能率の父と呼ばれる上野陽一(1883年~1957年/能率学者・産業能率大学創設者)は、能率と食事についてもさまざまな助言を残しています。
その著作「己を活かす法」「能率24時間」の中で、能率的な生き方、生活、人生にとって、食事を重要であること、そしてその内容についての記述を残しています。
現在の医師やエクササイズトレナー、管理栄養士等が指摘していることを、70年前に言及していたのです。
そのポイントをまとめてみました。
第1条 近くのものを食べよ 南洋の果物や外国の珍味も美味しいが、それよりも今住んでいるところの食物をとるべきである。地産地消こそが健康のもと。
第2条 全体を食べよ 鯛の刺身を食べるよりは、メザシやサンマ全体を食する方が身体によい。
第3条 肉食より菜食主義 日本人は、肉より野菜が体質に合っている。
第4条 食べ過ぎは四つの損あり 1.食べ過ぎて胃を悪くする損、2.食べ物代の損、3.薬代の損、4.苦しみの損・・・
第5条 「腰弁」のすすめ 外食するよりは、弁当を持参する方が、経済的だし時間を有効に使える。弁当持参は、しがないサラリーマンの代名詞と言われるが、そんなことはない。近くにあるものを食するという点からも腰弁をすすめる。気取って、ライスカレーやトンカツを、しかもビールなどで流し込むことは論外である。
能率学者の語る食生活は、現在の主流ともいえる健康食を半世紀以上も前に実践していたのです。
上野陽一が提唱した能率5道の中でも「正食(正しい食べ方)」を重要事項として位置づけています。
シンプルライフ、質素な生活、節制の生活・・・。
現在、目指している生き方です。