7月6日付けの しんぶん赤旗 日曜版に掲載された記事です。しんぶん赤旗日曜版には、最近、元自民党の幹事長、経済界のひと、宗教者のひとなど多彩な方が登場します。それは、一般新聞が政財界などの思惑を気にして、正論を載せることを渋っているからだと思います。ある意味では、現在の日本の良識の発言の場になっているような気がします。
今回の、二見伸明さんの意見も、ごく常識的な意見だと思います。こんな意見が他の新聞などでは取り上げてもらえないのでしょう。記事の写真を載せましたが、読みずらいので文章を入力しなおしました。
ネットで調べたら、二見さんは、公明新聞記者から公明党衆議院議員に出て、10回当選したそうです。2000年代には公明党を離れ、創価学会も破門されたようだと書いてありました。
でも、公明党元副委員長の発言は重たいと思います。ご一読ください。
「平和の公明」説明できぬ
元公明党副委員長 元運輸大臣
二見伸明さんの記事
”集団的自衛権の行使は憲法違反”という憲法解釈は、長年にわたって、立法府も行政府も共有してきたものです。ある日突然、安倍首相が「私が解釈を変える」と言っても、国民が納得しないのは当然ですよ。
改憲したいのなら憲法にしたがって、国会が発議し、国民投票にかけるべきです。そんなことをしていたら時間がかかる、というなら、それは「反対多数」を承知の上で、裏口でやってしまえ、という最悪の方法ですね。
私がいた公明党は「平和の党」と言ってきました。でも今回、「政策の違いで政権離脱はしない」と言った瞬間に、解釈改憲をしたい自民党との勝負は終わった。いま「歯止めをかけた」などと支持者を説得しているけど、まったく説明になっていませんね。
私は、憲法9条は時代を先取りしていると思います。互いに軍事同盟を結んで「相手をたたきつぶせ」という19世紀、20世紀前半の時代から、国連中心に押したり引いたり交渉して戦争をしないで解決するのが今の時代です。日本は、戦争に負けても恨まず、9条で”二度と戦争はしません”と宣言して実践している国です。世界の規範、日本の誇りだと思っています。