政府が発表した4月の月例経済報告。
予想はしていたものの、ここまで酷い報告は、かって見たことがありません。
景気判断・・・新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある。
個人消費・・・急速に悪化している。
雇用情勢・・・足元では弱い動きが見られる
生産・・・減少している
企業収益・・・急速に減少している
輸出・・・減少している
2009年5月のリーマンショック以来、約11年ぶりのディプレッションです。
景気悪化を一般的に「リセッション」といいますが、さらにひどい悪化を「ディプレッション」と言います。
1929年、ニューヨーク・ウォール街に端を発した世界大恐慌は、「グレート・ディプレッション」。
そして、今回のコロナショックは、「グレーター・ディプレッション」と呼ぶ経済紙もあります。
今回のコロナ禍は、さらに悪いことに、その出口が見えないこと・・・いつ終わるか分かりません。
現在も全国で倒産する企業が出ています。
旅行業、運送業、飲食店、サービス業・・・経営体力の弱い会社から潰れていきます。
政府も108兆円規模の経済対策を打ち出していますが、現在の経済減速を止めることは出来ません。
新型コロナウイルスのワクチンや治療薬が世に出るまで、景気減速を止めることができないと言われています。
まさに持久戦・・・です。
今できることは、変動費を下げ、固定費を削り、政府や金融機関の金融策をフル活用していくこと。
手元資金、運転資金を高めることが必要不可欠です。
個人的に最も大切だと思うのが、雇調金を活用して雇用を守ること。
一度リストラすると、この少子高齢化の中、ヒトは戻ってきません。
がんばれ!生き残れ!ニッポンの中小企業