問題! ドチラがスーパーリンク版ブロウルでござるかな?
2004年に販売された軍事合体兵士ブルーティカス(SD-21、ブルーティカス、5500円)は、1986年に販売されたスクランブルシティ商品、合体兵士ブルーティカス(D-69、ブルーティカス、5500円)のリニューアルデザイン商品でござる。
無論スクランブル合体システムは継承され、手足を自在に入れ替え状況に合わせた合体モードを持ち、別売りのビルドロン(EX-01、ビルドロン、4999円)や、サイバトロン側のスペリオン(SC-25、スペリオン、5500円)との手足の交換合体が可能でござる。
しかし、初代ブルーティカスと違い、手、足に変形する小型ロボットは2種類・・・ 成型色変更品2体ずつで、4体という、イマイチ面白くない編成になってしまったでござるよ・・・
更には日本では、合体セット販売しかなく、海外では単品販売で、デストラクションチーム(日本未販売)として5分割されて販売されたでござる。
しかも、TVアニメでは、ほとんど合体した常態で登場し、分離した姿がヴィークルモード扱いだったという、G1と違い単体としての魅力を紹介しきれておらず、固有名称でも呼ばれず大型のマイクロン扱いだったでござる・・・
まあ、マイクロンが進化した姿がオムニコンだという設定(?)も有り、彼らもオムニコンと同じくエネルゴンスターやエネルゴンウェポンを標準装備しているでござるよ。
だから、手足と成る彼らはオムニコン(デストロン側ビーストタイプはテラーコン)の可能性も有るでござるな?
はい、では答え!
スーパーリンク版のブロウルは、右側の緑色の対空戦車でござる。
初代ブロウル(D-67、ブロウル、880円)と同じく戦車に変形するでござるが、用途が違う対空戦車(防空戦車とも表記される)の為に印象が異なるでござる。
商品は転がし走行ができ、砲塔の回転、砲身の上下可動、エネルゴンウェポンの取り付け等が可能でござる。
ロボットモードも全然初代ブロウルぽくないでござる。 それもそのはず海外名が、キックバックで、塗装及びマーキングが異なるでござる。
が、その変形方法は驚かされるばかりでござるよ。
しかも、デザインが良い!
戦車系等のキャタピラを装備するロボットは通常キャタピラが碗部か脚部に残るモノでござるが、本商品はキャタピラがそのまま翼風に成っているでござるよ!
戦車なのに翼! 実に野心的デザインでござる。
両腕にはトンファーの様に装備された対空砲が、睨みを利かせ付属のエネルゴンウェポン(エナジーレーザー)が無くとも十分に戦える戦闘ロボでござるな。
しかも、驚異の可動範囲に加え接地性の高さなど、褒める処は有れ、ケナス場所は無し! コレだけの魅力的な商品が、TVアニメの中途半端な演出の為の埋もれてしまった傑作でござるよ。
・・・して、もう一方の黄緑色の戦車は?
彼が、スーパーリンク版のスウインドルでござる。
初代スウインドル(D-68、スインドル、880円)はジープに変形する補給兵でござるが、スーパーリンク版は戦車? しかも、茶色(赤)系ではなく緑系のカラーリングなので、ブロウルと区別がつき難いでござるよ(笑)。
しかも、ブロウルと同じく彼も名前以外の公式な固有設定が存在しないトランスフォーマーでござる。 しかも、海外販の名前は、ブライト(同名のマイクロンが存在するが、別人?)多少成型色の色合いや塗装が異なるでござる。 (スウインドルとは同型の別人とも考えられるか?)
まあ、一応ブロウルとの差別化の為に塗装箇所が異なっているでござるが、ドッチがドッチ?の常態で、はっきりと色が異なる商品化にすべき存在でござる。
これもTVアニメでのエピソードが無い御蔭でキャラクターの見分けが付かない要因の一つでござる。
某ゲームの双子キャラを髪の毛の色のみで見分けるのと同じでござる(笑)。 アニメの場合は動きや声で識別が出来るが、絵だけ見ても区別がつかないのと同じでござるよ。
しかし・・・ 別世界(G1)ではブロウルを売っぱらったスウインドルが、コチラ(アルマダ3部作)の世界では仲良く同じボディとは皮肉でござるな。
それに彼らは海外版と日本版は違う設定が与えられているようでござるな?
どちらにしろ、イマイチ知名度が無いのが残念でござる。
彼らの魅力は、変形、合体だけでなく、驚異的な可動範囲である事も忘れてはならないでござる。 次回は、その一端を紹介するでござるよ。