tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

今日は成人の日です、成人になるとは・・

2023年01月09日 14時07分53秒 | 文化社会
日本の「国民の祝日」は年に16日で、国民の祝日が多い方の国になるようです。最近増えたのは「海の日」と「山の日」でしょうか。まだ増えるかも知れませんね。

「有給休暇があっても半分ぐらいしか取らない日本人だから、みんなが安心して休める国民の祝日が多くてもいいんじゃないの」なんて意見も聞かれます。

話を戻して「成人」ですが、今迄の20歳が、昨年から18歳になりました。
20歳から2歳繰り上がったのですが。心身ともに日本人の成長も早くなったという事でしょうか、「成人の日」の趣旨は「社会人としての責任感を持って生きていく青年を祝い励ます」という事だそうですから2年早めるのもいいのではないでしょか。

ただ行事としての「成人式」は学齢方式で4月を境に20歳になってという自治体が圧倒的なようですし、若年者の心身の健康に取って時に有害でもある「酒やたばこ」は従来通りとか、刑法の規定などは「特定」措置をおくとか、事と次第によって色々あるようですが、それはそれで、それぞれ合理的な方がいいでしょう。

基本的な問題というのは、個人の事情によっていろいろと異なるでしょうが、人間何時かは親などの庇護(扶養)を離れて「自立」しなければならないのですから「依存から独立へ」という通過点は必ずあるという事です。

これがキチンといかないとマスコミの言う「80:50」問題などが起きることになります。
人間何時かは自立し、子供の扶養を受け入れて支え、その子供も、いつか自立して次のサイクルに続くという「世代循環」が順調に回ることで社会は安定した社会という事になるのでしょう。

そういう意味で考えれば、「成人の日」社会にとっても個人にとっても大変大事な重要なエポックを自覚する日という事になるのではないでしょうか。

また少し話が変わりますが、このブログとして、この問題について最も重要な点を考えるとすれば、それは、「若年層の失業問題」でしょう。

OECD主要国の失業率の統計を見ますと、若年層(15~24歳)の失業率(2017年)は
日本:4.7%、ドイツ:6.8%、アメリカ:9.2%、カナダ:11.2%、イギリス12.1%、フランス:22.3%、イタリア:34.8%(資料:OECD、厚労省)
となっています。

日本とドイツの低さが目立ちますが、ドイツはデュアル・システムと言われる働きながら職業訓練をするシステム、日本は新卒一括採用で採用してから企業内訓練というシステムの効果が大きいからです。

政府の働き方改革では新卒一括採用はやめるべきだという事になっていますが、これは政府の働き方改革が現実を無視している事の典型と言われているようです。