司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

法務大臣閣議後記者会見の概要「公証人による定款認証の見直しに関する質疑について」

2023-10-22 10:58:25 | 会社法(改正商法等)
法務大臣閣議後記者会見の概要(令和5年10月17日(火))
https://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00454.html

「もうこれは何としても前へ進めたい、進めなければいけない。そういう思いで・・・」

 えっ,えっ~。

「なかなか定款を認証してもらうのに時間が掛かる、スピードが勝負の世界で数か月掛かるみたいな、そういう御批判もありました・・・」

 そんな馬鹿な・・・。そんなことがあるわけがないし,仮にあったとしても,万に一つの事例であろう。「スピードが勝負」ならば,「時間を買う」ために,専門家に相談するのが経営判断である。



○ 公証人による定款認証の見直しに関する質疑について
【記者】
 株式会社の定款申請から認定までについて、オンライン活用の幅を広げられないか有識者会議を開いて検討することになっていますが、オンライン活用をする意義や期待、今後のスケジュールを教えてください。

【大臣】
 今月11日に政府全体の取組として、デジタル行財政改革会議が立ち上がりまして、また開催されまして、その中で岸田総理から各関係閣僚に指示が下りたわけであります。法務大臣の私にも、公証人による定款認証の見直しを行うように、という指示がありました。ちょっとその部分の総理のお言葉を御紹介しますと、途中からですけれど、「この社会変革を進める上でスタートアップの活用、これも重要です。システム調達におけるスタートアップの参入機会の拡大を進めてまいります。これについては小泉大臣に、是非、創業環境の改善のため、公証人による定款認証の見直しをお願いいたします。」、こういう指示を頂きましたので、もうこれは何としても前へ進めたい、進めなければいけない。そういう思いで事務方のほうに、できる限り早期にでき得る限り幅広く検討して、この総理の指示にしっかり応えられる方針を出そうと。そういう検討作業を始めているところであります。
 中身については、まだ本当に鋭意やっているところでありますので、こうだということは申し上げられませんが、今、御質問あったオンラインの活用というのは、今、舞台がデジタル行(財)政改革ですからね。当然、オンラインの活用というのは視野に入ってきます。重要な要素として視野には入ってきます。具体的にそれをどうするかは、もうちょっと我々の検討を深めた上で、道筋が見えたところで御説明したいというふうに思っていますが、スタートアップの企業が、なかなか定款を認証してもらうのに時間が掛かる、スピードが勝負の世界で数か月掛かるみたいな、そういう御批判もありましたので、思い切ってそれを短縮するということを含めて、今、検討を進めておりますので、また遠からず御説明できる機会が来ると思います。
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