JR岡山駅前で素敵な像を発見しました。
学ラン、マントに下駄・・・不器用ですから・・・。
今ではオワコンの世界です(笑)。
JR岡山駅前で素敵な像を発見しました。
名言集といったジャンルの本はあまり買わないのですが、出口治明さんの新刊ということで購入した一冊です。
「はじめに」で、いきなり著者が「教養」や「品格」という言葉が好きではないと主張(笑)。
タイトルは編集者の方が売るためにつけたんですかねえ。
人生の教養が身につく名言集
出口治明著 三笠書房 1300円+税
著者の出口さんは、日本生命を定年した後にベンチャー企業ライフネット生命の社長として起業、70歳の古希で立命館アジア太平洋大学(APU)学長として就任されています。
同書では、博覧強記の出口さんの真骨頂が随所に散りばめられています。
歴史的な偉人の名言よりも、それを膾炙した出口節の方が面白い・・・。
会社員時代に左遷された話、ゲルニカのそばを通って行かなかったことへの後悔・・・ショート小説を読むような心地よいテンポで進んでいきます。
目次
1章 人生について考えが深まる名言集
2章 人間関係の心得を教えてくれる名言集
3章 読むだけで「考える力」がつく名言集
4章 より賢く生きるための名言集
5章 「仕事の極意」を教えてくれる名言集
6章 「生きる知恵」教えてくれる名言集
同書では、ヘロドトス、マーク・トウェイン、シェイクスピア、孟子、中野好夫、ゲーテ、ニーチェ、シャネルなどの名言が紹介されています。
その名言に解釈を加えて、出口節の解説・・・鋭い切り口が実に痛快です。
読書家の出口さんは、歴史上の偉人や奇人のバックボーンからもその名言が出てきたルーツを追い求めます。
吉田松陰の残した「古人今人異なるなし。古人と云えば神か鬼か天人かにて、今人とは天壌の隔絶をなせるごとき者と思ふ。是れ自暴自棄の極みなり」という言葉を思い出します。
少し出口節を紹介させていただきます。
適切なときに適切な場所にいる人 偶然を大切にする人が運がいいと呼ぶ
人生の楽しみは、喜怒哀楽の総量 ヘロドトス
よく笑い、よく眠る。悩みの7割はそれで解決
二者択一の連続。それが人生 シェイクスピア
読書の質は「アウトプット」で決まる
人生後半、やりたいことがある人は本当に強い
ゼロから勉強しない。巨人の肩を借りる
仕事は人生を楽しめてこそ、がんばれる
仕事は、怒ったら負け
人生におけるお金は、人生の養分・・・
ベストセラーとなった「哲学と宗教全史」。
中学や高校で出口さんのような先生がいたら、もっと歴史や哲学にのめり込んでいたかもしれません。
そういう意味で、今、立命館アジア太平洋大学(APU)の学生さんは幸せものですね。
いつでも学長に質問に行けるのですから。
出口さんの起業塾もあります。
「人・本・旅」の中で自分を磨き上げていく・・・
スターウォーズのヨーダに直接フォース習得のための指導を受けられる・・・うらやましい限りです。
APUから21世紀のルーク・スカイウォカーが出てくる日を楽しみにしています。