tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

主要3物価指数の動きを見ていきましょう

2022年04月05日 15時22分52秒 | 経済
前回、輸入物価が上がった場合の「どうなるか」と「どうするか」についてざっと見てみました。

政府は物価動向が大変気になっているようで、ガソリン価格を中心にトリガー条項で対応するか補助金で対応するかそれとも・・・、いろいろお考えのようです

確かに高齢者、年金生活者の中では、年金はこのところ2年続いて(小幅ながら)減って来るし、後期高齢者の場合は、医療費の自己負担額が倍増するし(高額療養費での歯止めはありますが)いろいろ大変だという声もあり、種々ご検討のようです。

前回も、また、もう少し以前ガソリン170円の問題が出たときも書きましたが、一時しのぎのパッチワークというのは、結局は税金か国債かを使うわけで、いずれ国民負担になるっものです。

また、ガソリンを使う人が大変だからとってもほかにも輸入品はいろいろありますし、輸入品の値上がりで困る人を救って、国民全体で負担するという事の合理性などを論じますと、補助金などのパッチワークの問題点も、またきりがありません。

価格転嫁を完全にして、プライス・メカニズムに従って負担するというのが最も公平ではないかという議論も含めて、本格的が議論が必要なのでしょう。

ところで、こういう時は現実に起きている事の実態を確り見て、そこから導かれる合理的な「解」を見出すのが最善ではないかという意味で、これから今年の年末までぐらいの主要物価の動きを見てみようというのが今回の趣旨です。

事の起こりは輸入品の価格が一斉に上がって、それが最終的には消費者物価上昇になるのだから、これから消費者物価は上がるから大変という事です。
既にアメリカやヨーロッパでは年率7~9%も上がっているではないかという訳です。

そこで我が国の状況を見ますと下の図です。

主要3物価須数の動き (2021年1月基準、表示は上昇分%)

               資料:総務省、日本銀行

輸入物価が上がり始めたのは昨年からで、それに少し遅れて企業物価が上がっています。輸入物価は昨年9月一層上げ、企業物価は1か月遅れて、10月から騰勢を強めています。そして消費者物価は今年の1月からでしょうか。

マスコミは「値上げの春」などと言い、確かに沢山の産業、企業が製品やサービスの値上げを発表しています。
3月の数字、そして4月の数字が出るころはどんな状態でしょうか。そしてその後は。

現状は未だブランクのこのグラフをこれから毎月埋めていこうと思ってっています。
当分おつきあい頂ければ幸甚です。