10日に産経新聞が報じた。
新元号は平成31年元日から
皇室会議を経て閣議決定へ
法案提出は今年5月連休明け
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とっても自分中心な感じ方だが、こんなことを考えた。
『3年生(担任)だな。。。
僕は現在1年生担任である。何もなければ平成29年度は2年生、平成30年度は3年生の担任になる。
3学期に発行する書類(調査書)は新元号で発行になる。
>>> えっ! <<<
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昭和から平成へ
1988年(昭和63年)、昭和の天皇陛下はご病気だった。僕は3年生副担任・進路指導担当をしていた。当時一番問題になったのは、陛下にもしもの場合、卒業証書の「卒業の日付」だった。
学校(の公簿)は、元号だらけである。昭和から平成の時は、単純な申請書類はゴム印で処理した。
こんな感じだ。
指導要録の年号はこの方法で処理した。でも、卒業証書はそうはいかない。卒業証書は印刷物(用紙)である。
当時の生徒は全員昭和生まれなので、生徒の生年月日については問題ない。困ったのは、卒業の日を「昭和64年3月〇日」として準備するか、それとも西暦*で準備するか。ぎりぎりまで待つかである。待つとしてもいつまでか。
年があけて、1989年(昭和64年)1月7日、陛下は崩御。そして8日から平成である。
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卒業証書の様式(記載すべき必須事項)
校印 卒業証書(という文言)
卒業生氏名 年 月 日生
右の者は高等学校〇〇科の課程を卒業したことを証する。
(卒業の日付) 年 月 日
埼玉県立〇〇高等学校長 〇〇 〇〇 職印
割印 第 〇〇〇〇 号
証書の校印、文面(学校名、学校長名等)、卒業の日付は印刷である。でも、卒業証書の卒業生氏名・誕生日は、それぞれ書き入れる。
2月の卒業認定成績会議後、卒業証書授与台帳番号(通し番号)、校長職印の押印、割り印をして完成である。完成後、証書は校長室金庫で卒業式まで保管になる。
大規模校でない限り、1校400枚程度の注文生産になる。複数年分作り置きはない。理由は...
埼玉県では公立学校の校長は、3、4年で異動(転勤か定年)する。では3年分まとめて証書の印刷をするかというと、そんなことはしない。校長が2年で異動することもある。年齢的にもベテランである。病気になり休職することもある。交通事故等で処分を受け、交代ということもゼロとは言えない。卒業の日付も、入学時に決めることは可能だが、あえてしない。卒業証書には校章のすかしが入る。手間も暇もかかるので、2学期中頃には卒業証書用紙の作成を外注する。必要数は1年分なのだ。
仮に新元号の発布が元日だと、2019年1月4日(金)仕事始めに発注するのは無理がある。学校で全部手書きというのも厳しい。そんなに書道の先生はいないのだ。半年前(前年6月)とまではいわない。2学期はじめ頃に「新元号は〇〇」と、お知らせいただけると、本当にありがたい。不謹慎かもしれないが、これが学校の偽らざるところである。
調査書も同じである。
一般受験用調査書は、(通常)2学期分までの成績が記載される。3学期に大学等出願する場合、担任が冬休み中に作成することになる。
調査書には2ヶ所日付がある。発行日と卒業予定年月日である。発行日については、担任が年内に作成、校長決裁があれば「平成30年12月dd日」になる。しかし、卒業予定年月日は「〇〇元年3月dd日」になるはずである。ここもちゃんとしないと、公文書としてはまずいことになる。
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今度はどうなるのだろう。崩御にともなう新元号ではない。後追い記事を待つことにした。
11日以降、『特例法案が成立すれば、来年前半までにも、退位の日付を発表する日程を想定している。退位の日程を踏まえて事前に新元号も発表し、一定の準備期間を経たうえで改元することも検討。』(朝日他)とのことだ。学校はとても助かる。
でも、これは現行の「元号法」にいっさい手をつけずに、可能なのかなあ。
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1月中旬になり、元日の即位は時間的な問題で難しいという話しが出てきている。まだまだ、不確定である。
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*卒業書他公簿、公文書は元号表記である。
なお、タイトルは新聞の見出しを引用したが、厳密には平成31年元日ではない。平成30年12月31日の翌日は、「新元号元年1月元日」になるはずである。