能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

モチベーションマネジメント アドバンステキスト 読み物としても楽しい一冊です

2013年12月29日 | 本と雑誌

「実践モチベーションマネジメント」 

モチベーション・マネジメント協会編

PHP刊 1800円+税


公認モチベーション・マネジャーのアドバイス版のテキストが刊行されました。

今度は、PHPからの刊行で、装丁もなかなか素敵です。

各ページのレイアウトも美しく、文字も大き目、とても読みやすい一冊です。


一読して思ったのが、情報量はベーシック版の半分ほど。

4つのテーマに対して、24の理論で解き明かそうとする試みです。


目次

1.「変化」がモチベーションを下げる

 ・人事異動のケース

 ・M&Aのケース

 ・ワークライフバランスのケース


 2.「慣性」がモチベーションを下げる

 ・仕事がつまらないのケース

 ・仕事に飽きたのケース

 ・昇進したいと思わないのケース


 3.「理想」がモチベーションを下げる

 ・キャリアが見えないのケース

 ・自身喪失のケース

 ・結局やりきれないのケース


 4.「違い」がモチベーションを下げる

 ・年下上司のケース

 ・女性上司のケース

 ・外国人社員のケース


24の理論については、その多くがベーシックテキストで触れられています。

クランボルツ博士のプランドハップンスタンス理論、フィット理論、スピルオーバー仮説、ゲーミフィケーション、サーバントリーダーシップ等が新しく追加されています。

アドバンステキストであれば、もう少し情報量があればいいなあと思った次第です。


巻末には、理論解説のまとめがあり、これは便利。

マネジャー、メンバー、仕事、職場、自分のポジショニングの中に24の理論がどう位置づけられるかを図解しています。

モチベーションマネジメントを考える上でのプラットホームになると思います。


来春には、公認モチベーション・マネジャーのアドバンスの試験があるとのことです。

今回のアドバンステキストから考えてみると、アドバンスの試験は、次のような感じになるのではないでしょうか?


時間・・・120分程度

出題形式・・・記述式(空欄を埋める方式・論述方式)ケース・事例を読んで、マネジャーとして、どう対処するかという問い。

傾向・・・すべて応用問題。ベーシックテキストとアドバンステキストの内容をベースとして、実際にありそうな事例を各種モチベーション理論により解決するという内容。


ベーシックについては、全回のブログをご参照ください。

 

再来年度ぐらいにある最上級のプロフェッショナルでは、面接試験や口頭試問などが加わってくると思います。


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