「平凡でいることの幸せ」を教えてもらった、昨晩のNHKスペシャル
昨晩放映されたNHKスペシャル選には、たくさんのことを学ばせていただいた。「あなたの笑顔を覚えていたい 記憶障害の母感動の子育て」と番組欄には書いてある。交通事故で記憶障害となり、「何分かすると記憶がなくなる」母親の子育ての苦労と苦悩、そして喜びを番組で報じてる。
小川洋子著『博士の愛した数式』には、80分しか記憶が持たない数学者が主人公だが、現実には、このテレビに登場したお母さんのような方は、全国に30万人もいらっしゃるとのことだ。
発達の経過が記憶できないのでなかなか対応できず、おばあちゃんが登場して孫の子育て。次第におばあちゃんの方に子どもはなつき、涙する母親。「自分が母親でいいのか? 自分なんかの子どもに生まれてきていいの?」といっも思っていると語る。
全国には、様々な状況の中で、様々な困難に直面されながら生きておられる方が多数おられる。この番組を見ながら、「平凡でいることの幸せ」を教えてもらった。NHKならではの、内容の在る番組だった。