。
カメラ内蔵のフラッシュをたいたものの、残念ながら、足は写っていたけどパンツは写ってなかった。角度が悪い。もっと、下からあおらなければ。。
ということで、何枚か撮った写真にはお菊さんの姿は映ってなかった。今度またトライしようと思う。その時は、ぜひ、もう少し短いスカートを・・・バキッ。痛てえ。
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