ごきげんようでござる!
今宵は賑やかしくも騒がしい、ジョイントロン3兄弟長男。
サイバトロン音波工作員、DJ(C-23、DJ、900円)の紹介でござる。
見ての通り、DJはセミから変型するビースト戦士でござるが、本商品の元になったのが、1996年に海外で販売されたプレダコン(日本名、デストロン)のトライプレダガスに合体するシケーダコン(トライプレダガス、日本未販売)の成型色変更品でござる。
蝉と言えば! 日本では夏の風物詩で、猛暑の中、騒ぎたてられると、余計に暑苦しくなり鬱陶しい存在であり、昆虫採集の定番的存在で、TVアニメ版ビーストウォーズⅡの陽気で他人の話を全然聞かない傍迷惑なれど悪気が無い性格は正にセミのイメージそのものでござるが、海外では、長年地中に潜伏し、地上に一斉に這い出し騒音を掻き立てる迷惑な存在だそうな? 従って、人間に危害を加える害虫というのでプレデコンに適したイメージだそうでござる。 ・・・処変わればセミ変わるでござるな?
商品の4枚の羽は可動し、様々な表情が付けられ、嘴も可動するでござる。 設定では嘴より、敵のエネルギーを吸い取る事ができ、特殊音波を発生して電波の妨害や探知を行なう事ができるそうでござる! しかし、ソコは蝉をモチーフにしている為に、飛び上がる際は、オシッコ(オイルor冷却水?)を漏らす特性までスキャニングしたようでござる。
更に商品は、付属の武器(七年剣サーベル)を羽の裏に取り付けられ、展開する事によりアタックモードと成る事が可能でござる。
七年剣サーベルはロボットモードでは、手持ち武器として両手に装備できるほか、トリプルダクス(X-3、トリプルダクス、2980円)に合体時には、ギムレット(C-25、ギムレット、1200円)付属のミサイルランチャーよりミサイルとして発射可能でござる。
ロボットモードは意外とスッキリしており、背中の羽が妖精を思わせるデザインも意外と珍しく神秘的と云うか何と言うかロボットと云うよりも怪人でござるかな?
なお、海外版のシケーダコンはDJより、体色が派手(?)で更に神秘性が高く、日本の持つ妖精の優しいイメージ(?)と云うよりも欧州などの人間に害をなす危険なイメージの警戒色ぽい感じがするので非常に興味深い商品だったりするので、入手したいものでござるが、未だに入手できていないでござる。 ・・・残念。
なお、このDJはTVアニメとはイメージが若干異なっていたりするでござる。
商品的に悪くない配色ではないでござるが、もし「テレもちゃ」で販売されていたとするなら、TVアニメをイメージしたオレンジ色に成っていたかもしれないでござるな?
武器である七年剣サーベルは両手に装備でき様々なポーズも可能で商品は悪くないでござる。 カブトムシから比べると人気は無いでござるが、ジョイントロンの合体仕様を考えれば販売におけるマイナス要因にはないでござる。 なのに何故にタカラトミーはテレもちゃ版DJを販売しなかったのでござるかな?
そう、DJはトリプルダクスの胸部及び頭部となる大事なユニットなので、要となるDJが販売されないのは合体廃止論者の策略としか思えないでござるな?
実際に単品で販売された際はDJだけ売れ残っていた実績でも有ったのでござろうか?
まあ、拙者も合体セットで購入したので単品販売版の事は解らないでござうが、蚊(C-17、ビッグモス、2280円)やダンゴムシ(C-18、パワーハッグ、1500円)ほど売れ残っていたとは思えないでござるな?
そう・・・ジョイントロンは3人揃ってこそ華! その真価を発揮するでござる。
賑やかしく騒がしい彼らの存在は、海外版トライプレダガスと全く正反対の位置になった存在でござるが、コレは日本版設定の勝利とも呼べる存在でござる。
ごきげんようでござる。
前回はサイバトロン力士モーターアーム(C-24、モーターアーム、900円)を紹介したので、今宵は「テレもちゃ」版のサイバトロン豪腕戦闘員モーターアーム(TM-13、モーターアーム、2625円)の紹介でござる。
本商品は「テレもちゃ」1話集録版商品の最期を飾った記念商品とも云える実に中途半端な打ち切り商品でござる。
そう・・・ DVDに集録されている話は、ビーストウォーズ第21話「不死身のスタースクリーム」でござる。
そして、「新展開 スペシャルジオラマストーリー!」は一応の完結(?)をみるでござる・・・ 一応ね一応・・・
まあ、一番見たくない定番の打ち切り最終回オチで、「勝利の鍵」となるのが、モーターアームでござるが、デストロン側に就いたギムレット(TM-12、ギムレット、2625円)の謎が一切語られておらず、逃げ切った話でござるな。 そう・・・ストーリー的には完結していないでござる。
商品はビーストウォーズⅡ版モーターアームの成型色変更の塗装強化品でござる。
塗装による茶色い外皮は、海外版のラムホーン(日本未販売)を思わせるものの、黒目に成ったことにより、よりリアルなビースト戦士となり、単品販売でも其れなりの魅力が光る一品だったりするでござるな。
そう・・・この単体での完成度がアザと成り、売れそうにも無いセミは切り落としてカブトムシとして販売を強行! 合体をアピールするよりも「甲虫〇者 ム〇キング」人気に便乗を図った訳でござるな・・・ 嗚呼姑息・・・しかも、パッケージや説明書には一切、合体に関する情報は記載せず、元々900円の商品を1500円の商品と同格の扱いで、2625円で販売する逃げ切り商法とも言える後先を考えない過去の遺物を食いつぶす愚行な商品なのでござる。
しかし! 商品は良い! 買って損のない商品でござるが、販売方法が間違っている為に損をしている商品でござる。
モーターアームは、ギムレットと違い、合体武器(ビートルクロー)は残されており、アタックモードに変型する事も可能でござる。
実質的にはビーストウォーズⅡ版モーターアームと変わらず、シークレットエンブレムが削除され、製造年の刻印が追加されたくらいでござる。
←側がビーストウォーズⅡ版モーターアームで、→側がテレもちゃ版モーターアームでござる。
塗装による完成度は一目両全で、テレもちゃ版モーターアームが如何に生々しいか解るでござろう。 これで、デストロン側のライバル商品が存在していれば昆虫バトルも再現できたでござるが、本品はライバル商品さえ存在しない打ち切り商品なのでござる。
しかし、何度も言うが塗装強化された本品は実に良いでござる。
ガイコツを思わせる頭部は赤く塗装された事により、マスクヒーロー風な面影になったの塗装マジックとしか言えない勝利でござる!
顔の塗装が異なるだけでも十分に別人にみえるでござるが、設定上は同一人物のようでござる。
しかし・・・ ビーストウォーズⅡでは役割が、力士だったでござるが、テレもちゃ版では、豪腕戦闘員に変更されているでござる・・・何故に?
まあ、力士よりは豪腕戦闘員の方がソレっぽいでござるが、何故に力士じゃダメなのでござろうか? 何処かからクレームが来たとか?
宇宙相撲協会の一員である事は変わっていないようでござる。
因みに武器は「ビートルクロー」表記でござるよ。
塗装により完成度が増した本品でござるが、本品には致命的な欠陥があるのでござるよ。
・・・それは、脚部関節がボールジョイントの為に接地性が悪く自立させにくい事でござるな。 コレは諦めざるをえない欠陥でござる。 まあ、3点接地が出来るだけでも良しとするでござる。
さて、モーターアームはテレもちゃ版未販売のDJ(C-23、DJ、900円)とデストロン商品として販売されたギムレットの3体が合体してトリプルダクスと成るでござるが、テレもちゃ版は、ギムレットの合体パーツは削除する等、徹底的に合体を否定していたりするでござる。
合体商品が合体出来ないのは商品の魅力を出し切れていない訳でござるが、何故セールスポイントである合体を抹消したのでござろうか? ギムレットもデストロンに振り分けたのも合体させない為の措置と考えられるし・・・ タカラトミーのテレもちゃ担当に合体廃止論者でもいるのでござろうか? 過去、合体を嫌う欧州では、ロードシーザー(C-323、ロードシーザー、6900円)やライオカイザー(D-326、ライオカイザー、5800円)、デバスター(37、デバスター、5800円)等は合体パーツが削除され単品販売された例があるでござるが、欧州版は色や仕様、名前を変えた別人であった為に日本でも別人で認識されているでござるが、テレもちゃ版は同一人物でござる・・・ コレはモーターアームやギムレットのネームバリューを活かす為に改名しなかった商業的理由でござるかな?
シリーズ全話も販売可能な商品数も話題性も兼ね備えていたはずでござるが、打ち切りは実に残念でござるな。
そう・・・販売戦略さえ間違えなければ・・・否? わざと間違えたのか?
ドチラにしろ、「テレもちゃ」はトランスフォーマー史に汚点を残した事は間違いないでござる。
ごきげんようでござる!
カブトムシは日本の子供達にとって人気物でござる。
故に、デストロンでは相応しくないと言ったか言わないか? 1996年に海外で販売された、ラムホーン(日本未販売)は、1998年のビーストウォーズⅡに置いて、サイバトロン力士、モーターアーム(C-24、モーターアーム、900円)として日本デビューしたでござる。
そう・・・ 1985年に販売されたデストロン心理工作兵、ボンブシェル(41、ボンブシェル、880円)や、砲兵、バラージ(日本未販売)以来続く昆虫(インセクトロン)はデストロンのモチーフでござる。 コレは海外ではカブトムシに限らず昆虫は気持ち悪いというのでデストロンなのでござる。 ・・・カブトムシもダンゴムシやゴキブリと同じ扱いなのでござる。
で、その気持ち悪いカブトムシは生々しくもリアルなビースト戦士となり、地の底から這い上がったイメージの茶色い外骨格に紫色のボディを持ち、ガイコツを思わせる白い頭部を供えた、ラムホーンは正にデストロン商品に相応しいカラーリングであったでござるが、モーターアームは黒光する外骨格を纏いメタリックなボディに、脚部と腕部に配した赤色がヒーローポクもあり、頭部もシルバーで気持ち悪さを削減したでござるが、カブトムシの脚が紺色の為に玩具ぽくなってしまったのが残念でござる。
それでも、カブトムシの前脚や角は可動するので、カブトムシらしい動きが再現できるでござる。 背中の羽は合体機能が有る為か開かないままでござる。 単品商品だったら設計に組み込まれていたかもしれないでござるな?
しかし、その代わりに、アタックモードでは背中に収納された武器(クロー)を展開する訳でござるが、この位置での使用効果は如何な物かと考えてしまうでござる?
なお、TVアニメではカブトムシのまま二足歩行する姿が描かれていたでござる。
ロボットモードは特異なデザインで、成るほど・・・力士と言われれば、ポロポーションがソレッポイでござるが、如何やらロボットモードも日本独自のものらしいでござる?
海外版であるラムホーンは入手していないので、その説明書では如何記されているか解らないでござるが、写真(変型ミスの場合も有り?)を見るかぎりでは、胸部のアーマーは背中(後頭部)に位置し前脚も角の様に反り立った3本アンテナ状態だったでござる・・・ しかも、胸部には肋骨をイメージさせるデザインなので、ロボットモードではスケルトン的なイメージが強くなっているでござる。
しかも、ロボットモードの頭部は顎が開閉する懲りようでござる。
地味ながら二度美味しい商品でござる。
日本仕様を予め予定して設計された訳ではないでござるが、実に良く考えられた商品というか・・・後付け設定は実に見事であり、スケルトンを形を変える事により力士に見立てた開発陣にはエールを送りたいでござる。
が・・・ 付属武器を「うっちゃりクロー」等と呼んだのは誰でござるかな?
まあ、この武器には「バトルクロー」とか「ビートルクロー」等と言う呼び名もあるでござる。
まあ、TVアニメでは、ギムレット(C-25、ギムレット、1200円)に人気を食われたとはいえ、その存在感はインセクトロンを上回るモノでござった。
そう・・・ 合体戦士は其の存在ゆえ単体の個性を殺される場合も多いでござるが、彼らジョイントロン(X-3、トリルルダクス、2980円)は、傍迷惑な賑やかしい性格は、合体後の トリプルダクス以上に目立っていて存在だったでござる。
・・・しかし、何故に力強いカブトムシと体型が力士イメージさせるとは言え、力士と云う役職を与えたのでござるかな?
設定では、宇宙相撲協会の一員らしいでござる。
宇宙相撲協会が如何な組織か解らないでござるが、サイバトロンでは他にも会員がいるとしたら、グランドコンボイ(SC-01、グランドコンボイ・スーパーモード、4980円)あたりが入会していそうでござる。
どすこ~い! どすこい!