風邪でダウンするかどうかの瀬戸際、まさに「塀の上を歩いている」感じだ
今日は、東京で冬の訪れを告げる北風「木枯らし1号」が、平年より23日遅れて吹いたとのことだ。また札幌でも平年よりずいぶん遅いが、初雪が降ったとのことだ。まさに、季節は冬に向かって一直線だ。
さて、昨晩眠っていてずいぶんと咳き込んで目が覚めた。喉が焼けるように熱かった。「とうとう風邪でダウンかな」、と半分眠った意識で覚悟した。しかし、今朝目が覚めると、それ程でもなかった。私は熱に弱いので、体温計は計らいないようにしている。まさに塀の上を歩いており、ダウンするかどうかの瀬戸際だ。
にもかかわらず、今朝は早朝から散髪に行った。早い時間に予約していたので、断る勇気がなかった。夏中丸刈りの坊主頭にしていたが、いよいよ冬到来であり、伸ばすこととした。私の場合にはすそにしか髪がないので、今日の散髪はとても簡単だ。行き慣れた散髪屋であり、マスターからは、「今度お目にかかるのは来年ですね。少し早いけど、よいお年を」と言われた。
そう、髪を伸ばしている時には、そんなに散髪屋さんには行かない。次回は年明けとなるだろう。今日のマスターとの会話でも、「どちらが先に逝くか」が主要な話題になってしまう。
もう40年上も同じ散髪屋さんでお願いしており、マスターがいなくなったら路頭に迷ってしまう。でも、生涯一度だけでも美容室で整髪してもらいたいとの夢もないではない。
それにしても、昨日雨が降ったので、今日は草抜きには最適と考えたが、風邪気味なので自重した。外出はできても、草抜きはシンドイ。人間、実に横着なものだ。人間というより、私はと言うべきか。そんなこんなで、日が暮れた。
想田和弘監督作品の「演劇Ⅰ」、上映後の平田オリザとのトークショーにも感動
2時間52分、最近の映画としては実に長い。想田和弘監督のナレーションもテロップも音楽もない、あるのは生の映像と音のみ、そんな観察映画第三弾「演劇Ⅰ」(「演劇Ⅱ」は後日観る予定)を観るのに、今朝から少しだけたじろいでいだ。
昨晩から、風邪気味で喉が痛い。そんな中で2時間52分という長丁場、睡魔と闘いきれるか、そしてトイレは大丈夫かと思ったが、映画だけなら後日でも大丈夫だが、今日は想田和弘監督と平田オリザさんのトークショーが上映後あり、既にチケットも購入しているので元気を出していった。
結果としては、何しろ「面白い」映画で、ぐいぐいと引き込まれてあっという間に映画は終わった感じだ。とても短くすら感じた。それ程に素晴らしい映画だった。何しろ映画の中の平田オリザの姿も言葉も、とても魅力的だった。4年の歳月をかけて300時間以上の映像を撮り、一人で監督・撮影・編集をこなし、「演劇Ⅰ」に仕上げた才能に心から敬服した。
映画の中でも、トークショーの中でも、平田オリザさんは「楽しくなければ演劇ではない」と語られていたが、稽古を見つめるその笑顔が美しかった。我が書棚にはサイン入りの舞台台本等もある。今図書館で借りている平田オリザ著『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書)を読もうと思っている。
さて、私にとっての次なる課題は、「演劇Ⅱ」をいつ観るかだ。「演劇Ⅱ」も
2時間50分の長丁場だ。今朝起きると風邪はさらに深刻となり、もう喉がいかれてしまった。悩ましい。風邪の回復を待ち、体力を整えてからみようと思っている。「演劇Ⅰ」と「演劇Ⅱ」で合計5時間42分の大長編ドキュメンタリー映画だが、是非とも観られることをオススメする。