tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ウクライナ問題の中の昭和の日

2022年04月29日 13時05分19秒 | 政治
今年も「昭和の日」が来ました。ゴールデンウィークの始まりです。
一昨年の昭和の日に、昭和天皇の誕生日と明治天皇の誕生日だけが何故「国民の祝日」になって残っているのかの理由を考えることになったいきさつを書きました。

政府が決めたことですから、決めた時の経緯を知っている人に聞いてみなければ本当の理由は解らないのですが、その時は、家内の質問でしたから、私なりの答えを考えて答えました。

2年前の今日のこのブログをお読みになった方には、蒸し返しになって恐縮ですが、答えは、
明治の時代から日本は国内では戦争をしなくなった。昭和の時代から日本は外国とも戦争をしない国になった」この画期的な変化を記念するためでしょう、というものでした。

本当の理由と同じかどうかは別として、だれもが知っている現実にぴったり合っているのですから、また世界の誰が聞いても、それなりに納得してくれると思われますので。それでもいいかと自画自賛しているところです。

ところで、今年の昭和の日は、ロシアのウクライナ侵攻という異常事態の真っ只中です。
国内の平和を維持したいと願うウクライナに、折あらば旧ソ連時代の版図を部分的にでも取り返したいと考えているらしい独裁者プーチンのロシアが攻め込んでいるのです。

喧嘩両成敗と言いますが、今回の場合は腕力に自信を持つロシアが一方的にウクライナに侵攻しているのです。
第二次世界大戦の悲惨な経験を経て、もう、一方的にこじつけの理由を作って他国に攻め入るなどという事は民主主義国ではありえないと考えられている時代です。

そういう意味で、自由世界、民主主義国では、これは独裁国家、本質は独裁者個人の問題で、地球上の独裁者の率いる独裁国家がある以上、こうしたことは起こり得ると考え、独裁国家が存在しないようにするための人類社会にとっての試金石という理解が広まって来ている所でしょう。

プーチンは昨日も、自分の考えを貫くためには核戦力の使用も辞さないと世界が受け取るようなメッセージを出しています。
究極兵器を独裁者が持っているのですから、独裁者は最強です。民主国家は、独裁者が自暴自棄になる事を世界人類とともに恐れるからです。

今、合法的にプーチンを独裁者の地位から下ろす事の出来るのはロシア国民だけです。
80%の支持(?)があっては、とても難しい事でしょうが。
国連の力をもってしても、プーチンを思いとどまらせることは不可能なようです。

独裁者は、一度つくり出してしまいますと、平和裏に合法的に下りてもらうということは至難です。何と言っても「独裁者」ですから。

おそまきながら、独裁者つくり出さない方法を考え始めたのが「民主主義のトリセツ」です。独裁者になるのには時間がかかります。プーチンも20年をかけています。習近平もこの秋の定年制廃止をしなければなりません。

「民主主義のトリセツ」の第一は、過去の経験から決められている任期を伸ばそうとするリーダーは独裁者化の危険性があるので、任期は変えない、という事です。

でも、もう独裁者が生まれてしまってからでは間に合わないですね。
独裁者がいる限り戦争は絶えないという事でしょうか。