全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

福鉄延伸

2008-08-21 05:42:17 | 全英連参加者 2008

福武線延伸ルート案
 9月末にも決定

 2年くらい前のエントリ(2006.02.06、「福井新」)や、今年6月に「Manza Beach Hotel by Google Earth」でも書いたことなんだけど、僕は以前訪問したことのある場所をGoogle Mapで見たり、地元紙のウェブサイトをチェックすることがある。お盆休み中、福井県のニュースを何となく眺めていたら、福武線のニュースが出ていた。福武線については今年2月に「福鉄経営再建」で取り上げたこともあって、記事をがっちり読んでしまった。

 中日新聞記事(7月30日付)によれば、福井市都市交通戦略協議会は、福井鉄道福武線をJR福井駅西口広場に延伸させるルートを、①駅前電車通り「ヒゲ線」か②中央大通りかの2案から1つを選び、9月末にも取りまとめる方針を決めたようだ。①ならば、そのまま延伸。②は新規敷設になる。
 8月6日に設置するLRT(次世代型路面電車)部会で、混雑や事故の危険性が指摘される大名町交差点の円滑な交通処理策などとともに集中的に議論。市は延伸ルートを都市計画決定する方針を市議会で示しており、脇本幹雄副理事は「年内には事業化を図りたい」と述べた。広場に乗り入れる電車は高頻度運行を計画するため、単線のヒゲ線を延伸する場合などは、ループ化や複線化などがなければ円滑な運行が難しい。この問題は将来的に解決を目指す第2段階部分として視野に入れつつ、切り離して議論する。
 …なかなかすんごい話しだ。

 これがヒゲ線。市役所前から分岐している。

福井駅前(ヒゲ線)

 ヒゲ線は記事にもあるように単線である。そのヒゲ線を駅前まで引き延ばすか、中央通りに新たにレールを引くかだが、いずれにしても単線のままではどうにもならない。ループ化と記事には書いてあるが、このヒゲ線、単線であること以外にも、ちょっと難しい問題を抱えている(と思う)。

 福井鉄道は、福井県越前市の武生新駅~同・福井市の田原町駅までを南北に結ぶ路線。終点田原町駅で、えちぜん鉄道と連絡する。記事にあるヒゲ線は市役所前駅から分岐し、福井駅前駅までを結ぶものである。この分岐の仕方はちょうどカタカナの「ト」の字のような分岐のだ。「ト」の縦の棒の上の方が終点田原町駅である。ここを高頻度運転にし、需要を増加させるには、駅前への分岐の仕方を逆向きかにするか、何か他の分岐を考えなければならないだろう。いずれにしても市役所前スイッチバック何とかしなくては、鉄道も道路もスムーズな流れにならない。
 LRT化し、駅前乗り入れをして高頻度運行となれば、いずれにしても単線は論外である。でも、ヒゲ線の敷設してある道路はそれほどの幅員はない。中央通りに2本線路と敷設するのならば、それはそれで大変な作業になるだろう。単線ループにしても分岐をそのままにすることは非現実的だ。同市内を走るえちぜん鉄道との相互乗り入れも考えて考えなければならなそうだし。。。

 いずれにしても、お金かかりそうだな。


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