札幌で起きたO157集団感染が、地方自治の弱点を浮き彫りにした。原因究明にあたったのは札幌保健所だったが、発生源が浅漬けであったことから、影響は市内に留まらず、野菜生産者、流通など広範囲にわたることから、当然、道が関与せざるを得ない状況が生まれたのだ。結果、発生から2週間以上たってから、市と道の合同対策会議が開かれるにいたった。
これまで政令都市である札幌と道の関係は、極めて疎遠であった。政令都市の市政は道政の管轄外であることから、道の指揮下から外れているためだ。実際、札幌市選出の道議会議員は何十人もいるのに、仕事は信号機の設置くらいしかないと揶揄されるほどヒマなのだ。ムダの典型である。
そんなわけで、今回のような集団食中毒事件が起こった時、市と道が連携して対策にあたるというマニュアルはなかった。これは相当深刻な問題だ。もし、災害が起こったらどうなるのか。
思えばこれまで札幌市は、大地震が起こった場合の行政シミュレーションを公表してきたが、確かに市限定だった。しかし、実際は札幌だけが被災する災害は少ない。当然、近郊の都市も同様の被害を受ける。もし今回のように、連携がとれていなかったらどうなるのか。たぶん、災害対策をめぐっては道との連携対策マニュアルが当然存在していると思うが、これまで札幌が市民にアピールしてきた対策には、それらしい文言は見当たらなかった。本当に大丈夫なのだろうか。
これまで政令都市である札幌と道の関係は、極めて疎遠であった。政令都市の市政は道政の管轄外であることから、道の指揮下から外れているためだ。実際、札幌市選出の道議会議員は何十人もいるのに、仕事は信号機の設置くらいしかないと揶揄されるほどヒマなのだ。ムダの典型である。
そんなわけで、今回のような集団食中毒事件が起こった時、市と道が連携して対策にあたるというマニュアルはなかった。これは相当深刻な問題だ。もし、災害が起こったらどうなるのか。
思えばこれまで札幌市は、大地震が起こった場合の行政シミュレーションを公表してきたが、確かに市限定だった。しかし、実際は札幌だけが被災する災害は少ない。当然、近郊の都市も同様の被害を受ける。もし今回のように、連携がとれていなかったらどうなるのか。たぶん、災害対策をめぐっては道との連携対策マニュアルが当然存在していると思うが、これまで札幌が市民にアピールしてきた対策には、それらしい文言は見当たらなかった。本当に大丈夫なのだろうか。