日経ビジネス誌で昨年好評だった100シリーズ。
これから5回にわたって連載されるとのことで楽しみにしています。
第1回は、ニッポン改造計画100と題し、各界の有識者100名からの提言をビジュアルで掲載。
11のジャンルを取り上げています。
1.マニフェスト 公約とは破るものなのか
2.エネルギー 誰のための原発ゼロか
3.外交・安保 その場しのぎが続くのか
4.通商・農業 貿易立国をあきらめるのか
5.税・財政 消費税10%で足りるか
6.社会保障 一体改革で再生するか
7.金融 日銀はデフレに無力か
8.雇用 人口減を誰で補うのか
9.産業 国主導で民は生きるか
10.復興 このまま国ごと沈むのか
11.政権 選べる政党はあるのか
今回の特集では、日経ビジネス誌としては珍しく政治に対する踏み込んだ記事が多く取り上げられていたことにも驚きました。
閉塞感漂う国内政治、アジア諸国との関係性の悪化、税の問題、財政の課題などなど時間ばかり経過し前に進まないことに対するエコノミストとしての抗議です。
なかでも興味深かったのが「雇用」の分野。
これからのニツポンの雇用問題、人事労務管理を語る上でのプラットホームになるのではないでしょうか?
「人材立国を国家戦略の柱に」 三菱総研チーフエコノミスト
「正規と非正規の中間層を作れ」 日本総研調査部長
「厚生労働省の関与をなくせ」 ICU客員教授
「働き続けるために40歳定年制」 東大教授
「青田買い禁止で勉強の機会を」 生保社長
「日本語に長けた移民の流入を増やせ」 慶大教授
「グローバル理系立国へ」 外資金融エコノミスト ・・・
そして、編集部の結論として、「眠った人材をたたきおこせ。支えられる側を支える側に」という提言。
何事も遅々として進まないニッポンの社会。
まずは、こういった議論がさまざまな「場」で行われることが、日本の活力を引き出すための契機になるような気がします。