「実践モチベーションマネジメント」
モチベーション・マネジメント協会編
PHP刊 1800円+税
公認モチベーション・マネジャーのアドバイス版のテキストが刊行されました。
今度は、PHPからの刊行で、装丁もなかなか素敵です。
各ページのレイアウトも美しく、文字も大き目、とても読みやすい一冊です。
一読して思ったのが、情報量はベーシック版の半分ほど。
4つのテーマに対して、24の理論で解き明かそうとする試みです。
目次
1.「変化」がモチベーションを下げる
・人事異動のケース
・M&Aのケース
・ワークライフバランスのケース
2.「慣性」がモチベーションを下げる
・仕事がつまらないのケース
・仕事に飽きたのケース
・昇進したいと思わないのケース
3.「理想」がモチベーションを下げる
・キャリアが見えないのケース
・自身喪失のケース
・結局やりきれないのケース
4.「違い」がモチベーションを下げる
・年下上司のケース
・女性上司のケース
・外国人社員のケース
24の理論については、その多くがベーシックテキストで触れられています。
クランボルツ博士のプランドハップンスタンス理論、フィット理論、スピルオーバー仮説、ゲーミフィケーション、サーバントリーダーシップ等が新しく追加されています。
アドバンステキストであれば、もう少し情報量があればいいなあと思った次第です。
巻末には、理論解説のまとめがあり、これは便利。
マネジャー、メンバー、仕事、職場、自分のポジショニングの中に24の理論がどう位置づけられるかを図解しています。
モチベーションマネジメントを考える上でのプラットホームになると思います。
来春には、公認モチベーション・マネジャーのアドバンスの試験があるとのことです。
今回のアドバンステキストから考えてみると、アドバンスの試験は、次のような感じになるのではないでしょうか?
時間・・・120分程度
出題形式・・・記述式(空欄を埋める方式・論述方式)ケース・事例を読んで、マネジャーとして、どう対処するかという問い。
傾向・・・すべて応用問題。ベーシックテキストとアドバンステキストの内容をベースとして、実際にありそうな事例を各種モチベーション理論により解決するという内容。
ベーシックについては、全回のブログをご参照ください。
再来年度ぐらいにある最上級のプロフェッショナルでは、面接試験や口頭試問などが加わってくると思います。