Ｕ２０は中村ゆしかに注目

　Ｕ２０のＷ杯女子サッカーが始まり、昨日は日本がメキシコと試合をした。終始日本がゲームを支配し、きちんとゴールも決まった。気になったのは、淡白なセットプレーとミドルシュートが多すぎた点くらいか。もう少し相手ゴールまでボールを押し込んで、接戦からねじ込んでほしかった。

　相手のメキシコはみな同じ顔で誰が誰だかまったく判別できなかったのには閉口したが、それでも一瞬の切れ味やテクニックに光るものがあり、点差ほど日本との差は感じなかった。たぶん日程が進めば間違いなく実力を発揮しそうだ。なでしこジュニアも大差完勝に気を良くして、持ち味の組織プレーを忘れて、テクニックに走り、大味で緩慢なプレーが出てくるようなら、この先、間違いなく足元をすくわれる。常にシュートを狙う姿勢はいいのだが、あそこでシュートはもったいないというシーンも多々あり、若さゆえかはやる気持ちが前面に出たプレーが随所にあった。

　それにしても猶本のシュートはすごかった。女子のゲームであんなシュートにお目に掛れるとは、女の力を侮ったら怪我をするってことか。
　
　今回のＵ２０Ｗ杯だが、オリンピックの時と違いハラハラドキドキはしないが、それでも若い選手のキラリと光るプレーは観ていて楽しい。特に目についたのはＤＦ中村ゆしかのプレーだ。ボールを持ってからのキープ力、判断力、サイドを駆け上がるスピードは目を見張るものがあった。猶本、田中陽、横山、田中美らに注目が集まるが、昨日のゲームを見て一押しは中村ゆしかだ。