ごきげんようでござる。
今宵は、1987年に販売されたトランスフォーマー・超神マスターフォースより、デストロン・ゴッドマスターの宇宙航空参謀、ハイドラー(D-304、ハイドラー、1980円)の紹介でござる。
超神マスターフォースのトランスフォーマーは、日本独自の設定であり、コレまでのトランスフォーマーとは大きく異なる種族でござる。
そう・・・ 核となるマスターフォースは地球人で、トランステクターと合体してトランスフォーマーとなるでござる。
ゴッドマスターは地球人が持つ、人超魂パワーを使い従来のトランスフォーマー異常のパワーで活動するトランスフォーマーであり、地球人がマスターブレスを使い、マスターフォース(ゴッドマスター)に変身し、トランスフォーマーの魂であるアイアコーン(エンジン)に変型して、トランステクターに合体し、ロボットモードに変形するでござる。
マスターフォースであるハイドラーがトランステクターのコクピットに乗せられないのが残念でござるが、商品でも、アイアコーンを合体させないとロボットモードに変型できない仕掛けでござる。
さて、トランステクターのデザインは、PANAVIAトーネード戦闘機を模しており、特徴である可変後退翼も再現しているでござる。
しかし・・・ 機体上面のデザインは似せてあるものの、下面のデザインは大きく異なり、着陸脚は無く、武装取り付けもチョット情けないデザインだったりするでござる・・・
そう・・・ ロボットのボディが丸見えで、武器(スカイレーザー)を両手で保持しているのでござる。 (笑)
まあ、機体下面にロボットのボディが丸見えなデザインは他にも存在するでござるが、ボディが横向けに取り付けられているのは珍しく、変型時にボディを回転させると、頭部が出現するギミックは元祖オートモフ機能と呼べるでござるよ。
ロボットモードのプロポーションは良いでござるが、正面の凹凸が少ないのが気になるところでござるな。
まあ、付属のシールを貼れば胸部にアクセントが付くのでござるが・・・ 貼っていないでござる。 頭部のデザインもバ〇トマン風のハーフマスクでダークヒーローぽいのも面白いでござるが、マスターフォース・・・人間体のデザインと似ていないのはチト不満でござるかな?
人間体のハイドラーは、世界的に有名な人気俳優だそうだが・・・ TVアニメで俳優としての描写・・・エピソードが有ったのか・・・ 全く印象が無いでござる。 TVアニメでのハイドラーのマスターフォースのヘルメットデザインはコブラだったでござるが、商品は蛇・・・というか魚ぽい造形なのもイマイチ不満を覚えるところでござる。
これで、可動範囲が広ければ問題ないでござるが、今の技術と比べれば辛いモノがあるでござるな・・・
しかし、本品のセールスポイントはサイバトロン商品以上に優れている事であり、弟のバスター(C-305、バスター、1980円)と組み合わせた時に本領を発揮する事でござる。
因みに、デストロン側にも関わらず「神」の名をもつ「ゴッドマスター」でござるが、海外では「パワーマスター」の名で呼ばれており同一商品でもカテゴリーが違っているでござる。 まあ、設定的には別物なので問題ないでござるが、日本版は合体時に「ゴッドオン!」と叫ぶでござるが、パワーマスターであった場合なら、「パワーオン!」と叫んでいたはずでござるが、実は「パワーオン!」は大人の事情で使えなかったのでござる。 そう・・・ ちょうど其の時期に米国産特撮ドラマ「キャプテン・パワー」が放送されており、玩具はバンダイより販売されていたでござる。 そのキャプテンパワーの掛け声が、「パワーオン!」だったでござるよ。 早い話がバンダイに負けたのでござるが・・・ 試合に負けて勝負に勝った!の如く、ケガの功名でゴッドマスターなる珍妙で誇大な設定が誕生した訳でござる。