ごきげんようでござる!
艦船系変形ロボ特集の最後を飾るのは、マシンロボより1986年に販売されたニュージャージー型戦艦(?)に変形するバトルシップロボ(MR-54、バトルシップロボ、600円)の紹介でござる。
本品は、「マシンロボ・クロノスの大逆襲」でパッケージの異なるバージョン(MRB-17、バトルシップロボ、600円)でござるが、商品自体は同じモノ(MR-54版は写真では艦橋部分が赤い?)で、商品の刻印にはMR-54の浮き彫りが施されているでござる。
さて、この600シリーズは共通サイズのパッケージに収める為に大小様々なマシンを商品化しているでござるが、スケール感がバラバラでござる。
本商品は600シリーズ最大のモチーフである全長270メートルの戦艦(アイオワ級?)をモチーフにしているものの、他の商品との大きさのギャップは計り知れないでござる。
しかし、600シリーズ全般で見ればマシンモードは最長の12、8センチで箱に収まらない大きさでござる。 まあ、長さの面では他の商品よりは目立つでござる。
が、造形は大味で簡略化されているので、戦艦商品としては迫力に欠けるでござる。せめて主砲が別パーツで可動すれば良かったでござるが・・・
さてさて、このバトルシップロボでござるが、拙者の保有するマシンロボ系の資料にはニュージャージー型戦艦に変形と記されているでござるが、少々疑問が残るでござる。
実在の戦艦ニュージャージーとは、アメリカ海軍所属の1943年に就役したアイオワ級2番艦でござる。
だから表記的には1番艦(ネームシップ)であるアイオワ級戦艦と表記すべきでござる。 まあ、公式設定ならニュージャージー型戦艦と呼ばざるを得ないでござるが・・・
因みに戦艦ニュージャージーの艦ナンバーはBB-62で、全長271メートル、基準排水量48500トン、最大速度33ノット、主砲は40、6センチ砲9門を装備したアメリカ最大の戦艦であり、旧日本海軍の戦艦大和に継ぐ世界で2番目に大きい戦艦でござる。 なお、現在は記念館(博物館)として一般公開されているようでござるよ。
まあ、商品はアイオワ級戦艦の特徴を捉えているので識別用簡略模型としては合格でござる。
さて、ロボットモードは非常に単純で、子供が書いた様なデザインでござる・・・ 否!、その通り!マシンロボ600シリーズは一般公募でデザインされていたのでござる(笑)。
この艦首を背中に折りたたむ事により共通サイズの箱に収めているでござるよ。
バトルシップロボは、TVアニメでは巨大な姿で登場しているでござるが、大した活躍をしていないでござるな。 ほんと、「クロノスの大逆襲」は面白いアニメだったでござるが、レギュラーメンバー以外のマシンロボにはトコトン冷遇していたでござるよ・・・
序でなので、比較用に使ったハイウェイロボ(MR-06、ハイウェイロボ、600円)も紹介でござる。
ハイウェイロボは1982年にポピーより販売された最初期のマシンロボで、SF風?と言うか未来風の6輪ハイウェイバスに変形するマシンロボでござる。
当初のマシンロボも変形モチーフは実在するマシンでなくSF風アレンジがされたマシンで商品化されていたでござる。
コチラも変形は手足を引き出し、首を回転するだけの単純でござるが、如何せん古い商品でござるので、引き伸ばした足がダイキャスト製ボディの重みで縮むでござるよ(泣)。
なお、拙者が購入した商品は1983年頃にバンダイから販売されたブリスターパック版で、共通デザインのパッケージな為に捨ててしまい無かったりするでござる。 ・・・不覚。
このブリスターパックで販売されたマシンロボ達はTVアニメに登場すらしなかった気がするでござる・・・?
艦船系変形ロボ(戦艦限定)に限れば、本商品バトルシップロボは戦艦変形ロボでは拙者が知る最小商品でござる。
まあ、マシンロボの場合はロボットがマシンに変形するが基本なので、マシンモードの大きさは問題にされないのかも知れないが、やはり戦艦が小さいと気が滅入るでござるよ。