能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ホーキング博士のAI(人工知能)論・・・軍事利用や暴走などのリスク、危険性について、しっかりAIをコントロールしていくべきである

2024年05月30日 | 社会・経済

スティーヴン・ホーキング博士。

宇宙物理学を世界に広めた学者です。

英国では、ニュートンやアインシュタインに並ぶ偉大な学者として評価されています。

晩年は、ブラックホールや量子物理学、ビッグバンについての研究を推進しました。

 

1942年英国オックスフォード生まれ。

21歳の時、難病を患いますが研究活動を続けます。

そして、2018年76歳で逝去。

この2018年に最後の著作「ビッグ・クエッション(人類の難問に答えよう)」を発刊します。

「神は存在するのか?」「宇宙はどのように始まったのか?」「未来を予言することができるのか?」といった10の「大きな問い(ビッグ・クエッション)」にホーキング博士が答えた書籍です。

ビッグ・クエッション 人類の難問に答えよう

スティーヴン・ホーキング著  NHK出版

同書は、世界で100万部売れたそうです。

 

9つ目の問いでする「人工知能は人間より賢くなるのか?」について、博士はYESと答えています。

ただし、AI(人工知能)の持つリスクについても指摘。

軍事利用や暴走などのリスク、危険性について、しっかりAIをコントロールしていく必要性を指摘しています。

理論理屈だけではなく、テスラのイーロン・マスクCEOともAI研究を続けたり、オバマ大統領からも米国最高勲章を授与されました。

博士は、こんな逸話を同書に載せています。

 

人間がコンピュータに尋ねた。

「神は存在するか?」

コンピュータはこう答えた。

「今や、神はここにいる」

コンピュータは、電気、プラグが切られないように作動した・・・。

 

まるで映画「2001年宇宙の旅」で反乱を起こしたコンピュータHALのようですね。

AIが人間の能力を上回るシンギュラリティ・・・2045年頃に起こると言われています。

すべてがセンサーやIoTでコンピュータに繋がりつつある現在・・・AIにより人間が支配されないようにしていかなければなりません。

思想家ジャン・ジャック・ルソーが遺した言葉を思い出しました。

「自然に帰れ!」

同書は、ホーキング博士最後の書。

大きな質問(ビッグ・クエッション)について、博士の答えを提示します。

少し紹介させていただきます。

 

Q 神は存在するのか?

A 科学法則を「神」と読んでもよい。その神は会っても質問できるような人格神ではない。

 

Q ビッグバンの前には何があったのか?

A その質問には意味がない。「前」を示すために必要な時間の概念がないためだ。

 

Q この惑星の未来にとって最大の脅威は何でしょうか?

A 防ぎようのない脅威は、小惑星の衝突。6600万年前の小惑星衝突では恐竜が絶滅した。より差し迫った危機は制御不能になった気候変動。このままいくと金星のような超高温の星になる。

 

ホーキング博士は、死ぬまで人類の未来について想いをはせていたようです。

博士の死について米国オバマ大統領は、SNSにメッセージを発信したそうです。

Have fun out there among the stars.

星たちのあいだで楽しんでください


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広島大学・東千田キャンパスに行ってきました・・・法学部が都心回帰、学生街が復活、元気になればいいなあと思います

2024年05月30日 | まち歩き

打ち合わせがあり、広島大学・東千田キャンパスに行ってきました。

現在、広島大学は東広島市に移転していますが、もともとはここ千田町にありました。

近くの鷹野橋商店街をはじめ、喫茶店、居酒屋、書店、古書店、雀荘などで学生街を形成していましたが、今では閑散としています。

広島大学の旧理学部本館が遺されています。

広大の前身、広島文理大学の本館・・・被爆建物として保存されています。

教員の世界では、「西の筑波(東京教育大)、東の広大」と言われています。

この被爆建物は、改修して研究施設が入るとのこと。

広島の街の歴史を残すための大切な建物になるといいなあと思います。

広島大学は、創立150年を迎えます。

お隣の街・東広島市に移転した広島大学ですが、法学部だけが東広島市から都心回帰して、この場所に帰ってきました。

社会科学を学ぶのであれば、やはり都会の真ん中でたくさんの人たちに交じって学んだ方が良いと思います。

さらに法科大学院(ロースクール)や弁護士会などとの連携で学びが深まっていくと思います。

名門・中央大学法学部も八王子から茗荷谷に都心回帰しました。

ただ、キャンパスに学生の姿を見ることが出来ませんでした。

法学部生の数が少ないんでしょうか?

それとも、みんな校舎の中で一所懸命、勉強しているのでしょうか?

(ここの法科大学院の司法試験合格率は低調です・・・)

東京のド真ん中・神田神保町で学生時代を過ごしました。

ここで、学び、遊び、食べ、飲んだことは一生の宝物になっています。

社会の雑踏の中で、法律を学んだり、商学、経済学を学ぶことは有効だと思います。

法学部法律学科法職課程で生きた法律学を学ぶことが出来たと思っています。

感謝!

広島市が今一つ活力がないのは、大学と空港を郊外に移転したことに起因していると思います。

広島大学は東広島市へ、広島空港は三原市へ・・・。

中核となる都市機能の移転は、大きな打撃でした。

この東千田キャンパスには、タワマンが林立し始めました。

副都心的な機能を持つようになるのでしょうか?

広島の街の都市再開発、見守っていきたいと思います。


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