おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

本番の日に 雑感

2024-11-24 | ◆ 国家試験受験サポート 〔 全 般 〕

 

 

試験場では 〈マンション管理士試験〉受験者さんが 熱闘の
最中でしたね

 

 

今 事務所で 自身は 〔行政書士試験〕のことを 思ってみてい
るのです

本年度の 〈行政書士試験記述式問題〉と対面した時

自身の受験学習時の体験など思い出しながら浮かんだ語句は・・

 

 

※ 行政訴訟を起こすとして 一つの途しか求め得ないのかな?
  当事者の面でも 一人のみを相手にできる ということなのか
  な? 競願者がいる場合には二つの取消を一緒に なのかな? 
  そんなことを主に記すべき出題なのだろうか・・
  いや、裁決主義 だとか 訴訟の手法の選択 だとか ある意
  味 行政不服前置主義 ? いや それは関係ないか?・・第
  三者効とか拘束力も絡むような・・・ 電波法か・・いかにも
  難問 そのもの なのかな ? 判例があったのは理解してい
  るが まさか 競願事例のことなので どちらかの取消訴訟を
  提起すれば可だというような? そんなアッサリしたことだけ
  を記載させるための出題だ と は 思えないし・・なんだか
  ゴチャゴチャしてきてしまったな・・??

※ 条文の文言だけでは わかったようなわからないような こと
  だったけれど 実務相談を受けたような場合を想定して考えて
  代金を獲得したい場合 実際の行動を自分ならどのように進め
  ることになるだろうな・・・
  ワザワザ裁判を起こして それから強制執行 しなくても済む
  手段が あったような・・・そうだ・・それこそ 先取特権を
  利用しない手はないということだな・・・とすると 不動産で
  はなくて動産の売買での代金債権のこと なのだから・・動産
  の売買での先取特権の場面なのだから・・・

 

※ 転用 という言葉が基本書などに登場するが どこがどう違う
  から 転用 などという語句が付いてしまう債権者代位権なの
  だったろうか・・・とにかく債務者の返済原資を減らさないよ
  うにするための本来の意味の仕組みではなくて という意味で 
  転用?・・・なんのために 転用などということが考えられた
  のだったかな?

 


問題44 総務大臣Yは、新たなテレビ放送局の開設を目的として、電波法に基づく
無線局開設免許を 1 社のみに付与することを表明した。これを受けて、テレビ放送
局を開設しようとする会社XがYに開設免許の申請をしたところ、Yは、その他の
競願者の申請を含めて審査を実施し、会社Aに対しては免許を付与する処分(免許
処分)をし、Xに対しては申請を棄却する処分(拒否処分)をした。
これに対し、Xは取消訴訟を提起して裁判上の救済を求めたいと考えている。競
願関係をめぐる最高裁判所の判例の考え方に照らし、Xは誰を被告として、どのよ
うな処分に対する取消訴訟を提起できるか。なお、現行の電波法は、審査請求前置
や裁決主義の規定を置いているが、それらは度外視して、直接に処分取消訴訟がで
きるものとして考え、40 字程度で記述しなさい。

 


問題45 Aは、海外からコーヒー豆を輸入して国内の卸売業者に販売する事業を
営んでいる。Aは、卸売業者Bにコーヒー豆 1 トン(以下「甲」という。)を販売
し、甲は、B所有の倉庫内に第三者に転売されることなくそのまま保管されている。
Aは、Bに対し、甲の売買代金について、その支払期限経過後、支払って欲しい旨
を伝えたが、Bは、経営不振を理由に、いまだAに支払っていない。BにはA以外
にも一般債権者がいる。この場合に、Aは、甲についていかなる権利に基づき、ど
のような形で売買代金を確保することができるか。民法の規定に照らし、40 字程度
で記述しなさい。

 

問題46 Aは、Bとの間で、BがCから購入した甲土地(以下「甲」という。)を
買い受ける契約を締結し、Bに対して代金全額を支払ったが、甲の登記名義はいま
だCのままである。BC間の売買において、CがBへの移転登記を拒む理由は存在
せず、また、BがCに対して移転登記手続をすべきことを請求している事実もない。
一方、Aは、早期に甲の所有権取得の対抗要件として登記を具備したい。
このような場合、Aは、何のために、誰の誰に対するいかなる権利を、どのように
行使できるか。40 字程度で記述しなさい。


自身の感想 ですが

問44 では 判例集などには まず 掲載されている判例に基づいての出題と思われ
ますが、この判旨がボンヤリとでも浮かんだ受験生の方にとっては、むしろ、その知識
が もしかすると仇となってしまったのでは・・そんなふうに思われてなりません。
知識があったばかりに、記すべきことが「そんなような程度のことで いいはずがない」
というように もしかすると 思えてしまって・・・

審査請求前置や裁決主義の規定を置いているが、それらは度外視して、直接に処分取消
訴訟ができるものとして・・・といっても、現行法上の規定を度外視して? ずいぶん
と乱暴な??出題であることよ・・・度外視して、とは言っても・・・では、何を問う
ているのだろうかな・・・(判例熟知のような方は、サマザマなんともいえないボンヤ
リ不安感に悩まされたのでは、と思えてなりません)。

問45 については、評価が おおいに分かれる出題だと思われます。
条文の文言を、実務に沿って考えてみることができるか否かを、問うているのかな?と
いうような意図があったのだろうか・・・条文の解釈をシッカリなさっていた方にとっ
ては、さほどアタフタしなくて済んだのでしょうが・・・
ある意味、メダタナイ論点というか条文理解を、不意に、問われることになった場合の
対応を試している・・・ような・・・出題の場面のような場合こそが、先取特権の出番
なのだ、と、気付けるか否かこそを、問うているのか・・・??

 

問46 については、登記制度の知識をある程度お持ちの受験生などにとっては、それ
ほどドキッとせずに〔登記請求権を保全〕などという感覚が浮かんだのでは・・・
それと、民法の改正での423条の7見出し部などにも触れていた方などにとっては、
アッ あれのことか となったことでしょうね・・・

 

 

ということで、サマザマな解釈・感想があり得るような、本年度記述式。

総体から判断すると、つまるところ、重箱の隅を楊枝でほじくる ような 
少なからず 意地悪そうな出題ではないのか?
と 感じる方

ある意味 地味な部分にも焦点をむけてくれた出題であり、努力の甲斐が
あった
と 感じる方

自身は やや 前者の感想を持たざるを得ませんでした
特に 問44についてですけれど・・・

 


 

 

さて 15時が過ぎました。

本年度 《マンション管理士試験》 終了 ですね。

 

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