囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

不当! この句を掲載拒否!

2014-07-04 21:06:36 | 憲法9条、大好き!
今日の東京新聞の朝刊一面にこんな記事が載っていました。



さいたま市の公民館が公民館月報に、この句を掲載拒否したそうです。
公民館の俳句サークルが互選で選んだ句を毎月、月報に掲載しているにもかかわらず、この句がふさわしくないとの理由だそうです。

  梅雨空に「九条守れ」の女性デモ

俳句サークルの70歳代の女性が、たまたま銀座に行ったとき、雨の中、女性のデモを見て作った俳句だそうです。季語も入っているし、その時の情景を素直に詠んだ句だと思います。だからこそ、俳句サークルの互選で最高点をもらってようです。

 公民館では、掲載拒否の理由を「世論が大きく二つに分かれて問題で、一方の意見だけを載せられない」と述べたそうです。

私は、この取り扱いには、二つの問題があるような気がします。

一つは、記事の中で小森陽一さんも言っているように「表現の自由を保障した憲法21条違反だと思います。
もう一つは、公民館職員は地方公務員だと思います。憲法99条には、「天皇又は摂生及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。」とあります。
公民館職員の対応は、憲法99条に違反すると思います。

翻って、昨日の「憲法守れ」の所沢駅東口でのリレートークで、私は2枚のボードを掲げて私の戦争体験を話しました。

一枚が、このボードです。



私が生まれすぐ後の、昭和15年に作られた俳句だそうです。あの軍国主義一色の時代によくこんな俳句を作ったものだと作者を敬服します。
その俳句の通り、「廊下の奥に立っていた戦争は」日本を、世界を席巻し、多くの人々に大変な惨禍をもたらしました。
公民館の対応は、この時代以下のような気さえします。

もう一つのボードです。



東京新聞の「歌壇」の入選作品です。さいたまの公民館だったら、この作品も掲載を拒否されるかもしれません。
それ以上に、東京新聞以外だったら、新聞社によっては自己規制して、この種作品を掲載しないかもしれません。

そもそも、安倍首相以下、国務大臣、国会議員などが、憲法順守の99条をないがしろにしていることに問題の発端があります。
憲法を変えずに、憲法を破壊してしまう今の為政者の政治姿勢を何としても正さなければと思います。
コメント (2)
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