降って来るもの

写真と散文とぽえむ

心訓抄・LⅠ

2017-09-25 05:25:05 | 心訓抄

                   LⅠ「遭遇」

 

たくさんの書く事に遭遇して

 のんびりと

眠ってなど居られない

そんな気分に染まってしまう幸せな時間帯を

controlする束の間がある

 

ほんとうに

次々に消滅する瞬間が惜しくて

 僕は

所望して

残っている未来の幾分かを削り取る

                      LⅡ「残滓」

 

狂ったように

回転木馬に乗ったまま

円周に沿って振り回されているように

脳内を騒がせる

時間小僧が棲んでいる

 

そいつが頭骨の内部で

奇想天外に動いて

翻訳できない言辞を搾り出すのだ

 

そんな風に

説明不能の

創作過程が存在する

 

もしかしたら、ほんの暫く

それは特殊な絡繰りが働いた残滓かも知れぬ

*09/25 05:25:05 万甫

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心訓抄・L

2017-09-24 10:30:10 | 心訓抄

                 L「計画」

 

折に触れて、自らのココロの訓示となるような

何処までも、あくまでも、限りなく個人的な感慨の

短い章に、記号のようなローマ数字を付与し

(如何にもの、尤もらしさを装って)

多分独断の造語「心訓抄」の表題で

数か月に亘って書き綴って来たもののNOが

 とうとう「L(50)」に到達した

我ながら、飽きることもなしに

行き詰まり、放り投げることも回避して

よくも此処まで連載を続けたものだと

感嘆!!を禁じ得ないのだが

世の中の出来事に「絶対」が無いのも厳然とした事実で

ココロがくたばる迄とも言えないので

ここから先は

一応自分の年齢に符合する数字へと

目標を定め、其処までは

この僕のイノチの欠片を言葉に交換して

後世に残し置きたいと

(それがどうした!と言われれば、ぐうの音も出ないが・・)

決意する次第だ

又か・・と飽きが来ている御仁には

誠に申し訳ないこと乍ら

その区切りのRome数字は、もう少し先にある

*09/24 10:30:10 万甫

 

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常套手段を

2017-09-24 06:44:16 | 随想

                    常套手段を

 

 誤認起床が2日も3日も続いたりしてしまうと、やっぱり何処かしら心身に歪が出来てしまうので、そういう状態は出来うる限りは回避したいと、半覚醒の靄もやが霧散してゆくのを待って矯正視力1,0を確保してから慎重に老い耄れた(と、こんな表現は自分を貶める。桑原桑原)目覚まし時計の褪色したミドリの蛍光色を纏った長短針を丁度良い距離まで引き寄せてしっかりと視認する。

 05:15を指し示している。間違いない。(22:55-05:15=05:20)何時ものように唯我独尊の数式に当て嵌めてみると、う~ん、まずまずの数値なのかな~?!と8割方の納得づく(人生に起る、或いは起こったもので、4分の3以上もの満足度が得られれば、大概は万々歳に違いないよね)で起床となった次第の長月24日、日曜日の午前5時26分に居る。

 意識がどんどん明瞭になって来るのに伴って、書く意欲が当たり前のようにじわじわと湧いてくるのを感得。手近にある(何時でも使用可能になるように周囲に周到に準備してあるのだ)片面白紙(廃物利用の一環にも貢献する)の不必要になったコピー用紙を綴じ込んだA4のmemo用紙にこの散文を書き込んでいる。

 書く事と撮ったものを明確に用意できなかった場合の緊急事態の打開策として、殆ど常套手段となっている方法で、朝のひと時を長々と吐露するだけの綴り方教室の宿題のような一篇の作文を認める。

 健気にも覗いてくれた人は、こんなものではなかなか満足はしてくれないだろうと予測はできるのだが、そうしてそういう状況に陥ってしまう環境を自戒する身だが、ただ書く事の使命感(自分に対する箍みたいなもので、大仰な物言いになるのだが・・、そんなに肩ひじ張った物ではないので必然的に威厳や切迫感の伴わない)に急かされてペンを握り、書く場所が提供されると、まるで書くという行為そのものに奉仕することに重点を置いてしまうのだ。

 むべなるかな。読者も筆者も。そう完結するよりない。

09/24 06:44 まんぼ

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心訓抄・ⅩLⅨ

2017-09-23 22:39:34 | 心訓抄

                  XLⅨ「胎動」

 

何某かの芽生えの胎動が響けば

 その徴候が身体の何処かに

僅かでも触れたなら

溢れ出す予兆が

 脳内の何処かを刺激すれば

心象を掠めてゆくものの影や光が

情感のスイッチをオンにすれば

僕は何時でも、忽ちにして

 物憂げな執筆者に変身できるように

百本のball penと

一tのmemo用紙を

 周囲の其処此処に配置している

 

小さな安定と安心が効能の置き薬のように・・

*09/23 22:39

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闌の秋

2017-09-23 14:40:14 | 自然

 ”暑さ寒さも彼岸まで”の今日、外交を早足で終えて10時半から家族6人で故郷のお墓参りに行って来ました。途中の道の駅で、居合わせた人に”鹿の餌になるで~”と揶揄されながら、お供え花にとコスモスとダリアを(女房はついでに丸々と太った完熟の栗を)購入。

 故郷の訪問は、4ヵ月と半月の蒼唯は初めてで、江戸期からのご先祖の石碑が建つ墓所で初お披露目してきました。

毎朝の散歩道でも

栗の毬が

弾けそう、弾けた

柿の実も色付き

見上げる雑木には

木通が弾ける

自然の中での営みを淡々と、尽きることなく続けてゆく植物たちです。

09/23 14:40:14 まんぼ

 

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曼珠沙華

2017-09-23 06:06:06 | 

 おはようございます!! 朝霧の乳白色が風景の殆どを覆い隠す夜明け前の山里です。室温22,8℃、湿度74%の居間のPC机に座っている05:50のマンボです。

 今日は秋分の日。彼岸の中日。外交を足早に済ませたら家族そろってお墓参りに行く予定。お天気が良ければ「蒼唯」も連れていってご先祖様にお披露目をと。

                 曼珠沙華

 

此の花は

まるで体内カレンダーと

体内温度計を持ち合わせているように

秋分の日の、彼岸会の中日に咲く

特別な華だ

 

昼夜が同じ日の

真西へと続く彼岸と此岸を結ぶ

黄泉への通路を彩るに相応しい紅の

まさに仏花よ

此の花は

         

            

09/23 06:06:06 まんぼ

 

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心訓抄・ⅩLⅧ

2017-09-23 05:26:52 | 心訓抄

                  XLⅧ「蒼唯」

 

日に日に拡大してゆく未来と

日に日に縮小してゆく未来と

 天恵の奇蹟に交わる

 此の場所と時間と

誰にも明日は未定だけれど

君が傍に居ることで

確かに僕の歓びは有る

 豊穣の明日と

 消費する明日と

前進と後退の交差点で

抱擁する君と僕の

縁の糸の天啓のはからいよ!!

*09/23 05:26 万甫

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心訓抄・ⅩLⅦ

2017-09-22 21:36:22 | 心訓抄

                 XLⅦ「言葉」

 

不意にでも

長期の熟成の後にでも

何気ない仕草の最中にでも

思いの他から突然にでも

 それは僕の胸に身籠って

世界の一端の”僅か”を記述させる

 

もしかしたら

己にだけ通用する記号のように

他人にも添付できる追伸のように・・

*09/22 21:36:21

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イノチの条文を

2017-09-22 21:18:00 | 

                 イノチの条文を

 

僕の書いたものが

誰かの胸で拍動を始めること

誰かの胸の音叉で共鳴すること

自他のイノチを

 絶えず震わせていること

 

その為に、僕の「書く」は在り

その為に、僕はwriterで在り続ける

 

senderとreceiverの縁を結ぶこと

無と有を取り持つ手立てであること

ゆめとうつつの端境に

 イノチの条文を押し立てること

 

僕の菩薩は僕を従えて弥勒を待ち

僕の祈りは

 その先兵の言辞となって

やがて、涯ない中空に解き放たれる

*09/22 21:17

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心訓抄・ⅩLⅥ

2017-09-22 06:33:30 | 心訓抄

                  XLⅥ「使者」

 

棚から牡丹餅のように

思いもかけぬ時間と方法と出来事から

突然に訪れる使者も有る

下垂体を刺激して

不可思議の脳内から

スケッチの道具が付与されるのだ

それで僕は

忠実な下部のようにそれを著述し

絡繰りは伏せて

 全部僕の手柄にする

*09/22 06:33

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