日経ビジネス編集長の磯貝さんからのクイズです。
「JTB、スカイマーク、毎日新聞社、カッパ寿司に共通するものは?」
答は、「中小企業」。
コロナの影響が続く中、資本金を1億円以下に減資して中小企業になる大企業が増えています。
税制面や各種優遇策など国の中小企業支援策を受けることが出来ます。
個人的には、モラルハザードを感じてしまうのですが、生き残りのために経営はプライドを捨ててまで「中小企業成り」を判断したのだと思います。
日経ビジネス誌2021/7/5号の特集は、中小企業。
日本の企業数の99.7%は中小企業です。
「大は小を兼ねない 中小企業再編論の罠」
part1 小さいから何てもできる「中小企業=弱い会社」の大誤解
part2 中小企業再編論の盲点 やみくも統合ではダメ会社が増える?
ニッポンの活力、産業力の源は、中小企業にあると考えています。
確かに、ゾンビ企業やペーパーカンパニーもあるのでしょうが、それでも中小企業は雇用を支え、産業の苗床として日本経済のインフラとして機能していると思います。
この特集でも、ツインバード工業、サンコー、エスアイ、木幡計器製作所、アイオニック、小金井精機製作所など、元気のある中小企業が取り上げられています。
中小企業でも、大企業以上に、技術力、アイデア力、働き方改革、DX、グローバル面で優位性を持っていることを具体的な事例を挙げて解説しています。
菅総理のブレーンをしているデービッド・アトキンソンさんも登場。
生産性の低い日本の中小企業を強くする必要があること、統合再編、アライアンスやプラットフォームを推進するべきと言及します。
多産多死型が経済の活力だと考えている小職は、個人的には同氏の意見には反対です。
それでなくとも、現在のコロナ禍の中、中小企業は大苦戦、適者生存の自然淘汰が進んでいくと思います。
さらに中長期トレンドとしての、労働力激減、後継者不在、人口減少による市場縮小・・・。
資本力に弱点を持つ中小企業は大変だと思います。
でも、今回のコロナへの対応で、より強くなった中小企業も身近にあります。
経営者の意思決定、行動力次第で、「K字」型回復の上に向かうことが出来ます。
アフターコロナに跳躍するために、今はとても大切な時期です。
がんばれ!ニッポンの中小企業